ITエンジニアになぜ1000万円の提示年収を出せるのか?Speeeに直撃インタビューしてみた

2016-06-21 18:01

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こんにちは!転職ドラフト開発のMです。
おかげさまで第1回転職ドラフトは大盛況!そして第2回の開催も決定しました!(2016年7月14日開催予定)

第1回転職ドラフトで、高い提示年収を多く出したSpeeeさんは、大注目を浴びました。「なぜそんな金額が出せるのか?Speeeのエンジニアは何をやるの?」気になってインタビューしにやってきました。

— 六本木のオフィスに到着

(めっちゃシャレオツなオフィスだな……、あ、来た)

―M:こんにちは!

是澤&井原:こんにちは!

略歴
井原正博
株式会社Speee 開発部顧問
ソフトウェアベンダーで表計算ソフトなどの開発に携わる。Yahoo! JAPANでは開発部長などを歴任。
2010年にクックパッドに入社し、技術部長、人事副部長としてエンジニア組織の強化と技術力の向上に従事。
新規事業の立ち上げプロジェクトを担った後、2015年に独立。
株式会社ビットジャーニーを設立し、自社プロダクト開発の傍ら、2015年8月よりSpeeeの開発部顧問に就任。

略歴
是澤太志
株式会社Speee エンジニアマネジメント責任者 兼 エンジニア採用責任者
2000年からIT業界に飛び込み、20代の頃は主にリードエンジニアとして、30代からは組織やプロジェクトのマネジメントを中心に活動。
6回の転職と10社での多種多様な事業開発を経験。起業や個人事業主として活動していた時期もあり技術顧問や技術アドバイザーなどの経験も積む。
シーエー・モバイルにて研究開発部署の立ち上げやALBERTで技術責任者、フリマ系ベンチャーでCTOを経験し、
SpeeeにてWebマーケティング事業部の開発責任者を務めたのち、
現在はエンジニア採用を中心にエンジニアの組織系の責任者を務める。

まず金の話をする転職ドラフト

―M:いやー、いきなりですが、第1回ドラフトではすごい提示年収でしたね!

是澤&井原:(笑)

―M:あの金額を見た弊社内のエンジニアからは「え、マジで!?Speeeってどんな会社なの?ちょっとドラフトチーム教えてよ!」という声をたくさんもらいました。

是澤:ありがたいお話です。

井原:僕らとしては第1回のドラフトは、「Speeeはエンジニア採用を本気でやっている」という認知を広められる機会でもあったなと思っています。実際、いろんな企業さんから「ウィザード級まで出すってどういうことなんですか?」って言われましたし(笑)
転職ドラフトは、「各企業がエンジニアのことをどう見ているのか」がすごく分かる写し鏡だと思いました。

―M:はい。Speeeさんはエンジニアや、きっと他の職種も含めて、人を高く評価する組織なんだなと僕も感じました。

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※写真向かって左から井原氏、是澤氏

Speeeってどんな会社なの?

―M:反面、弊社内では「Speeeのエンジニアって何してるのかよく知らない」という声がありまして。今日はその辺りもお伺いしたいです。

是澤:Speeeはもともと、コンサル型のSEOが創業事業でして、Webマーケティングに強みを持った企業です。ちゃんと分析して、戦略提案をする、というところが強みですね。
そこから派生して、Webマーケティング事業部ではDSPや広告配信のサーバ、レコメンドエンジンを作ったりしています。
最近はRubyだけでは無くgoやscalaなどでも書いているので、そこもエンジニアとして働く魅力の一つかなと思っています。

―M:Webマーケティング事業以外ではどのような事業がありますか?

是澤:最近はアプリもやっていて、直近だと美容系のアプリを作っています。
美容系ゆえに、UI・UX周りもこだわって作っているエンジニアが多いですね。
他に新規だと医療・海外事業もあります。
今は技術開発を組織的に底上げしています。配属は本人の希望と能力を考慮して、最適な部署で働けるようにしたいと思っています。

―M:顧問にMatzさん、井原さんがいることなど、技術を高めていける環境が用意されている印象があります。Speeeのエンジニアの環境について教えてください。

是澤:技術的なところは、井原さんに適宜相談できるような体制になっていますね。
環境的には、例えばPCは常に最新スペックで開発できるよう2年に1回買い換えたり、椅子やキーボードも選べるのはもちろんのこと、月に1万円までサーバ費用を負担することもしています。技術力の向上には、積極的に投資をしていますね。
RubyKaigiには全員行くべしと言っていますし。もちろん次回の京都も。海外カンファレンスも、できれば行ってきて欲しいですね。

―M:よいですね。羨ましい。

是澤:これらの制度は、社員も業務委託の方も同じように提供しています。どちらもエンジニアであることには変わりなく、技術面での活躍をしてもらいたいなら平等に投資するべきだと思っているので。

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課題が多いからこそ成長できる

―M:現在のエンジニアの人数や構成はどのような感じですか。

是澤:エンジニアは今、40名弱ですね。ちなみに、全従業員数は約400名です。

―M:今エンジニアはあまり多くはないんですね。今後の成長に向けて、第1回ドラフトではどんなエンジニアを指名したのでしょうか?

是澤:事業会社なので、開発責任者クラスやCTOも含めていろんなポジションを募集しています。今回は、僕らより優秀で、会社での非常に大きな役割担っていただける方を探していたんです。
そのため、それをお願いできそうなレベルの高い方を、ピンポイントで指名させていただきました。思い切った提示年収を出せたのもまさにそこが理由です。市場的にもこのくらいの価値があるだろうと考えました。

―M:なるほど。では、エンジニアとしてSpeeeで働くにあたっての、一番の魅力を教えてください。

是澤:事業会社は、エンジニアが最もスキルを伸ばせる環境だと思っています。
少し前のライブドアにすごいエンジニアがいたのですが、その理由は、事業会社にあるいろんな課題を横串で解決する能力を身につけていけたから。
一社だけでは経験しづらい様々な課題も含め、弊社ではいろんな事業がいろんな課題をもっています。これを技術やアイデアで横串で解決できるようになれば、それは世の中的にも市場的にも価値がある。レバレッジも効くと思うんですよ。そういう人に対しては、1000万円でも全然足りないと思っています。
市場価値を上げたい、技術を本気で伸ばしたいという人には、Speeeの様な事業会社は良いと思っています。

―M:是澤さんがSpeeeに入ったのもそういう理由でしょうか?

是澤:Speeeには、セクショナリズムがないんです。
僕は、他の会社で、チーム同士の仲が悪いのを見てきました。情報共有もしない、やりたい技術を自由にやらしてくれない、そんな状況を。エンジニアにとってストレスですよね。
でもSpeeeにはそれがない。何か困ったことがあればtoB、toCの垣根や部署を越えて情報交換しますし、ランチ食べながら話す文化もあります。そういう透明さが、僕はとても気に入って、Speeeに決めました。

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Speeeカルチャー

―M:「Speeeにはセクショナリズムがない」とおっしゃっていましたが、これだけの規模でそんな組織、どうやって作っているのでしょうか?

是澤:Speeeカルチャーというものがあるんです。「どういった人と働きたいか」を、経営陣も含めて社員がみんな、重要視しています。カルチャーの浸透が高いので仕事がやりやすいですね。
また、僕はSpeee一年目からWebマーケティング事業部の開発責任者になったのですが組織をみたり、採用責任者をしたりする上で、経営陣と距離が近く、物事をすすめるのが非常に楽でした。

個人の出した成果をきちんと評価していく会社でありたい

―M:エンジニアの評価ってなかなか難しいと思うのですが、評価制度はどのような仕組みでしょうか?

是澤:評価制度については僕達も試行錯誤しているんです。ただ、井原さんに入っていただいて、OKR(Objective and Key Result)を採用したことは大きかったですね。

―M:OKR?

是澤:これは井原さんに。

井原:お、完全に置物になっていました。

全員:(笑)

井原:OKRは元々インテルが始めたもので、目標(Object)に対し、何が達成されていれば良いかという指標(Key Result)を置いて、その指標を追いかけるやり方です。
例えば、「ユーザーを幸せにする」という目標なら、「ユーザーが幸せという状態はどの数字がどうなるのだろう?」と考え「幸せならそのサイトやアプリを何度も使ってくれるはずだ!」という指標を出す。そしてその数字を追いかける。

―M:分かりやすいですね。

井原:指標はチームで追いかけますが、個人の責任は明確にしています。個人がやった成果がきちんと評価されることはとても大事ですからね。「自分は何もしてないけれど、チームが達成しちゃってラッキー」とか、逆に「自分は達成したのに、チームが達成していないから評価されない」って、フェアじゃないですよね。

―M:ありがちですよね、個人の成果がうまく評価されないことって。

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井原:また、ゴールに辿りつくためのやり方は規定しません。絶対に上手くいく良いやり方は、正直わからないですからね。それにエンジニアの場合だと、「どうやって」の部分に技術的な挑戦みたいなものが、必ずある。

―M:あるのですか?

井原:目標は、単なる積み上げだけで達成してしまわないように、2、3割高く設定しています。そうすると、「どうすればいいのか?今持っていない武器は?世の中には今どんな技術が出てきている?何かしないとダメだ!」と、新しい仕組みや技術的なチャレンジをするようになる。それがエンジニアにとっての創造性や面白みだったりするんですよね。

―M:チャレンジングな環境ですね。

井原:常に変わり続け、新しいことに挑戦し続けることが課されることは、のんびりやりたい人にはあまり嬉しくない環境かもしれません。ですが、逆に思いっきりチャレンジして、高い成果を出して高いフィードバック—例えば給与や社会的な評価を受けたい人にとっては良い環境なんじゃないかと思います。
第1回ドラフトで1000万円の指名を出しているのも、成果をちゃんと評価していく会社でありたいという思想があるからですね。

30億円稼ぐ人の年収が、たったの3000万円で妥当なのか?

―M:成果に対してきちんと対価を出すところがすごく良いですね。

井原:30億円の価値を出している人が3000万円もらっても、何が高いのかと思うんですよ。

―M:高くないですよね。

井原:出している価値に対して正当な評価かどうかが大事ですよね。そういう意味では、100億円の価値が出せるなら1億円位もらって良いと思うんです。
大きな成果を出したら相応のフィードバックを得るのは普通です。会社も大きな価値を出せるエンジニアが大勢いたらハッピーだし、エンジニア側も出した成果に見合う大きな対価を得られる。そのサイクルが回らないはずがない。

―M:本当ですね。

井原:回らないなら、どこで搾取してるんだよ?みたいな(笑)もしSpeeeでそんなことがあれば僕や是澤さんが会社に言いますし。エンジニアに限らないですけどね。

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自分の社会的な評価をちゃんと知ることは大事

―M:次回のドラフトでやりたいことありますか?

井原:次は僕個人として出てみようかな、と。

全員:お(笑)

井原:どれだけ評価されるのかな、と思って。

―M:正しく評価されるために、Speeeさんでのご経験をしっかり書いていただけると。

是澤:一発で誰だかバレそうですね(笑)

―M:第1回のドラフトでも、匿名にしていない方がたくさんいましたよ。

井原:みんなドラフトに出てみたらいいんじゃないかなーとはすごく思います。今の会社での評価は別にして、「自分がどのくらい社会から評価されるのか?」に対してあまり無頓着なのも良くないなと思うので。
お金はその人の能力や、やれると思うことに対する、まあ一つの指標なわけですよ。提示年収が低いってことは、それだけ今までの自分は評価されないことをやっているということですよね。

―M:そういう可能性はありますよね。

井原:それでいいですって人もいるけど、おかしいなって思う人もいると思うんですよ。だから自分から、「自分の市場価値はどのくらいか」を確認する意味でやってみたらいいのかなと思いますね。
まぁなんか次回レジュメに色々書いておきますので。あ、名前出しとけば誰か分かるか(笑)

―M:ぜひお待ちしております!

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