「転職ドラフトエージェント」は、一次面接後に具体的な年収とミッションが提示される、ITエンジニアに特化した転職エージェントサービスです。
2022年にサービスを開始し、企業から年収付きの指名が届く「転職ドラフトスカウト」で培ったノウハウを活かして、エンジニアのキャリア選択のサポートを行っています。
今回は、転職ドラフトエージェントの立ち上げ当初から参画し、現在はサービスを率いるキャリアアドバイザーが登場。
10年を超える人材紹介経験を活かした支援ノウハウやITエンジニアのキャリア支援ならではのポイントなどを語ります。
株式会社リブセンス
転職ドラフト事業部 Tech Agentグループリーダー兼キャリアアドバイザー
奥畑 力哉
1社目でテナントリーシングと販売業務を経験後、2014年に人材紹介業界に転身。営業職や機械・電気系エンジニアなどのキャリア支援を経て、現在はITエンジニアに特化した支援を行う。2022年にリブセンスに入社し、「転職ドラフトエージェント」のリーダーを務めつつ、アドバイザーとして活動中。
「自分らしいキャリア」を求め悩み続けた日々が、キャリアアドバイザーとしての糧に
ーー奥畑さんがキャリアアドバイザーを志し、長く続けてきた理由からお話しください。
奥畑:20代前半の頃、私自身のキャリアについて悩み抜いた経験が根底にあります。
当時はテナントリーシングや販売の現場にいたのですが、「これが本当に自分に向いた仕事なのか」「そもそも自分の強みって何だろう」「強みが見つかったとして、それが仕事に直結するのか」と出口のない問いを繰り返す日々でした。
そんなとき、周りの同僚やときには先輩からも、キャリアに関する相談を受ける機会がたびたびありました。
私は昔から聞き役に回ることが多く、相手の言葉はもちろん、表情やしぐさからも本音を読み取ることが習慣になっている節があります。
一緒になって真剣に悩む中で、「○○さん、あまり意識していないかもしれないけど、□□が人より得意でしょう?」などと大胆な発言をしている自分にも気が付きました。
ひょっとすると、自分の強みは「相手に寄り添う」ことかもしれない――。
若さの勢いもあってかそんなふうに思い込み(笑)、この道に飛び込みました。
実際、プロのキャリアアドバイザーになってみると、当然ながら成果へのプレッシャーもありますし、何より求職者様、企業様の未来を左右する決断に関わる責任をひしひしと感じます。
それだけに、「希望のキャリアを実現できました」「難易度の高いポジションにぴったりの人材を紹介いただきました」といったお声を頂けたときの喜びは、他に代えがたいものです。
「人生の中の長い時間を費やす仕事において、充実感を味わえる人を一人でも増やしたい」。その思いは、アドバイザーを始めた当初から変わりません。
人材紹介のなかでも専門領域を持ちたいと考えるようになり、現在はITエンジニアに特化して活動しています。
身近な生活の面でも、さまざまな産業においても、急速にIT化が進む社会を支えるエンジニアの皆さんが、よりポジティブに働ける環境づくりに携われることに、大きなやりがいを感じています。
「次の次」の転機まで見据え、理想のキャリア構築に貢献したい
ーーキャリアアドバイザーとして、奥畑さんがとくに大切にしている観点を教えてください。
奥畑:求職者の方にとって、単に「目の前の転職を成功させるため」ではなく、「理想のキャリアに近づくため」のパートナーでありたいと常に心がけています。
主に20~30代の方を担当することが多いのですが、1回の転職は今後の長い仕事人生を築いていくための大事な一歩です。
今できる最善の選択をしていただけるよう、現在地からのキャリア構築プランをどれだけ豊かに、かつ精度高くご提示できるかが、私たちの腕の見せどころです。
せっかく転職というカードを切るのなら、よりスキルを磨き上げられる、新たなスキルや経験を得られる、高度なアウトプットを出せるといった環境を選んでいただきたい思いもあります。
「スピーディーに転職を決める」ことだけにフォーカスするなら、現在のスキル・経験値をベースにマッチングすればよいわけですが、長い目で見たときにそれがベストな選択と言えるかどうか。転職活動真っただ中のご本人以上に、私たちが考えるべきポイントだと思っています。
ITの世界は変化が速く、5年後、10年後にどんな技術・領域が盛り上がっているかは誰にも分かりません。最終的になりたい姿から逆算する形でキャリアプランを立てるのはあまり現実的ではない一方、自分なりの“軸”を見定めておくことで、一歩先を見据えたキャリアを選択することはできるはずです。
ーー具体的にはどんなケースが考えられますか。
奥畑:たとえば、「よりシニアエンジニアの多い環境でスキルアップしたい」と希望するバックエンドエンジニアの方がいるとします。
この希望条件だけで転職活動を進めることももちろんできますが、面談でじっくりお話しするうちに、「じつは将来的にはEMも経験してみたい」といったさらなる希望が出てくることもよくあります。
その場合、次のポジションはバックエンドエンジニアになるとしても、後々EMに近い経験もできそうな環境を選んでおけば、「次の次」のステップに進むフェーズがよりスムーズになりますよね。
企業側にとってもモチベーション高く活躍し続けてくれる人材は貴重ですから、関係者全員にとってハッピーな展開と言えます。
メンタル面のサポートも大切。困難な局面をともに乗り越えるパートナーに
ーーこれまでの求職者の皆さんとのパートナーシップの中で、とくに印象に残っているシーンはありますか。
奥畑:転職が決まった後、「精神的につらかった時期に、奥畑さんの存在が心の支えになりました」という言葉を頂いたときは、やはりジーンと来ましたね。
転職市場と真正面から向き合うことは、キャリア構築上大事なステップであると同時に、時としてハードな経験でもあります。メンタル面でのサポートも、私たちアドバイザーの大切な役割です。
その方は受託開発企業から自社開発企業への転職を希望されていたのですが、エンジニア経験がまだ2年半ほどだったこともあり、苦戦が続いていた中で当社とのご縁を頂きました。
個人の能力以前に、経験3年未満のエンジニアを受け入れる自社開発企業は限られているのが今の市場の状況です。
当社サービス「転職ドラフトスカウト」上のデータも示しつつ、厳しい戦いが避けられないことをご説明した上で、似た条件で活動された方のエピソードを紹介したり、ご本人の強みを再確認したりと、前向きに活動を続けられるようサポートしました。
エンジニア経験は浅めでも、サービス業の経験もお持ちの方だけにコミュニケーション能力がとても高く、活躍できる先はきっとあると確信していたからです。
晴れて自社開発企業から内定を頂いた際のその方の明るい声は、今も耳に残っています。最初にお会いしたときの落ち込んだ表情が印象的だっただけに、私も嬉しさで一杯になりました。
ーーエンジニア以外の職歴をお持ちの求職者も多いのですか。
奥畑:ITエンジニアは他職種からの転身組も多いのが特徴で、当社で担当させていただく方々も4割ほどが他職種経験者です。
ときにはエンジニアの経験はまだ浅い方もいて、そうしたケースではとくにポテンシャルをどれだけアピールできるかが鍵になります。
私が過去に担当した元医療技術者の方の場合、現職で紙ベースだった業務の電子化を率先して進めた経験などをご一緒に整理し、分かりやすく伝えられるようアドバイスしました。
課題を概念化する力はエンジニアとしても重要ですし、リーダーシップや自走力といったヒューマンスキルは職種を問わず活かせるものです。こうした「ポータブルスキル」は、自分では意識しづらい部分でもあり、アドバイザーを付けるからこそ武器になるケースも多いと思います。
ITエンジニア専門の強みを活かし「自ら舵を取れる」キャリア選択を支えていく
ーー最後に、エンジニアとしてのキャリアを模索されている皆さんへのメッセージをお願いします。
奥畑:今やさまざまな業界でますます求められているITエンジニア人材ですが、職種としての歴史はまだ浅く、トレンドの変化が激しい仕事でもあります。私が過去にアドバイザーとして担当したハードウェア系のエンジニア職と比べても、キャリアの型が定まっていません。
身近にロールモデルを見出せないまま、進むべき道に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
私たちはITエンジニア専門の人材エージェントとして、設立以来、意欲的なエンジニアの皆さんのキャリア構築に伴走してきました。
「転職ドラフト」を通じ、企業側がITエンジニアに求める条件のトレンドに関しても、幅広いデータを持っています。
変化するトレンドを受け止め、ときには身を任せつつも、重要な局面では自ら舵を取る――そんなスタンスでキャリアを築いていくためには、定期的に自分の現在地を確かめ、選択肢を知り、アクションプランを描くことが大切です。
転職ドラフトエージェントでは、具体的に転職を検討されている方向け面談のほか、「現在地確認」をしたい方を対象としたカジュアル面談の枠もご用意していますので、まずはお気軽にご連絡ください。
ご一緒にお持ちのスキル・経験の棚卸しをしつつ、理想の働き方へとつながる道のりを描いていきましょう! お会いできる機会を楽しみにしています。
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