【無料公開】ITエンジニアのキャリア論『Career Theory for IT ENGINEER』を公開!

2025-03-25 14:00

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私たち『転職ドラフト』は、「ITエンジニアのキャリア形成」のために、転職支援だけにとどまらないキャリア形成の考え方や機会の提供を進めています。

参考:転職ドラフトが全面リブランディング。インタビューメディア『LIFE DRAFT』も始動

そこで、転職ドラフトはITエンジニアのためのキャリア論をまとめた『Career Theory for IT ENGINEER』を無料公開しました。

技術の進化はめざましく、また働き方やキャリア観も多様化しているので、従来のキャリア論では語りきれないことが増えてきています。『Career Theory for IT ENGINEER』では、ITエンジニアの先進性やキャリアに訪れる変化を踏まえて、「探索型」のキャリア設計を提唱しています。

変化に適応しながらキャリアを形成したいITエンジニアの方にご活用いただけたら嬉しいです。

▶︎ 『Career Theory for IT ENGINEER』の無料ダウンロードはこちら

『Career Theory for IT ENGINEER』の内容

『Career Theory for IT ENGINEER』は、全5章で構成されています。

1. ITエンジニアの「3つの先進性」
2. ITエンジニアキャリアに訪れる「4つの変化」
3. 「探索型」のキャリア設計
4. キャリアを考えるための「3つの“知る”」
5. 「転職ドラフト」でキャリアを探索する

このREPORTでは、内容の一部を紹介します。

1. ITエンジニアの「3つの先進性」

バウンダリーレスキャリア

組織や職種の枠組みを越えて仕事を進めることで、キャリアが個人のなかに蓄積されていくと考える「バウンダリーレスキャリア」という概念があります。技術やビジネスの急速な変化に合わせて企業間を移動しながらキャリア形成をした、1990年代のシリコンバレーのIT技術者たちが例として上げられるなど、ITエンジニアのキャリアにおいて親和性が高い理論とされています。その背景には、ITエンジニアにおける「3つの先進性」があると考えられます。

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環境変化への適応

ITエンジニアを取り巻く環境は、テクノロジーや社会の発展とともに急激に変化してきました。ITエンジニアにとって「変化に適応していくこと」は、キャリアを考える上で非常に重要なポイントです。テクノロジートレンドを踏まえて、キャリア形成を考えていく必要があります。

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2. ITエンジニアキャリアに訪れる「4つの変化」

1.求められるスキルの変化

アメリカの経営学者、ロバート・L・カッツが1955年に提唱した「カッツモデル」では、組織において必要とされる管理職能力を3つのスキルに分類しています。

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一般的には、職位が上がるほど「コンセプチュアルスキル」の割合が上がり、「テクニカルスキル」の割合が下がると言われています。ただし、ITエンジニアの場合は、ドメインやビジネスモデルに合わせて技術を適切に選択する必要性から、「テクニカルスキル」のアップデートは常に必要です。そのため、最前線で変化していく技術に触れ続ける、いわゆる「手を動かす」という行動は、職位が上がっても引き続き必要とされます。

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2.求められる役割の変化

組織やサービスが大規模かつ複雑化していることに伴い、ITエンジニアの役割が多様化しています。かつてはプログラマー(PG)→システム・エンジニア(SE)→プロジェクト・マネージャー/プロジェクト・リーダー(PM/PL)と一本道だったキャリアパスも、開発手法や組織論の発展とともに変化し、エンジニアリング・マネージャー(EM)やインディビジュアル・コントリビューター(IC)、スタッフエンジニアなど、新たな役割が提唱されています。

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転職ドラフトスカウトに登録しているユーザーの「経験したことのある職種」を見ると、エンジニアリングマネージャー、コーポレートIT/情シス、SRE、プロダクトマネージャーなど、多様な役割の経験者がいることがわかります。

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3.技術トレンドの変化

人が組織に雇われるための能力を「エンプロイアビリティ」と言います。より多くの組織が必要とする技術・スキルを身につけていると、エンプロイアビリティは高くなります。技術ごとのエンプロイアビリティを時系列で整理すると、大きく4つの段階に分けられます。

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「エッジ・モダンな技術を身につけたい」というITエンジニアは多いですが、スタンダードや一部のレガシーの技術の方が、現在のエンプロイアビリティは高いと言えます。一方で、数年後にはエッジ・モダンな技術がスタンダード化し、レガシーの技術のエンプロイアビリティが急激に下がる可能性もあります。どの技術がスタンダードであり続けるかは、ビジネスやテクノロジーのトレンドの変化に大きく依存するため、予測することは困難です。

4.ライフステージの変化

2006年に提唱された「カレイドスコープキャリアモデル(KCM)」では、人生において重視したい価値観や項目を3つに分類しています。

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カレイドスコープキャリアモデルでは、これらの価値観の優先順位が、ライフステージに合わせて変化することが示されています。いずれ来るライフステージの変化と、それに伴う価値観や優先順位の変化を見据えて、新しい挑戦や転機を検討することが重要です。

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3. 「探索型」のキャリア設計

「逆算型」のキャリア設計の難しさ

それでは、ITエンジニアのキャリア設計について、具体的に考えてみましょう。
転職ドラフトでは、目標からの「逆算型」で考えるキャリア設計ではなく、「探索型」でキャリアを積んでいく方法を推奨しています。

これまで一般的とされてきた「逆算型」のキャリア構築は、RPGで例えるなら、ひとつひとつミッションをクリアしていく「クエスト型」と言えます。

やるべきことを絞ることで、ゴールに向かって着実に進んでいる実感を得られます。一方で、長期で定めたゴールが不変であることが前提のため、外的環境や、求められるスキル・技術・役割などが目覚ましく変化するITエンジニアにとっては、「逆算型」でキャリアを設計することは難しいです。

また、長期の目標設計を行うことが前提となるため、「そもそも長期で成し遂げたい目標とは何か」に悩んでしまい、「キャリア迷子」に陥りやすいリスクもあります。

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地図を持って、「探索型」のキャリア設計を行う

「探索型」のキャリア構築は、RPGで例えるなら、行く先々でイベントが起こる「フリーシナリオ型」と言えます。
無作為に短期の目標だけを追い続けるのではなく、キャリアの地図の全体像を知っておき、経験を一つ一つ積みながら、さらに一歩先の目標を明確にしていく、というプロセスが大事です。

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これまで見てきたように、ITエンジニアは変化に対する適応力が個人に求められ、市場を予測して将来的に競争力のあるスキルや知識などを身につけていく必要があります。時には流され、時には戻るという選択も取りながら、キャリアの地図の中で進路を決定していきます。他の人のキャリアの軌跡も参考にしながら、ロールモデルを複数想定しておくことも重要です。

4. キャリアを考えるための「3つの“知る”」

① 今の自分を知る

まずは、経験・思考の棚卸しとして、自分ができること、技術を用いてこれまで向き合ってきた課題を言語化することが大事です。そのために、レジュメ(職務経歴書)を書くことでキャリアの棚卸しを行い、客観的な第三者からアドバイスやフィードバックをもらうことをお勧めします。

経験や思考の棚卸しだけでなく、自分の欲求がどこから湧いているのかを整理することも重要です。キャリアアドバイザーやキャリアコーチからの問いかけなどをもとに、自分が成し遂げたい欲求がどこから生まれているのかを探ることもお勧めです。

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※転職ドラフトエージェントが提供するサービスとなります。

② 選択肢を知る

自身のキャリアの棚卸しと欲求の源泉を確認したら、次はどのようなキャリアの選択肢があるのかを知ることが大事です。他のITエンジニアのキャリアの軌跡も参照しながら、自身にとってのロールモデルを見つけることや、次に習得すべきスキル/経験と、それらを得られるであろう機会や場所を見立てていきます。

身近な人やITエンジニアのキャリアに詳しいキャリアアドバイザーに相談することで得られる気付きもあります。また、技術カンファレンスやミートアップなど、技術コミュニティでのネットワーキングによって、知識や経験を習得していくという選択肢も有効となります。

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③ アクションプランを知る

選択肢が見えたら、あとは具体的な道筋を立てていきます。必ずしも現職からの転職が最適解ではなく、物理的移動(転職・異動や複業など、組織を超える移動)もあれば、心理的移動(自己学習やコミュニティへの参加など)が適切な状況もあります。転職は、これらの移動の中で最もドラスティックな変化をもたらし、大きな決断を伴う選択であるため、転職において得るものと失うものを認識しながら、意思決定を行う必要があります。

この成功確率をあげるための情報を集め、戦略的に転職活動を行うために、先駆者や専門家からの客観的なアドバイスを得るということも有効な手段の1つとなります。

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5.「転職ドラフト」でキャリアを探索する

転職ドラフトでは、「3つの“知る”」を行うことができるサービス群を展開しています。レジュメの無料フィードバックを受けたり、企業からのスカウトで自分の複数の市場価値を把握したり、プロのキャリアアドバイザーにキャリア相談をしたり、『LIFE DRAFT』や公開レジュメからロールモデルを探したりなど、ご自身に合ったサービスを利用してみてはいかがでしょうか。


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転職ドラフトスカウト: https://job-draft.jp/scout

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転職ドラフトエージェント: https://agent.job-draft.jp

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LIFE DRAFT: https://life.job-draft.jp

これからもITエンジニアのキャリアとともに

転職ドラフトでは、『Career Theory for IT ENGINEER』をはじめとする様々な活動から、今後もITエンジニアのキャリア形成をサポートしていきたいと考えています。
キャリアを考える際に、今回の冊子や転職ドラフトのサービスを思い出し、活用していただけると嬉しいです。

また、今後開催予定の技術カンファレンスでも『Career Theory for IT ENGINEER』の紙冊子をお配りする予定です。ぜひ転職ドラフトのブースにて手にとっていただき、ご自宅などでゆっくり目を通してみてください。

▶︎ 『Career Theory for IT ENGINEER』の無料ダウンロードはこちら

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