Kaizen Platformの「リモートワーク」はビジョンの一部。会社の壁を超えた適材適所とは

2016-09-13 18:00

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こんにちは、転職ドラフト開発者のMです。今日はKaizen Platformさんにやってきました。Kaizenさんといえば、「すごい技術者の集団」「リモートワーク」のイメージがありますよね。今日は、そんなKaizenさんの実態を詳しく聞いてきます!

Kaizen Platform, Inc. Co-founder & CTO
石橋利真
前職はリクルート社、同社の研究開発部門Media Technology Labにて新しめな技術の事業応用とwebっぽいオープン文化の啓蒙で日々を謳歌。調整さんの共同作者でもある。2013年3月Kaizen Platform社をCEO須藤憲司と共に立ち上げる。

Kaizen Platform, Inc. Engineer
神保嘉秀
1999年に株式会社リクルートコンピュータパブシリング(現リクルートコミュニケーションズ)入社。Webエンジニアとして、リクルートが運営する数々のWebサービスのシステム開発に携わる。2013年9月よりKaizen Platform, Inc.に参画。普段は大阪からリモート勤務を行っている。

Kaizen Platform, Inc. Engineer
堀之内将人
2000年に大手SIerに新卒入社。その後、シーエー・モバイルやドワンゴにてWebサービス開発とネット広告メディア運用を担当、リブセンスにてエンジニアリーダーとしてスクラム開発を推進。2016年よりKaizen Platform, Inc.にてプロダクト開発エンジニアリーダーとエンジニア採用に従事。

リモートワークはビジョン実現の一つ。自分たちでその課題を解決していく。

M : こんにちは!今日はよろしくお願いします。

石橋 ・神保 ・堀之内 : よろしくお願いします。

M : さっそくですが、Kaizen Platformさんといえば、リモートワークのイメージが強いのですが、そもそもなぜリモートワークを取り入れているんですか?

石橋 : 僕たちは『21世紀の新しい雇用と働き方の創出』というのを目指しているんです。クラウドに仕事をお願いして、会社の壁を超えた適材適所を叶えようとしている。この、「クラウドにお願いする」って、リモートワーク前提のワークフローなんですよね。その実現の一つとして、リモートワークを自分たちで行い、そこで起きる課題を自分たちで解決していこうと考えているんです。

M : なるほど。リモートワークはビジョン実現の一部でもあるんですね。今、Kaizenさんで完全リモートワークの方ってどのくらいいるんですか?

神保 : 地方に住んでいる完全リモートワークのエンジニアは、僕を入れて3人ですね。大阪1人、福岡2人。関東のちょっと郊外、鎌倉などに住んでる人を入れるともっといますね。

石橋 : 通勤圏内に住んでいる人でも、みんな週に1〜2日しか来ていませんね(笑)ちなみに、業務委託の方もリモートワークです。まぁ毎日会社に来る派の僕としては、人がいなくてちょっと寂しい(笑)

M : (笑)完全リモートワーク前提の採用もされているんですか?

石橋 : あくまで働き方の1つとして自由に選択できます。なので前提ではないです。

M : リモートワークだといろいろ難しくないですか?一般的によくある話ですが、社外からアクセス出来ないものがあったり、共有されている情報量に差が出たり。ドラフトチームも一部リモートをしていますが、VPN使ってアクセスしなきゃいけないなど面倒なことも多いです。

堀之内 : うち、VPNとかないんですよ。社内のネットワークに繋げないとアクセスできないものってプリンターくらいです(笑)

M : えっ?マジですか!

堀之内 : 最初からリモートワーク前提だったからかもしれないですね。それだけじゃなく、外部のツールをガンガン使って、自動化もガンガンやっちゃっています。だから、インフラ担当も2人しかいません。

M : 2人って結構少ないですよね

堀之内 : 業務の自動化や開発に必要なツールの選定は、インフラ担当だけでなくエンジニア各自が勝手にやって勝手に構築しています。自由さというか、開発効率を上げることに対する欲求は、当たり前に各自が叶えていますね。

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M : 情報共有に関してはどうですか?

堀之内 : 全社のミーティングを週一回行っていますが、社員以外の、業務委託さんやインターンさんも全員参加してくださいというスタンスで、情報に壁はないです。売上などの経営に関する数字も、全員がアクセスできる場所にありますしね。

M : それすごいですね。ドラフトチームでは、育児で早く帰るメンバーがいたり、営業が外出でいなかったりで、なかなかミーティングができなかったりするんですが、そういうことはないですか?

石橋 : 全くないですね。全社ミーティングについても、家からの人もいれば、移動の合間でカフェからの人もいるし、僕は空港のロビーから参加したこともあります。十何人をZoomというアプリで繋げて、画面上にみんなの顔写真をワーっと並べて行っています。

「誰だれさーん?」と呼ぶと、その人が「はいはーい」みたいな感じで答えて、それぞれが発表していきます。その場で、事業の話や数値の話をみんなで話していますね。出社しなきゃいけないなんてないし、逆にたまに出社すると、通勤つらいわ~みたいな話が出たりしてますね(笑)

M : それ、うちもやろう(笑)上手くいっていることばかりですが、リモートで壁にぶち当たったことはないんですか?失敗談とか。

石橋 : 最初から完全リモートで入社したエンジニアの話です。入社して間もないときに、あるプロジェクトにアサインされたんですが、開発者がその人1人だけだったんですね。入ってすぐだったから、気軽に相談する相手がいない、リモートだから声もかけづらい、みたいな状況になってしまっていて。その時彼にはすごく辛い思いをさせてしまった…本当に申し訳なかったですね。

M : 起こりがちなことですよね。対策はどうしたんですか?

石橋 : その件以降は、プロジェクトは基本、2人以上アサインされるようにしています。互いに相談できる環境は大事ですから。

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(大阪よりリモートで参戦中の神保さん)

リモートワークが当たり前の世界

M : 他にも、リモートワークをしている人が疎外感を感じるという問題がありがちですが、これはどうですか?

神保 : 疎外感を感じたら、ちゃんと「今、私は疎外感を感じている。情報の共有が足りていないからだ。」って言わないと、オフィス側の人たちには伝わらないと思っています。リモートワークをする人間には、それを伝える役割もあるのかなと思いますね。

オフィス側の人たちに期待して、「向こうが自分が働きやすい環境を作ってくれるはず」という姿勢をとっている限りは、リモートワークはなかなかうまくいかない。リモートワークしている側が、自分が働きやすい環境をいかに作っていくかを努力し続けることが大事です。

M : なるほど。他に心がけていることはありますか?

神保 : こちらから発信しないと、僕が何をやっているかはオフィス側の人たちには伝わらないと思っています。以前は日報を書いていましたね。Qiita:Teamに書いて、今日はどういうことをした、と共有したり。 あと、雑談が大事。積極的にSlackで発信することで、一緒に仕事をしているという感覚をみんなに体験してもらうように気をつけています。

堀之内 : リモートをしていない人もリモートワークにはある一定の理解を示しているし、お互いの情報のシンクはしっかりやろうっていう意思が非常にあります。

M : 会社全体でリモートワークできる環境を作っているんですね。

石橋 : 会社としては月一回、対面で触れ合っておこうよ、という意味合いでフルリモートのメンバーがそれぞれ東京に来ています。滞在期間は本人に任せますが、同じ空間でプロジェクト進めるのもよし、みんなで飯いくのもよし、という形で使ってもらっています。

M : 結構使われていますか?

石橋 : 福岡の2人は毎月来てますね。

神保 : 僕は2ヶ月に1回くらいかな。リモートのやり方も、自分の存在も、ある程度確立できたし、そんなに行かなくていいかなと思って(笑)

M : (笑)そういえば、台風の日ってみなさんどんな感じだったんですか?ちなみにリブセンスでは、前日夜に「明日は台風だから自己判断で出社なり休むなりしてください」ってメールがきてました。

堀之内 : うちも前日にSlackの全社チャンネルで、「台風だから無理な出社は控えてね」ってメッセージが流れてましたね。まぁ、全社広報がなくてもみんな来なかったと思いますけどね(笑)

石橋 : 別に来なくてもそれは普段通りだから、仕事が滞ることもないですし。雨大変そうだね〜みたいな雑談しながら普段通り仕事してましたね(笑)

M : リモートワークが当たり前ってこういうことなんですね。

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リモートワークで問題が発生するのは当たり前。それをどう解決するか。

M : ドラフトチームもそうなんですが、重要な話し合いはどうしてもリモートじゃやりにくいんです。やっぱり来なくちゃなって。そういうのはありますか?

神保 : そうですね、僕は普段は完全リモートですが、2ヶ月くらい東京に滞在した時期があります。新しいものを作ることは決まっているけれど、どういうものを作るかは全然決まっていない、というフェーズのとき。やっぱりそういう話はリモートだとやりづらいですね。というか、ちょっとした雑談から話が盛り上がって、みたいなことが多々あるから。そういうフェーズの時は極力東京に行って、オフィスで一緒の時間を過ごすようにしています。全部リモートで解決できるわけじゃない、っていうところも理解しないといけないと思っています。

石橋 : 早い段階で「ホワイトボードは諦めよう」と決めましたね。リモートだとうまくいかないんです。ホワイトボードを使うような議論の時はおいでって言っています。でもこれから例えば、カナダの人とか出てきた時は考えなくちゃいけないと思っています。

M : またさらなる課題ですね。

堀之内 : リモートワークで問題が発生するのなんて当たり前なので、うまくいかないよねって話じゃなくて、どうしたらうまくいくかみんなで考えよう、というスタイルですね。

M : 一般的に、「リモートワークは特別な仕組みだけれど、うまく使えば機能する仕組み」と考えていらっしゃる企業さんが多いイメージですが、Kaizenさんは根本的なところから違っていて、リモートワークを当たり前という感覚で使っている。次元の差を感じますね。

神保 : それが普通でやってきたので、正直、すごいのかどうかわからなくなっちゃってますね(笑)

後編に続く

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