第2回転職ドラフトで2名のエンジニア採用に成功したニジボックス。今回採用されたれーふぉさんの前職はSIer。ニジボックスに入社して自由な文化や技術的な会話ができる環境にとても驚いたという。インタビュー前編では前職のSIerとニジボックスの環境の違いについて紹介したい。
株式会社ニジボックス
開発室 マネジャー
藤原 裕司
株式会社リクルートが主催する日本最大級の開発コンテスト「Mashup Awards」での入賞を機に、SIerからリクルートに転職。子会社のニジボックスへ出向となり、現職に至る。
株式会社ニジボックス
経営企画室 広報グループ グループリーダー
兼 人事戦略グループ 中途採用セクション
横山 知可
新卒で現・リクルートコミュニケーションズに入社。人事、広報、HR制作を経験した後、退社。4年間の専業主婦期間を経て、ニジボックスに入社。現在は経営企画室にて、採用と広報を担当。
株式会社ニジボックス
開発室 開発2グループ 第1セクション
れーふぉ
中小ソフトウェア企業で4年間エンジニアとして従事。業務アプリケーションを中心に上流から下流まで幅広く携わる。2016年11月、転職ドラフトを通じニジボックスに入社。
技術セットを選べる余地があるのがまず嬉しい。
――まずは今回転職したれーふぉさんのバックグラウンドを教えていただけますか?
れーふぉ: 新卒で中小のソフトウェア会社に入社し、主にBtoBの業務アプリケーションなどに携わっていました。
――転職意欲は高かったんですか?
れーふぉ: 転職意欲はありましたね。というのも、僕がいた会社では元請けから開発だけ依頼され、納品したら運用は元請けで行うというケースがわりとあったんですね。そのため、元請けのエンジニアが使える技術セットで開発しなければいけないという、技術選定上の縛りがあることが多くて・・・。もっと自分のやりたいことをやれる会社に転職したいという気持ちを抱えていました。転職ドラフトには仮登録のときから登録して、合計2回参加しました。ニジボックスに入社したのは2回目の転職ドラフトです。
――ニジボックスに入社して良かったと思うことはありますか?
れーふぉ: まず技術セットをある程度選べる余地があることが嬉しいですね。基本的にはPHPがメインなんですけど、必要性が認められれば好きな技術を使っていいという風土が根づいています。前職では技術選定上の縛りが多くて、非常にもどかしさを感じていました(笑)
――SIerあるあるの一つですね。
れーふぉ: あと、何というかニジボックスは非常に自由な会社なんですよね。
――自由?
れーふぉ: たとえば前職では、服装ひとつにしても外に出る機会なんてないのにスーツ着用が義務づけられていました。理由を聞いたところ、オフィスに来訪したお客様が応接室に行く際にエンジニアの執務スペースを横切るかららしいんです。そのわずか数秒のために、わざわざスーツを着なくちゃいけないのって僕にとってはとても窮屈に感じました (笑)。また、エンジニアが電話に出る環境というのも辛かったです。ニジボックスは私服OKですし、エンジニアに対して仕事に集中出来る配慮がなされていると思います。
作業中にヘッドフォンで音楽を聴いていてもOK。エンジニア経験も4年を超え、現在のキャリアになれば、どういう環境下であればベストのパフォーマンスをあげられるかは自分が一番よくわかっています。そこを尊重してくれるところは、すごくありがたいです。
午後出社OK。月45時間以上の残業は即イエローカード。
横山: ニジボックスは、『程良い自由と程良い緊張感』がある会社です。エンジニアにも業績責任はもちろんあるし、自分のミッションを言語化して、決してなあなあにさせない文化は親会社のリクルートと同様ですね。ただその分、社員を無意味に縛りつけることもしません。フレックスタイム制にしても、コアタイムもありませんから。
れーふぉ: 労働時間の融通が利くのは本当にありがたいです。エンジニアの中には朝は致命的に弱い人っているじゃないですか。ニジボックスは、仕事のスケジュール次第では午後から出社しても構わないし、早く帰っても誰も何も言わない。おかげでわざわざ午前休をとって区役所に書類の手続きをする必要もなくなりました(笑)。
横山: 付け加えると、1日の出社時間・退社時間は個人の裁量に任せていますが、労働時間は1週間単位でモニタリングして、リーダー会議や経営会議できちんと共有しています。36協定に従って、月45時間以上働いている人にはすぐさまアラートが出ますし、労働時間に関する意識改革はかなり力を入れているんですよ。
れーふぉ: みなさん、そのあたりは意識が高いですよね。変に残業する人もいないし。
――そのあたりは昔のリクルートグループの残業カルチャーとかなり変わりましたね(笑)
横山: そう思います(笑)
エンタメ休暇を使って、乃木坂46のバースデーライブを制覇します。
横山: あとは年間2日まで、平日に遊びに行くためのお休みがとれる『エンタメ休暇』というのもあります。これを取得すると1日あたり3000円の手当も支給されるんです。
れーふぉ: 僕、来年の2月にそれを使おうと思っているんですよ。
横山: 何に使うの?
れーふぉ: 乃木坂46のバースデーライブです。メンバーの橋本奈々未が2月20日の誕生日に卒業するんですね。バースデーライブは3日間あるんですが、そのうち2日はエンタメ休暇を使ってライブに行こうかと(笑)。
横山: いいね。すごく正しい使い方だと思う(笑)。
れーふぉ: ニジボックスのフレキシブルな働き方は入社前から感じていました。横山さん、覚えてますか? 面接の日程を調整するときに、「平日1時間くらいサクッと抜けてこられない?」って言ったの。
横山: あー。言ったかも(笑)。
れーふぉ: 前職はカタい会社だったので、業務中に会社を抜け出すなんて考えられないですよ(笑)。
横山: うちはやるべきことはきちんとやってもらえれば、時間の使い方はわりと融通が利くので、当たり前のことかと思って。面白いね、そんなところで企業文化の差が出るんだ(笑)。
QiitaのAdvent Calendarを見れば、その会社の社風や人柄が分かる。
れーふぉ: 技術好きの人が多いのもいいですね。実は僕、面接を受ける前に、Qiitaでニジボックスのエンジニアの方たちの投稿はチェックしてたんですよ。
藤原: そうなの!?
れーふぉ: 面接で会える人の数って限られているじゃないですか。たとえば、いくら藤原さんが優秀でも、一緒に働くメンバーがどうかはわからない。でもQiitaのNIJIBOX Advent Calendarを見ていたので、どんな人が働いているのかはよくわかりました。
藤原: 確かに。良かったあ、Advent Calendarやってて(笑)
――「手書きの履歴書で人柄が分かる」という特殊能力を持った会社も世の中にはまだあるようですが、それよりもお互いQiitaを書いたほうが人柄が分かりそうですね。
れーふぉ: そう思います(笑)。また、実際に働いてみても、その日話題になったはてブの話で盛り上がれるのとか本当に楽しい。つい昨日もAmazon Dash Buttonを買ったんで、それをSlackに連携させたんですよ。そしたらいろんな人が「あれいいね」って話しかけてくれて。
前職はあくまでも仕事としてエンジニアをしている人が多かったんですよね。だから、技術を追うことにはあまり興味がない人が多くて、こういう会話ができることがほとんどありませんでした。こういう話を毎日できるのは、すごく幸せなことだと思います。あと人柄が良い人が多いですね。働いていてすごく楽しいです。