大変長らくお待たせいたしました!
約2年半ぶりの最新テキストエディタランキングの発表です。
2020年はVisual Studio Codeが1位、Vimが2位、3位がサクラエディタでしたが、約2年でどう変わったのでしょうか?
今回は2022年のデータから人気のテキストエディタを提示年収別、職種別で調査しました!
2022年、好きなテキストエディタランキング!
転職ドラフトには、好きなテキストエディタを選択できる欄があります。
もちろん、どのテキストエディタが好きでも転職活動に影響はありませんが、こだわりをもっているエンジニアの方も多いため、エンジニア界隈ではテキストエディタがたびたび話題になることも。
ということで、まずは2022年のランキングからみていきましょう。
前回と変わらず1位はVisual Studio Codeでした。
好きなテキストエディタの得票率トップを独走中です。
ここで、データを取り始めた2016年からの好きなテキストエディタの推移も見てみましょう。
このグラフでも、Visual Studio Codeの伸びは目を引きます。
その魅力は何なのか?実際にVisual Studio Codeを使っているリブセンスのエンジニアからは
・GitHub Copilotに代表される話題のAI系のプラグインがあるため、JetBrains製品から移行する人が増えているイメージ
・マルチプラットフォームだしオールインワンで使いやすい(Vim、 Emacsを一時期使っていたけどわりと辛かった)。無料。Atomよりデファクトになりそうな雰囲気を感じた
といったコメントが寄せられました。やはり使い勝手の良さは大きな魅力ですよね。
Atomのサービス終了時にも、次に使うテキストエディタの候補としてVisual Studio Codeの名前がよく聞かれましたが、その他から移行する人も増えているようです。
一方、転職ドラフトのユーザー内ではWindows系のサクラエディタやJetBrains系IDEなども一定の人気を維持し続けています。
Visual Studio Code以外のテキストエディタを使っているリブセンスのエンジニアからも話を聞いてみました。
・Vimを使っています。モードを変更することで、既存のコードを素早く編集できるので良いです。あと使い慣れすぎて離れられません
・Copilot使いたくてVisual Studio Codeに移行しようかと思い、色々設定をいじっていたのですが、細かいところの調整が面倒で「やっぱりVimでいいや」と思いました
リブセンス内では、Visual Studio Code以外だとVimを使っているエンジニアが多い印象を受けました。グラフを見るとVimの割合は下がっているものの、2022年は下げ止まっています。Vimを自分が使いやすいようにカスタマイズをしている方も多く、その人気には根強さを感じます。
また、このグラフを見たリブセンスのエンジニアからは
・個人的にはVimの右肩下がりと、Emacsの少なさに驚いています。Vim vs Emacs 論争などと言われるくらいなので、大体同じくらいなのかなとか思っていたんですが…
・やはり利用者が多いとエコシステムも大きくなるので、その点もシェアを伸ばしているVisual Studio Codeに軍配が上がりそう
・Vimの凋落が止まった?しかしVisual Studio Code一強という状況に変わりは無さそう。GitHub Copilot Xも始まるし、もうこの流れは止まらない気がする
などのコメントをいただきました。
希望職種別の好きなテキストエディタ
次に職種別のデータもチェックしてみましょう。
※その他にはコーポレートIT/情シス、ネットワークエンジニア、QAエンジニアなどが含まれます。
どの職種でもVisual Studio Codeが圧倒的な人気ですが、フロントエンドエンジニアはVisual Studio Codeを好む方が最も多いことがわかりました。
また、SREではVimが他の職種と比べて目立っています。
提示年収別の好きなテキストエディタ
最後に平均提示年収別の好きなテキストエディタについても集計してみました。
全体の傾向としてはVisual Studio Code、サクラエディタ、Vimの順で人気でしたが、実際に指名を受け取った人では変わってくるのでしょうか?
相変わらずVisual Studio Codeの人気は健在ですが、指名を受けたエンジニアではVimやJetBrains系IDEの人気が高いことがわかりました。
また、提示年収が高まるにつれ、Visual Studio Codeを好きな方が少しずつ減少しているのも気になります。Visual Studio Codeは比較的新しいテキストエディタなので、Visual Studio Codeの人気が高まる以前から活躍されている経験豊富なエンジニアは、使い慣れたテキストエディタに思い入れが強い傾向があるのかもしれません。
エンジニアになった当初からVisual Studio Codeが存在していた世代は、最初からVisual Studio Codeを使っており、その使い勝手のよさを気に入っているようです。
まとめ
前回の記事の時点でもVisual Studio Codeが頭一つ飛び出ていましたが、その勢いは2022年でも健在でした。
Microsoft社がGitHubを買収したことで、Microsoft製であるVisual Studio Codeとのコラボレーションが加速していることや、GPTを利用したGitHub Copilotへの対応など、Microsoft傘下で作られている影響はやはり大きいようです。
2023年以降もVisual Studio Codeの勢いは続くのか、はたまた新勢力が現れるのか。
次回もお楽しみに!
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