※こちらの記事は2016.03.22にCodeIQ MAGAZINEに掲載されたものを許諾を受け、転載したものです。
ヨッピーの突撃シリーズ!
今回はなんとITエンジニアのご自宅にお邪魔して、趣味やお小遣いについていろいろ聞いてきました。
by ヨッピー
増井雄一郎さんのご自宅に突撃!
こんにちは。ヨッピーです。
死ぬほどもじゃもじゃの頭で失礼します。
突然ですが、企業がITエンジニアを「年収・仕事内容つきで競争入札」する「転職ドラフト」をご存知でしょうか。
「リアルな年収と仕事内容が提示」され、「誰をいくらで指名したか」他人の入札結果を閲覧できる、ドラフト型転職サービスです。
今回はこの「転職ドラフト」のPRを担当にすることになったのですが、
「年収」とか「収入」に直結する話ですし、みんなお金の話が異常に好きなので
「年収いくらですか?」とかストレートにやるとなんかやらしい感じになるな、
と思ったので、今回はITエンジニアの人たちのご自宅にお邪魔して、
趣味についていろいろ聞いてみたいと思います!
まずは一人目~~~~!
masuidriveこと増井雄一郎さんじゃーい!
▲増井雄一郎さん 株式会社トレタCTO。『Titanium Mobile』の伝道師としての活躍や、「MobiRuby」「Wri.pe」などの開発者として知られる。お風呂の中でゴリゴリプログラムを書く「風呂グラマー」としてもお馴染み。
「早速ですが、これこれこういう理由で今日は増井さんのご趣味について、いろいろ聞きたいのですが……。どういう趣味を持ってらっしゃいますか?」
「僕は仕事柄、やっぱり新しいガジェットなんかを買うのにお金を使ってますね!」
▲「Apple Watch」日本での購入者第一号ということで、テレビなどの取材が殺到した
▲「AppleTV」とWiFi機能の付いたオープンソースな赤外線リモコンデバイス「IRKit」
▲スマートフォンだけで操作できる「Samsung Gear VR」
「言われてみれば確かになんかやたらとありますね。買い過ぎ」
「だいたい月に5万円くらいはガジェットを買うのに使ってます」
「いや、この感じだと絶対もっと使ってますよ!」
「そうですかね?仕事柄、新しい技術を使ったガジェットとかが出ると気になってしょうがないんですよね。買っていろいろ使ってみて、【あー、こうなってるんだー】みたいに仕組みが知りたいんですよ」
「なるほど。この中でお高いやつはどれですか?」
「これなんか高いですよ。●●万円くらいしました」
「は?これが●●万円?なんですかこれ?」
「これ、実は楽器なんですよ。こうやって演奏します」
「これが●●万円?」
「はい。●●万円です」
「お金が余ってるなら僕にくださいよ!」
「いやー、これだけ科学技術が発達してるのに、楽器だけ全然進化してなくてバイオリンもギターもフルートもインタフェースは昔からずーっと同じじゃないですか。だからこういう新しいタイプの楽器って面白いなーと思って買ってみたんです」
「優秀な人の考えることはよくわからんな……」
ほかにもルンバはもちろんあるし、
こちらのリモコンは学習させることで全ての家電を動かせるようになるものなんだそうだ。
そんな中で何やら雑な作りのガジェットを発見!
「これはなんですか?なんかこれだけやたらと粗削りですけどレゴだし」
「これは今趣味で作ってる装置なんですけど、このバーコードリーダーでバーコードを読めば自動的にAmazonに発注が飛ぶシステムを作ろうと思って」
「おお。それは便利そう!」
「会社のお菓子とかイチイチ発注して補充するのめんどくさいじゃないですか。こういうのあったら楽だなーと思って」
「あの楽器の演奏方法を覚える方がよっぽど面倒くさいと思いますけどね」
業界の第一人者、masuidriveこと増井雄一郎さんにいろいろ聞いてみよう
「増井さんってCTOだし第一人者だし、ITエンジニアとしてはたぶんすごくよいお給料もらってますよね?」
「そうですね。こういうガジェット買うのにあんまり悩まなくていいくらいにはいただいてます」
「ぶっちゃけ、4桁いきますか……?」
「そうですね。おかげさまで……!」
「やっぱりエンジニアの人がえらくなって、CTOとかになるとそれくらいもらえるようになるんですかね?」
「いや、そうでもないですよ。僕は創業者ということもあってそれなりにいただいていますが、CTOだけが集まる会とかでも、聞いてみると中央値は600~800万円くらいでした」
「えーっ!そんなもんなの?少なすぎません?」
「そうなんですよ。ITエンジニアの給料って実ははあんまりよくないんですよね」
「えー。IT企業って【優秀なエンジニアを確保したい】ってどこも言ってるじゃないですか。エンジニアの確保に頭を痛めてると言いますか。僕も割と近い業界にいるからなんとなくわかるんですけど、エンジニアの需要って絶対増えてますよね。そうすると需給バランスから考えたら給料上がってないとおかしいような……」
「いや、もちろんここ5年くらいでめちゃくちゃ改善されてるんですよ。最近は4桁のお給料を取るエンジニアの人がチラホラ出てきましたが、以前は本当にいませんでしたからね」
「それでもまだ少ない気がしますけどね……。アメリカなんかだとITエンジニアの人が2000万とかザラにもらってるって言いません?」
「僕が思うに、日本のITエンジニアの給料が上がらない要因ってのはいくつかあるんですけど、まあなんと言っても日本の会社はアメリカの会社ほど儲かってないという事ですね。悔しい話ですが。あとは、以前に大手のソーシャルゲーム企業が【能力に応じて新卒でも1000万払うよ!】ってやってたじゃないですか」
「おー、ありましたね」
「あれがね、ふたを開けてみたらその1000万円で採用された人たちが会社にあんまり定着しなかったらしいんですよね。それで【エンジニアはカネで買えないらしい】っていう風潮になりまして。だからこそ【単純に給料を上げるんじゃなくて、エンジニアが働きやすい環境を作ろう】という方向に行ったと」
「なるほど」
「そしてもうひとつ、日本には解雇規制があるので一旦雇うとそう簡単にクビにはできない、ということですね。アメリカなんかだと、面接で【俺には能力がある!だから10万ドル寄こせ!】って言う人がいたら【じゃあとりあえず10万ドルあげて働かせてみるか】ってなるんですよ。そのかわりその人が期待はずれだったらすぐクビにするんですよね」
「おー、シビアなんですね」
「そうです。でも日本だと雇った以上、簡単にはクビにできないんで、給料をアップすることに慎重にならざるを得ないんですよね。スタートの時点では能力の低い人に水準を合わせて、そこから様子を見ようっていうのが日本の仕組みなのかなと」
「えー。じゃあ、どうやったらエンジニアの人の給料って上がるんですかね?」
masuidriveが語る給料アップ論
「まず、わかりやすいのはフリーランスになることです。先ほどサラリーマンで4桁はなかなか難しいって言いましたが、フリーランスには4桁の人たちがゴロゴロいますね」
「おーなるへそ。フリーランスだとアメリカの雇用形態に近いんですね」
「そうです。ダメなら契約切ってしまえばよいのである程度高いお金でも払えるんですよ。開発とかが立て込んで忙しい時、ここぞ、という時に優秀なフリーランスの人にポンとお金を払ってガーッと開発してもらう、と。自分の技術に自信があって、会社の待遇に満足してないならフリーランスになるのもひとつの手だと思います。そのかわり実力が全てですから勉強は欠かせませんし人付き合いもあるから大変だとは思いますけど」
「サラリーマンのまんまで給料上げようと思ったらどうしたらよいですかね?」
「上から【このコード書いてよ】って言われて、それをそのままやるだけのエンジニアは厳しいでしょうね。結局人ができないことができなきゃ給料は上がらないです。周囲の人、もっと広く言えば世の中に【あの人はすごい】って認められなきゃダメですね」
「ふーむ。認めてもらうために取るべき手段ってなんでしょう?」
「大事なのはアウトプットすることじゃないですかね。ブログを書くとか勉強会に出るとかハッカソンに出るとか作ったものをGitHubにあげるとか、そういう意味で言えばプレゼン能力みたいなものも必要なのかなと。ここ最近はGitHubや、Qiitaみたいなアウトプットする場も増えたので活用すればいいと思いますよ。結局、周囲や世の中から【あなたにコードを書いてほしいんです!】って指名されない限り給料は増えないと思います」
「なるへそ。今気付いたんですが、趣味の話を聞きに来たはずなのに結局お金の話ばっかりしてますね」
「僕のせいじゃないです」
お次は趣味に生きるエンジニア
さあそんなわけで、お次はこちらの方のご自宅からお話をお伺いたいと思います!
「髪型がファンキーすぎる」
「ちょっとグレてしまいまして……」
▲松永一郎さん。株式会社リブセンスで働く40歳のITインフラエンジニア。「エンジニアとしては普通くらいのお給料」だそうです。
「松永さんは実家住まいなんですね」
「そうですね。10年くらい一人暮らししてたんですが、いろいろあって実家に戻ってきました」
「僕ね、今回なんで松永さんに声かけたかと言いますと、以前お会いした時に【この人趣味にめっちゃお金使いそうだなー】と思ったからなんですよ。お給料の内、いくらくらい趣味にお金突っ込んでます?」
「月に15万円くらいは使ってるかも知れません」
「ほら!使いすぎ!」
▲松永さんの出費の大部分を占めるのがこちらの車の維持費及び改造費。ロータスのエリーゼという車らしい。
「以前付き合っていた彼女に振られて、精神状態がドン底に落ちましてですね。自暴自棄になって衝動買いしたのがこちらの車です」
「外車を衝動買いするな!」
「実家に戻ったのも、この辺は少し郊外なので駐車場代が安いからなんですね。流石に都心で一人暮らししつつ車の駐車場代も払ったら生活が破綻するなと。彼女とも別れたしもう実家でええやん!って」
「それでこの車を改造したりもするんですよね?車のパーツ、しかも外車なんてめちゃくちゃお金かかりません?」
「そうですね。普通にお店を通して取り付けるとすごい値段になるんですが、イギリスからパーツを取り寄せて、自分で取り付けまでやると安いですよ。やっぱり技術とか道具とかが好きなんですよね。そういう作業が楽しかったりします」
「あとこの辺の本の量もとんでもないですね」
「元々は母と父が集めてたんですが、それに僕が買ってきた本をどんどん足していってる状態ですね。本が好きなんですよ。最近は全部電子書籍で買ってるんで、かさばらなくて済むし、検索も簡単なので助かってます。1000冊くらいは電子書籍で買ったかも。実物の本がこれだけあるとどの本がどこにあるかわからなくなるんですよね。【あの本、持ってるはずなのにどこにあるかわかんない。でももう一回読みたいから仕方なく2冊目買う】みたいなこと、何度もありましたもん」
古いプログラムの雑誌も出てきた。
「この『Oh!X』という本はかなりレアですよ。ソフトバンクが出してた雑誌なんですが、これだけ揃ってるのはなかなかないと思います」
中を開くと意味不明な数字の羅列が出てきた。
「これがプログラムのコードなんですよ。インターネットでデータのやりとりができる環境すら整ってなかった頃なんて、こうやって紙の雑誌に書いてあるコードを一生懸命自分で打ち込んで、自分のパソコンの中でゲームを動かしたりするんです」
「気の遠くなるような作業だな……」
「あとは靴も好きでイギリスの靴を買うんですが、国内で普通に買うと20万円以上するのに、海外から直接なら10万円~くらいで買えるんですよ。ね?ちゃんと節約してるでしょ?」
「節約してるならそもそも10万円の靴買わないでくださいよ」
「ちょっと、お金のことについて聞きたいんですが、さっき増井さんと話してたら【給料を上げるにはアウトプットが大事だ!】っておっしゃってて」
「おお!増井さんって、あのmasuidriveさん!いやー、あの人と同じ記事に載れるなんて光栄だなー!でもね、フリーランサーではなく会社に属するエンジニアの場合は、アウトプットと評価は、また少し違う意味も持つかなーと思います」
「ほほう。と言いますと?」
「もちろんブログ書いたり勉強会するっていうのは技術を磨く上では大事なことだと思うんですけど、本来会社がちゃんとそのエンジニアの仕事とか技術とか貢献度をちゃんとキャッチアップして適切に給料を上げていれば、そんなことイチイチ考えずにプログラムをずっと書いてられるし技術に没頭できるじゃないですか」
「おお。確かに」
「ブログ書いたり勉強会出たりっていうのはあくまで技術を磨く手段であって、【顔を売って良い条件で転職しよう】みたいなことは、会社さえちゃんと評価してくれれば考えなくて済むはずなんですよね。
もちろんね、エンジニアの中には【同じ環境にいるとどうやったって飽きる】みたいな人がいますから転職がダメとは言いませんけど、本当は好きな会社に入って仕事を頑張って会社から適切に評価されて、それで給料が上がってくっていうのが理想ですよね。もちろん、現状はそうじゃないことも多いでしょうから、増井さんがおっしゃってることは全面的に正しいなと思いますけど」
若手エンジニアに言いたいこと
セガサターンやドリームキャストもあるよ。
「松永さんって40歳でそろそろベテランの領域かと思うんですが、若手のエンジニアに【給料上げたいならこうしとけ!】みたいな助言ってあったりしますか?」
「日本語と英語をキッチリ勉強しといた方が良いですね。日本語は単純に頭の中で論理を組み立てる時に文脈が整理されてないとわけがわからないのでちゃんと基礎からしっかりやった方が良い、と。
英語はね、やっぱり最新技術って最初は英語でリリースされるんですよ。CPUのマニュアルなんかも最初は英語でしか書かれてませんから、英語が読めないと最新の技術とかニュースが入ってこないんですよね。どうしても日本に入ってくるまでにラグが発生するんで、一線でバリバリやろうと思ったら英語力は必要じゃないかな。フランス人だって英語でドキュメント書きますからね」
「なるほどー。やっぱり松永さんも勉強の日々なんですか?」
「そうですね。仕事から帰ってからネットを見て新しい技術の話が出たりすると英語のソースあたったりしますね。まあ勉強と言うよりは単純に【どうなってるのかな?】って調べるのが好きなんですが。
でももう40歳なんで焦りはありますよ。私は昔からやってきてるので、基礎技術なんかはしっかりできてる自信もあるんですが、例えばOSまわりの技術なんかは【クラウドで一発じゃん?】っていう話になるのでそういう基礎技術の必要性が失われつつあるのかな、って。だからこそ勉強するんですけど、でも勉強するってことは焦りの現れでもありますよね」
「なるほど。だからこそ勉強するには英語が大事、と」
「そうですね。英語ができないと結構つらたんですね」
「今、つらたんって言った?」
子育てエンジニアの場合
そして最後はこの人!
浜田恭平さん27歳。子育て中のWEBエンジニア!
そんなわけで最初のお二人が独身の方だったので、最後はこちら、結婚して子育て中の浜田さんにお伺いしようと思います。
「どうでしょう。結婚して子供も生まれて、趣味に使えるお金ってやっぱり減ったりします?」
「そうですね。そもそも無趣味なのであんまりお金使わないんですが……」
「ちなみに今っておこづかい制だったりします?」
「いえ、おこづかい制ではないんですが、なんでしょう?申告制って言うんですかね?【これが欲しいんで買ってもいいですか】って妻に相談して【それを買って何のメリットがあるの?】っていう妻の問いにちゃんと答えられて、OKが出たら買うっていう……」
「それ、ひょっとしたらおこづかい制より厳しい制度なんじゃ……?」
「いや、決してそんなことは……!申告すればそんなに却下されたりしませんし……。ただ、僕はガリガリなので身体を鍛えようと思ってジムに通い始めたんですが、結局風邪をひいたり忙しかったりで全然行けなくて」
「なるほど。それで奥さんに怒られてジムを退会させられた、と」
「いえ、まあそうなんですが、それは僕が悪いですし、僕自身も【お金もったいなかったな】って思ったので退会したことには全然納得してます」
「さっきからちょくちょく奥さんに気を使った受け答えをしてるのが気になる」
ちょくちょく入る夫婦円満アピールが気になるが真相はいかに。
「結婚してから、やっぱり趣味にお金を使えなくなりました?」
「そうですね。今も共働きで妻は時短で働いているんですが、子供の教育費を溜めたいので妻のお給料は全額手をつけずに貯金していて、僕の給料だけで今は生活してるんですね。そうすると毎月本当にかつかつなので余裕は全然ないですね」
「なるへそ。独身時代はどういうのにお金を……?」
「それこそ結構いいロードバイクを買ったり、ジョギング用にいい靴を買ったり、あとはプロテイン代とか。仕事がインドアなんでなるべく外に出ようと思ってたんですよね。それに食事は基本全部外食でしたし、全然お金貯まらなかったです」
「なるほど。今はそういうお金が使えなくなってしんどいですか?」
「(チラッと奥さんの方を見て)いえ、そんなことは全然ないです」
「お、おう」
「ちなみに子育て中のエンジニアとしては、給料以外だと会社のどういうところを重視します?」
「こう、ダラダラ残業する文化があるところはキツいですね。家族と過ごす時間を大事にしたいので。あとは在宅ワークができれば子供が熱を出した時なんかも対応できますし、そういう部分に理解がある会社だとありがたいです。あとは技術者として、会社の技術者の層がどれくらい厚いか、とかかな。切磋琢磨できる環境といいますか」
「今の職場はどうなんですか?」
「仕事自体は楽しくやってるんですが、入った時はペーペーもいいところで。Rubyも書けなかったのが、入社から2年半経ってみて気付いたらリーダー的なポジションにいて、人が書いたコードをレビューしたり、仕事を振ったりっていうマネージメントの仕事も増えたんですよ。ただ、本音を言うとマネージメントよりイチ技術者としてばりばりコードを書いていたいんですよね」
「なるへそ。給与面ではどうですか?」
「まあ正直言ってもうちょっと欲しいですね……。新卒の時の給料とそんなに変わってないのでそれは流石になんとかしてほしいなっていう……」
「月給があと10万円増えたらどうします?」
「そしたら新しい空気清浄機が欲しいのと、この家って環境は良いんですが、駅から結構遠いので駅の近くに引っ越したいですね」
「自分が欲しいものとかはないんですか?」
「それはまあ、妻と相談してみないとなんとも……」
「そこも承認制かい!」
「増井さん、松永さんと続いて浜田さんで3人目なんですけど、お二人とも【アウトプットは大事だよね】みたいなことを言ってて。浜田さんはそういうのなんかやってます?」
「ハッカソンとか勉強会とかは結構行きますよ。ハッカソンでは優勝して賞金もらったりもしました。ただ、最近のハッカソンって、なんかこうお金の匂いがしはじめたと言いますか…。協賛企業がAPIを公開してデザイナーとかプランナーとかも参加してくるようになって、そのハッカソンで出てきたアイデアとか雛型を企業が全部持ってっちゃうんですよね……いいように使われてるなっていう」
「ふーむ、昔のハッカソンは違ったんですか?」
「そうですね。昔は温泉旅館とかにみんなで泊まって、それこそエンジニアだけでワイワイ技術だけを追求できて結構楽しかったんですよね。今でもTechCrunchのハッカソンなんかはガチだから楽しいですけど」
「今後のキャリアアップについて考えてることとかありますか?」
「エンジニアリング以外にもうひとつ強みを持ちたいな、とは思ってますね。エンジニアリングだけを追求して、それで勝っちゃえる人ってそもそもが一流の能力を持っている人で、平凡なエンジニアにはそこまで突き詰められないのかなって。
だからエンジニアだけどマーケティングもわかってるとかデザインもわかるっていうのが大事なのかなと思ってます。今は仕事以外で個人的にいろんなサービスを作ったりとかも試してるんですが、そういうのを経てビジネスサイドのこともわかるようになりたいな、と。振られた仕事をこなすだけのエンジニアだと今後は生き延びられないと思ってます」
「なるほど。みんな大変なんだな……。エンジニアにならなくてよかった……」
……と、いうわけで3人の方の事例を聞いてみましたが、皆さんそれぞれ「キャリアアップ」にはいろいろと考えていることや、悩んでいることも多そうです!
そしてすっかり読んでる人もお忘れかと思うのですが、今回の企画は「転職ドラフト」のPRなんですよね……!
自分の市場価値や今後のキャリアプランなんかを考える上で、一度試してみてはいかがでしょうかー!