「せっかく参加するなら、正当な評価で指名を受けたい」
転職ドラフトの審査に通過したほとんどの人がそう思うのではないでしょうか。
審査に通過すれば転職ドラフトに参加することができますが、なかには「思ったような指名が来なかった」という声も。
もしかすると、候補者検索から漏れてしまっていたり、実力や希望が企業にうまく伝わっていないからかもしれません。
「もっと指名がほしいけど、何をしたら…」
そう思う方は、まずはこちらの表をご覧ください!
指名率 | 一人当たり指名数 | |||
---|---|---|---|---|
tips | あり | なし | あり | なし |
Github/qiitaなど記載 | 78% | 64% | 8.38 | 5.01 |
再レビュー利用 | 73% | 55% | 5.94 | 2.98 |
ラブコール利用 | 69% | 64% | 4.29 | 3.20 |
今後やりたい事の記入 | 79% | 60% | 7.01 | 4.55 |
このようにちょっとした工夫だけでも、実際に指名率はアップします。
この記事では、上記4つのTIPSについてや、企業が見ているポイントなどを詳しくご紹介します。
企業は候補者をどうやって探し、職務経歴書の何を見てるのか?
まず気になるのは、企業がどうやって候補者を探しているのか。
求める人物像は企業によって異なるため、細かい検索軸はそれぞれ異なります。
しかし、企業の検索データについて詳しく調べて見ると、以下のポイントはほとんどの企業で検索されていることがわかりました。
- 転職意欲(高いに越したことはないが正直に)
- 技術タグ(求めるスキルとマッチしているか知りたい)
- 希望職種(ミスマッチを防ぎたい)
詳しくは以下の記事をチェックしてみてください。
【転職ドラフト調査】2021年、ITエンジニアのスキル別指名率と指名年収を公開 クラウドサービスへのニーズ増加傾向
条件がマッチした候補者から、次にそれぞれの職務経歴書を閲覧しながら「指名するかどうか?」を企業の採用担当者やエンジニアなどが判断します。
その際の判断基準としてよく挙げられるのが、経験のマッチ・実力の判断・雇用環境のマッチの3点です。
経験がマッチするか
・求める人物像に対して、候補者の経験職種や役割がマッチするか
・企業のプロダクト特性と候補者の経験したプロジェクトがマッチしているか
・直近にどんなプロジェクトに関わっていたか(技術変化のスピードが早い業界なので、最近の仕事内容は注目されやすい)
職務経歴書やアウトプットから実力を判断
・経験から推察した候補者の実力と自社のエンジニアリングの課題を照らし合わせた際に、自社に入社して解決してもらえそうか
・職務経歴書だけでなく、GithubやQiitaなどのアウトプットも閲覧
希望条件と企業の雇用環境がマッチするか
・リモート勤務希望がある場合、リモート就労環境が整備されているかどうか
・業務委託希望がある場合、自社の勤務条件がマッチするか
・希望年収がある場合、募集ポジションと照らし合わせ指名を行うかどうか
・野望や志向性、好みの文化が、企業の文化や特徴にフィットするか
レジュメ内の概要だけでなく、成果に至るまでの過程・思考変遷、それらの情報を補完する外部アウトプット。
指名時に年収を提示する転職ドラフトでは、そういった情報が企業から重要視されています。
転職ドラフト参加企業の多くは自社開発を行っているため、単純に技術スキルの経験のマッチだけでなく、企業のプロダクト特性にあった経験の記載があることを見ていることが多いです。
今後の野望やリモート勤務の希望などを遠慮して書かなかったり、手掛けた仕事を謙遜して過小評価してしまうとミスマッチが生まれやすいので、遠慮や謙遜はせずしっかりと希望や実力を入力してみてください!
より見られる、より指名を受けるためにできる4つのTIPS
審査を通過すると、いよいよ転職ドラフトに参加ができます。
もちろん、そのまま参加して指名を待ってもいいのですが、より良いマッチングを叶えたいのなら、以下の4つのTIPSを試してみるのがオススメです。
- レジュメのアップデートと再レビュー依頼
- 希望は積極的に伝える
- アウトプットはできるだけ書く
- ラブコールで意欲を伝える
1.レジュメのアップデートと再レビュー依頼
レジュメを充実させることで、企業は判断材料が増えて指名を行いやすくなります。
例えば、転職ドラフト参加前に直近の開発実績(目安2年以内)の記載を充実させたほうが、指名を受けやすくなるというデータもあります。その他、使用した技術スタックは積極的に記載するなど、審査通過後にも定期的にレジュメのアップデートを行うことが大切です。
そして、内容をアップデートしたら再レビュー依頼を行いましょう。
審査通過後、プロジェクトを新規追加をした際に再レビュー依頼を受けることで、指名数が2倍近くになったというデータもあります。遠慮せず積極的に再レビューを活用してくださいね。
再レビューの依頼については、以下の記事をチェックしてみてください。
審査を通過した方でもフィードバックを受けられる、再レビュー機能をリリースしました
2.希望は積極的に伝える
転職時に多くの人が悩むのが、自分の要望をどこまで伝えるかという問題です。
希望を書きすぎると、企業への心象がよくなさそうと思われがちですが、転職ドラフトではそんなことはありません!
企業は候補者を探す際に、より多くの情報を元に「自社で活躍してもらえそうか」判断しているので、積極的に記載したほうがマッチング度も高まります。
3.アウトプットはできるだけ書く
転職ドラフトにはGitHub・Qiita・SpeakerDeck・SlideShareのURL記入欄があるので、仕事や趣味でアウトプットを行っている方は積極的にアピールしてください!
また、Markdown形式で書けるレジュメ内にアウトプットのURLを記入するなど、記入形式を工夫することで、実力がより伝わりやすくなります。
4.ラブコールで意欲を伝える
転職ドラフトは企業からの指名を受け取るシステムではありますが、実は参加者側から気になる企業にラブコールを送ることもできます。
「あなたの会社が気になります!」と言われれば採用担当者も嬉しいですし、多くの企業ではラブコールを積極的に閲覧しています。
企業が候補者を探しきれないケースもありますが、ラブコールを送ったことでレジュメを見てもらえることも。気になる企業には積極的に送ってみてください!
企業の声から読み解く、採用担当者が気になる事
ここで、実際の採用担当者の声も少しご紹介してきましょう。
ラブコールへの反応
ラブコールについては複数の企業担当者から「もらうと嬉しい」という声とともに、「送っている企業から企業の好みなども感じ取れる」「ラブコールを活用している人は転職意欲が高そう」などの意見がありました。
日々たくさんのレジュメを見ている採用担当者ですが、ラブコールが来ることで「よし、レジュメを見てみよう!」という気持ちになることがわかります。
ラブコールは送ることでのメリットがかなり高いので、運営としても活用してほしい機能です。
アウトプットの書き方
アウトプットは書けるものは全て書いていただきたいのですが、プラスで気にしたいのがアウトプットについての説明です。
具体的には「どのリポジトリをみればいいか書いてあるとわかりやすい」「コントリビュートしているプロジェクトのPRリンクなどがあれば書いてほしい」といった声が挙がりました。
採用担当者に効率的にアピールするためにも、見てほしいポイントは明記しておきたいですね。
体験談から読み解く、転職成功者がやった事
最後に企業目線ではなく、実際に転職ドラフト経由で転職した方の体験談から、指名率アップのヒントを探ってみましょう。
hiyorico76さんの場合
13回の参加で18指名を受けたhiyorico76さんは、レジュメ作成で心がけることとして以下のようなポイントを挙げています。
- 自分の実績と強みをMarkdownを利用して分かりやすく明記する
- 提示年収額上位の方のレジュメを参考にする
- レジュメのレビュー機能を利用して客観的な魅力度をアップ
- 定期的にレジュメの更新を行う
提示年収上位者のレジュメを研究し、それを自分のレジュメに活かす。
他の方のレジュメを見ることができる転職ドラフト登録者の特典を利用した、効果的な方法ですね。
また、希望年収についてはすぐに転職希望というわけではなかったことから、開催回ごとに少しずつ希望年収額をずらして自分の相場を見極めていたようです。
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Tomoyuki Hataさんの場合
参加当初のレジュメにはアンチパターンが多く含まれていたというTomoyuki Hataさん。
以下のことに注意しながら、レジュメを書き直して転職ドラフトに再参加しました。
- 箇条書きを使って文章量を減らし、章を分けて、訴えかけたいことを明確にする。
- 具体的な資格の名前や、GitHub リポジトリへのリンクを添える。
- 全体的な概要よりも、自分がしてきたことを書く。
その結果、見てくれる企業が増え、1位指名を獲得することができたそうです。
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実際に指名を獲得して転職成功をした方も、指名をもらうために様々な工夫をしていることがわかります。体験談には参加者のリアルな声が詰まっているので、気になる方は以下の記事からチェックしてみてください。
転職ドラフト体験談〜よくある疑問を解決しよう 〜【2021年版】
使える機能はすべて活用すべし
今回紹介した指名確率アップの4つのTIPSをおさらいしていきましょう。
- レジュメのアップデートと再レビュー依頼
- 希望は積極的に伝える
- アウトプットはできるだけ書く
- ラブコールで意欲を伝える
審査に通過したあとでも、意外とできることは多いんです!
レジュメのアップデートなどは一気にやろうとすると大変かもしれませんが、紹介した4つのTIPSの中には気軽にできるものもあるので、まずはできそうなものから試してみくださいね。