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ユーザーも企業も真摯に向き合ってほしい。転職ドラフトが「本気の指名」にこだわる理由

2018-04-26 18:00

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転職サイトに登録すると、矢のように送られてくる数々のスカウトメール。求めてくれたから応募してみたのに、書類選考で落とされたという理不尽な経験があなたにもあるのでは。

これはひとりひとりの人間をきちんと見ず、年齢や職種経験だけで絞り込んだ人たちに、企業が一斉にスカウトメールを送っているからに他なりません。

転職ドラフトではこういったコピペによる指名の撲滅を目指しているらしいのですが、そこにはどんな想いがあるのか、そしてどうやって無くそうとしているのか。サービスの思想にまで踏み込んだエピソードを運営チームに聞いてきました!

松栄 友希(まつばえ ゆき・写真中):プロダクトマネージャー。2011年リブセンス入社。転職ドラフトが2つめの新規事業立ち上げとなる。
マコト(写真右):サーバーサイドエンジニア。2010年リブセンス入社。企画から開発まで幅広く手がける。
早坂 まゆみ(はやさか まゆみ・写真左):営業。2014年リブセンス入社。企業への転職ドラフト導入の提案から活用サポートを中心に担当。

企業がコピペメールを送ってしまう、本当の理由

―そもそもなぜ企業はコピペによるスカウトメールを送るのでしょうか?

マコト: 効率化の面が大きいのは事実ですね。単純な数値の話をすると、例えばスカウトメールによる採用率が1%だとしたら、100人に送るよりも1000人に送った方が採用できる人数は10倍増えますよね。できるだけ多くの人を採用しようと思えば、メール数は必然と増えるわけです。

松栄: ユーザーのことがわからないから、個別のメッセージを書きづらいのも理由のひとつだと思います。というのも、前提として転職サービスのプラットフォームにはあまりユーザー情報が載っていなかったりするんです。求職者ひとりひとりの詳細な情報がわからないと、そもそも個別になぜあなたが欲しいかを書いたメッセージを送るのは難しいですよね。

早坂: 企業も別にコピペメールを送りたいわけではないんだと思います。でもユーザーの情報が少ないと個別にメッセージを送るのは難しいですし、採用目標を達成するために他に楽な手段があるなら、そちらに手を伸ばしてしまうのはしょうがないのかもしれません

採用に貢献しないといけないですから、一番効率がいい方法を選んでしまう面はあると思いますね。

松栄: 人事も、自分が採用担当になる前からずっとコピペメールでスカウトしていたら、それが当たり前だと思ってしまうのかもしれないですね。

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―とはいえ、詳細もよく分からない人たち宛に大量のメールを送っても、求めているような人からの応募は少なそうですが。

マコト: 少ないですね。ものによっては居住エリアだけを基準にスカウトメールが送られることもありますが、そういったメールの返信率は0.1%未満だったりします。そんなクオリティの低いメールばかり届けばユーザーもうんざりするし、実力のある人はそういったメールから応募することは少ないんじゃないでしょうか。

コピペメールを無くすには何が必要か?

―なるほど、業界的な慣習の問題があるのですね。コピペメールを無くすためにどういったことが必要だと考えているんでしょうか?

松栄: 「コピペをやめてほしい」「ユーザーをきちんと見て指名メッセージを書いてほしい」と言ったところで、転職プラットフォームに情報がなければやりようがありません。だから、求職者側のユーザーにも企業とのマッチングが叶うくらいの情報をレジュメに書いてもらうようにしています。

マコト: レジュメはいわゆる職務経歴書のようなフォーマットなのですが、従来のものと違い、入力フォームがかなり多く、また項目も多岐に渡っています。それをちゃんと書いてもらった結果、ユーザーのことがよくわかるようになったものの、企業側もその実力を正確に理解するためのスキルが必要になりました。つまり、エンジニアの実力は、エンジニアのことを知らない人事担当者では正確に測れないということですね。

松栄: そもそも採用って、本当はスカウトする人が求職者の実力を正確に理解するためのスキルを持っていることが必要だと思うんです。これまで無理やり効率化してきた結果、エンジニアの実力がわかりきらない人事だけでスカウトを打つという状態になってしまった。でもそれでは良い状態にならず、採用には、人事以外のいろんな人の力が必要なものなんです。

早坂: きちんとレジュメを書かなければならないユーザーも、レジュメを読み解くために社内のいろんな人をアサインしないといけない企業側も大変ではあるんですが、いざ会った後の採用効率はとても良いのが特徴ですね。レジュメにより隅々まで理解した上で合うわけなので、ミスマッチが起きにくいんですよね。

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松栄: 大量にコピペメールを送る手法って一見低コストなイメージですが、連絡して面接して採用を決めて……というフローにおけるコストを後回しにしているだけ。それに対して転職ドラフトは、最初にコストをかけてもらっているんです。

フローのできるだけ早い段階でちゃんと精査した方が効率的なのは、生産性向上の基本のはず。本当の意味で採用効率が良いのはどっちなのか、考えてみていただけるとうれしいですね。

マコト: このような話をし続けた結果、総合的に転職ドラフトでは一斉配信メールなんて機能は必要ないし、コピペはやっぱりダメだという結論になりました。

「監視 × 技術 × 仕組み × 働きかけ」でコピペを防ぐ

―「効率の良さ」も見方次第で、一概に言えないことがよくわかります。ところでメールのコピペはどうやって防いでいるんでしょうか。

松栄: 「監視による発見」「技術による制限」「仕組みによる自浄」、そしてもっとも大事にしている「働きかけによる防止」の4つがあります。

「監視」から順番にお話していくと、企業からのメッセージがリアルタイムで流れてくる監視専用のツールを用意して、メンバーが目視で内容をチェックしています。基本的には性善説に則って運営しているので、当初システムとしては用意していませんでした。

ただ、参加企業やユーザーが増えていく中で、自主的な目視だけではどうにも回らなくなったんですよね。それでツールをつくりました。

マコト: そうですね。また、文章類似度を測ることで、ある程度の類似性が認められる場合はアラートが鳴るようにしたり、自動的にバリデーションがかかるような仕様にしています。「技術」によって監視の力を強めたところはありますね。

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早坂: 加えて、転職ドラフトでは指名に対してユーザーが評価を行う仕組みもあります。良い評価もつけられるし、悪い評価もつけられる。つまり自分のことを見てくれていないコピペによる指名をしてしまうと、企業に悪い評価がついてしまいます。この評価は外部に公開されていることもあり、「自浄」作用が働く仕組みになっているんですね。

松栄: こういった目視やシステムなどによるチェックはもちろん大事なのですが、私たちが大切にしているのは「働きかけ」続けることなんです。私たちのサービスには明確なビジョンがあり、その世界を実現するには業界全体の意識を変えていかなければなりません。そのためには、サービスを利用いただく企業はもちろん、求職者にも私たちの想いを理解してもらう必要があります。

企業は、ひとりひとり個人を見てちゃんと指名メッセージをつくる。求職者は、自分を求めてくれる企業からのメッセージに真摯に対応する。ひいてはそれが市場の健全化につながっていくと信じています。こういったメッセージは折にふれて発信していかなければ認知してもらえないと思いますので、働きかけを怠らないように心がけています。

施策の成果と、この先の課題

―一連の施策を進めてみて、何か成果はありましたか?

早坂: 成果を数字で測るのは難しいのですが、指名に対する返信率が非常に高いのは立派な成果のひとつではないかと思います。一般的なスカウトメールに対する返信率は数%程度と言われている中で、転職ドラフトでは何らかの返信を行っている割合が89%という、驚異的な数字を叩き出しています。

松栄: 特徴的なのは、指名を断る際にもメッセージを送るユーザーが多いことですね。先ほど返信してくれる割合が89%だと言いましたが、その内の半分は指名辞退のメッセージです。ふつうはわざわざお断りの返信をする人なんてあまりいないので、ここからもよいメッセージが送られているのがわかります。

マコト: 指名辞退の返信の際に、企業へ丁寧に指名の御礼や辞退の理由などを記載するユーザが多いことも特徴的ですね。自分に向けられた個別のメッセージに対して、ちゃんと返したい気持ちになる。だから企業もちゃんと書こうと思う。そういったサイクルが、とても良い世界に繋がると思うのです。

― ありがとうございました。それでは最後に現状の課題感から今後どういう世界をつくっていきたいかについてお聞かせください。

マコト: コピペメールを撲滅するのはあくまで実現したい世界のために必要だと考えているからです。大事なのは、「転職において求職者も企業も幸せになってほしい」ということですね。だから転職ドラフト以外のサービスでもコピペ無しのメールが当たり前になるといいと思います。

早坂: コピペメールって送るのは楽かもしれませんが、その後の人材選定や選考などが煩雑になって、かえって疲れるだけだと思うんですよね。「こういう人に会いたい!」という想いから、ちゃんとした理由で人を指名できる、そんな採用活動なら、きっと楽しいですよね。この人に会えてよかったと思える採用活動ができるようにしていきたいと思います。

松栄: 今は採用担当者が少ない企業が多いんですよね。それって慣習やプラットフォームのあり方に流されてそうなってしまった部分があるんだと思うんです。本来採用って、どう向き合っていくべきなのか、あらためて考えてもらいたいと考えています。

これまでは転職業界のプラットフォームがエビルな方向に動くと、みんなそうせざるを得ない状況がありました。そこはプラットフォーム側がきちんと制限しないといけないと思いますね。目先の数字を追うだけではなく、本当に幸せになれる採用とは何かを考えて、これからも転職ドラフトで業界を変えていきます!

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