えふしんと転職ドラフトで入社したエンジニアが明かす、指名されるエンジニアの秘訣

2016-09-15 18:00

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転職ドラフトで実に3名もの採用に成功したBASE株式会社。そのうちの1人、加賀谷さんは第1回転職ドラフトで6番目に多い7社からの指名を受けた文字通りの“注目株”。200名以上もの参加者の中から、なぜ加賀谷さんはそれほど多くの指名を受けたのか。そして、その中でBASEを選んだ理由は――来たる第3回転職ドラフトに向けて、上位指名者の裏話から人気企業がレジュメのどこを見ているのか、ユーザー必見の有力情報を徹底公開する。

加賀谷 祐平(かがや・ゆうへい)
株式会社nanapiなどスタートアップ企業をいくつか経て、2016年6月、BASE株式会社に入社。主力サービス・BASEのサーバーサイドエンジニアとして働いている。

藤川 真一(ふじかわ・しんいち)
FA装置メーカー、Web制作のベンチャーを経て、2006年にGMOペパボへ。ショッピングモールサービスにプロデューサーとして携わるかたわら、2007年からモバイル端末向けのTwitterウェブサービス型クライアント・モバツイの開発・運営を個人で開始。その後、想創社設立を経て、2014年8月1日からBASE株式会社のCTOに就任。「えふしん」のハンドルネームでweb界隈において広く親しまれている。

実は、nanapi出身の方をずっと探していました(笑)。

――まずは転職おめでとうございます。転職ドラフトは何でお知りになりました?

加賀谷: Facebookで広告が流れてきたんですよ。それで何だろうとクリックしてみて。登録フォームのバリデーション条件が正規表現で書かれていたことや、好きなエディタを聞かれるのが面白いなと思って、登録しました。

――じゃあ、当時は転職についてはそこまで真剣には考えていなかった?

加賀谷: そんなに転職意欲はなかったです。ただ、その後、転職を検討することになって、レジュメも審査に通ってたし、真面目に使ってみようかな、と。

――ちなみにこれまでのご経歴を簡単に説明いただくと?

加賀谷: スタートアップ系の企業を5社ほど。前職ではハンドメイド・クラフト作品のマーケットプレイスをやっていて、そのさらにひとつ前が生活の知恵があつまる情報サイトを運営するnanapi。主にサーバーサイドエンジニアとして仕事をしてきました。WebサービスのインフラをAWSへ移行させたり、使っているWebフレームワークのメジャーバージョンアップをしたり、CakePHPで動いているサービスをRailsへ書き換えたりしていました。。

藤川: 実はnanapiにいた方をずっと探していたんですよ。旧nanapi CTOの和田さんは僕にとって尊敬する方。企業としても親和性の高さを感じていました。しかも、加賀谷さんの場合、nanapiの創業期においてコア業務を経験されていた。これはもうジャストだな、と。

――nanapiの方を探していたというのはなぜ?

藤川: 技術指向の印象が強い会社さんで、Cake PHPも使われていたということで、僕らがこれから経験するであろうことを、すでに経験しているんじゃないかと思ったんです。その中で上手くいったこともあれば、もっとこうすれば良かったということもあるはず。そういった経験を、BASEで活かしてもらえればという期待がありました。

加賀谷: 僕もまったく同じことを思っていて。今、僕は35歳。結婚して子どもも生まれてライフステージが大きく変わった。今までずっと現場でコードを書くことがメインだったけど、若い人には頭の回転ではもう追いつけないし、ちょうど次のキャリアを模索していたところだったんです。できれば、今までスタートアップを経験した中で培った成功や失敗を次のスタートアップで還元していくということをやってみたかった。だから、BASEの状況はピッタリでしたね。すぐにBASEにアピールボタンを押しました(笑)。

藤川: アピールされているのを見て「おお、ついてる!」と。「行け行け!」と思い、すぐ指名しました(笑)。

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技術のトップから指名をもらえるのは、やっぱり嬉しい。

――いろいろな会社から指名をもらいましたが、何社の指名を承諾したんですか?

加賀谷: 7社指名を受け、2社辞退し、5社承諾しました。

――辞退した理由は?

加賀谷: 自分のこれまでやってきたことが、その会社のどこで役に立つのかイメージが沸かなかったからですかね。直近はECサイトでその前はメディア運営、なのにいきなりゲーム開発となると、正直あまりピンと来ない。

あとは担当者の方より、技術のトップの方から直接指名された方が気持ちとしては盛り上がりましたね。そういう意味でも、えふしんさんから指名されたことはすごく嬉しかったです。

藤川: 最初の面接は僕が担当したんですけど、もう人間性が良くって、すぐ来てほしいなと思いました。実は和田さんに会う機会があって、加賀谷さんのことを聞いたんですけど、オススメですとお墨付きをいただきました(笑)。特にBASE事業部には成功したスタートアップの経験者ってあんまりいないんです。だから、加賀谷さんのようなキャリアの方は本当に貴重でした。

――ちなみにBASEさんを選んだ最終的な決め手は?

加賀谷: 会社組織の文化や大切にしていることに対して自分がフィットできそうだったことと、会社のメインプロダクトに寄与できそうだったことです。

あとはやっぱり、僕がインターネットでやりたいこととBASEが近かったというのも大きいです。僕は今までインターネットで友人とか家族とか近しい人が幸せになればと思って仕事をしてきました。BASEも「お母さんでも使える」がコンセプト。買い物をもっと便利で簡単にしようとか、クレジットカードの手数料をもっと下げようとか、そういうサービスの目線や方向性が自分にマッチしたことが後押しになりました。

――入社から2ヶ月強過ぎましたが、実際に働いてみてどうですか?

加賀谷: 今はBASEのiOSアプリとAndroidアプリのサーバーサイドを、CakePHPを使って書いています。嬉しいのは、インターネットが人の役に立っているという実感を得られるところ。カスタマーサポートの方が、お客様からいただいたうれしい声をSlackで共有してくださるんですけど、それを見ながら「いいね!」って押しまくっています(笑)あとは、リリースの瞬間ですね。新しい機能がリリースされましたって報告すると、みんながウワーッと盛り上がって。そういうときは一体感を感じます。

――働いているみなさんの印象は?

加賀谷: 「何でそんなこと知っているんですか?」ってビックリするような知識を持つ方が多いと感じます(笑)あとはインターネットの会社だなあ、と。半分部活、半分会社という雰囲気と、これからさらに上に行くぞというスタートアップらしい空気が自分には合っているなと思います。

――働き方の面では?

加賀谷: この間、子どもも奥さんも病気でダウンしちゃって、僕が病院まで送り届けなきゃいけないことがあったんですね。そのときも柔軟に対応してもらえて、それはすごくありがたかった。BASEってちょうど僕のようなライフステージの人が多いんです。だからそうした急なトラブルについてもすごく理解がある。働き方にしても、朝早く来て作業を進めることもできるし、必要以上に夜遅くまで残ったりすることもない。きちんと個人の裁量に任せてもらえます。これは子育て中の自分にとって、すごく大きいですね。

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レジュメは、自分の強みが活かせる内容に注力して書いた方がいい。

――7社もの指名を受けたわけですが、レジュメを書く上で意識したことや秘訣ってありますか?

加賀谷: まずキャリアに関しては、ある程度絞って書きました。僕の場合なら、直近の2社のみ。全部ダラダラと書いても長くなるし読まれないだろうなと思ったんです。だったら、ちゃんと自分の強みを活かせるところに絞った方がいいな、と。

僕の場合、システムの大規模なリファクタリングを3回経験していること、成長速度の速いスタートアップでの経験があること、信頼性が求められるECサイトの経験があることが強みです。その強みが分かるように、どんなことをしたのか細かく書いたと思います。
あとは文章で長々と書くんじゃなくて、マークダウンで簡潔に書くということは意識しました。

――マークダウンで書かれていると読みやすいですね

加賀谷: これまでの会社の経験が活きているのかもしれません。社内の全員が文書構造を意識した上でMarkdownを使い、情報共有をどんどんしようという文化がありました。その経験もあり、人が見て分かりやすい文章を書く意識が身についていたのだと思います。

藤川: 加賀谷さんは他にもいろんな情報を出してくれたんですよね。後からStrengthsFinderを送ってもらったりとか。かなり参考になりました。

加賀谷: 僕自身、自分がどういう特性があって、どういうチームに馴染みそうかっていうのは気にするところだったし、周りにも教えてほしいタイプなんです。それで、面接の前にきちんと知っておいてもらえたらと思って送りました。自分がどういう人間なのか、人間性もすぐに伝わるようにした方がいいと思います。

指名で重視したのは、クロスポイントがどれくらいあるか。

――次に藤川さんに伺いたいのですが、レジュメをご覧になる上で特に重視したところはありますか?

藤川: 最初に会社名。そこから詳細な経歴です。あとは「野望」とか「あなたがいちばんパフォーマンスを出せる環境は?」という項目はよく見ていました。

――それらの項目をよく見ていた理由はなんですか?

藤川: ここでその人の志向性や、希望する理想の組織がわかるじゃないですか。ちゃんと書いてくれれば、スタートアップ耐性の有無もよくわかると思います。またBASEに入って退屈しないか?なども考えながら指名しています。

――レジュメをチェックしていく中で、指名候補から外す時の主な理由を、ぶっちゃけで教えてください。

藤川: BASEとのクロスポイントがどれくらいあるか、というところですかね。共感と言ったらいいんでしょうか。どんなにいい実績を残している方でも、うちで活躍するイメージが沸かない方は見送らせていただきました。

――もう少し具体的に言うと?

藤川: 例を出すならSIer出身の方とか。コーディングスキルでは関係ないんでしょうけど、使っている技術やスピード感、情報収集の仕方がwebとは全然違います。あとは、自分で仕事をつくっていく姿勢があるのかどうか。大きい組織の中でその他大勢のひとりとして上手くやってきましたという方は、やっぱり難しいかな、と。

もちろんSIerの方はSIerの成功事例を知っているし、ミッションクリティカルにどう立ち向かっていくかもよくわかっている。そこは買いたいポイントです。ただ、私たちのようなスタートアップは、不確実性の高い仕事において、各自が自分で立ち位置をつくっていかないといけない。そこに対する向き不向きはあると思います。

――そういう意味では、もしSIerの方でBASEさんに行きたいという人がいたとして、どんなことがレジュメから読み取れると、指名を送る援護射撃になりますか?

藤川: やはり、コンピュータやインターネットが好きなんだ、ということが見えることですね。GitHubのURLを貼ってくださっていれば見に行きますし、そこでどんな活動をしているかわかればプラスの材料にはなります。あとは、ハッカソンに参加されているとか、仕事以外の時間をどう使っているか見えると、その方の志向が分かり期待しやすいと思います。

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次のキャリアで自分が貢献できることはなにか?

――では、今後の転職ドラフトでほしい人材は?

藤川: 転職ドラフトでは、ビジネスとテクノロジーのバランスがとれている人を狙いたいと思っています。今、BASEはリーダーシップをとれる人材に飢えています。そこが採れると若い人も増やしていけるし、ちょっとエッジーなエンジニアもお迎えする余裕ができる。だから、チームの柱になる人を探したいです。

――ちなみに転職ドラフトならではの良さって何かありますか?

藤川: 参加企業として実感したメリットは、参加者とダイレクトにつながれるところです。紹介会社さんを介すると、どうしてもフィルターが入ってしまうので、どれだけ詳細に要望を伝えても僕の考えを100%理解してくれるわけではありません。そういう意味では、転職ドラフトは相性がいいと思うし、3人も採用できたことは期待以上の結果でした。

――最後に次回のドラフト参加者にメッセージがあればぜひ。

加賀谷: 僕が参加した第1回は参加者も200人程度で規模が小さかった。今後は参加企業も参加者もどんどん増えてくるでしょうから、そのときに明暗を分けるのはレジュメのわかりやすさ。自分がどういう組織にいて、どういう貢献をしてきて、それを次のキャリアでどう活かせるのか、そこを明確にすることが大事なんじゃないかなと思います。

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(文:横川良明)

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