SEOだけじゃない!リブセンスで働く魅力とは
最年少で東証一部上場を果たした企業として有名なリブセンス。SEOのイメージが強いが、実際には何を重視し、どのように開発を進めているのだろうか。意思決定フローは?裁量は?チーム規模は? 中の人に、赤裸々に聞いてみました!
ユーザーの人生の不安を払拭する、意義のある仕事
Q 現在、島川さんはどんな仕事をしていらっしゃるのですか?
転職のクチコミサイト『転職会議』のメディアグループで、マネージャーをしています。メディアグループはいわゆる作り手のチームですね。他には、CSグループや人材紹介グループなどがあります。
Q 転職会議のメディアグループには何人くらいいらっしゃるんですか?
エンジニア、ディレクター、デザイナー、マーケッターなど計20人くらいのチームです。
Q 正直、転職会議開発は何がおもしろいのですか?
転職会議は、会員数200万人以上、月間UUは400万UUくらいあります。これほどたくさんの人に使ってもらえるサービスを育てていくのは、すごくおもしろいですね。また転職会議は、ユーザーさんからのフィードバックが活発なんです。「役に立った」「転職会議の情報を見てから転職してよかった」という声をもらえるのが、すごく嬉しいです。同時に「もっと良くしていきたい」と思えます。
私は前職、大規模なwebサービスの会社にいたんですが、企画・開発が部署的にはっきり分かれていて。私も一部のバックエンド機能の開発に携わるだけでした。しかし今は、サービスの作り手がいち組織に集まり、ロールにとらわれ過ぎることなく、ワイワイ作れているんです。こういう作り方ができるのはおもしろいですね。
Q サービス作りを大事にしていらっしゃるんですね
転職に関するCGMは、非常に価値があると思うんですよ。なかなか会社の中身を知ることができない世の中だから、転職しようと思ってもみんな不安になりますよね。「本当にこの会社に転職して、自分は幸せになれるんだろうか」って。そんな中で、会社の実態を教えてくれるユーザーの声はすごく貴重。だから、転職会議は、転職を考える人々の不安を払拭できるサービスだと思っています。情報の非対称性を解消して、アンハッピーな転職を減らす、これは、社会全体にとっても良いことではないでしょうか。
理想はサッカーのブラジル代表のようなチーム
Q 具体的には、島川さんの1日は?
マネージャーとして、人との対話に多くの時間を割くようにしています。自分の手を動かす時間は別途確保していますね。施策は1人で出来ないことも多いですが、いろいろな立場の人がいるので、いつも一筋縄じゃいかない。それを一つ一つ、意見を聞いたり、調整したり、工夫したりすると、そのうちカチッとはまって施策が動きだす。この『カチッとはまる感』が楽しいですね。達成感というか。過程は大変なんですけど(笑)。それで回り始めて、結果が出るとすごい楽しいです。そうやってみんなで笑って終われるのがいいですね。
Q 成果を重視したチーム運営なのですか?
私の立場からすると成果も大事だし、成果じゃないところも大事にしています。経営指標につながる成果はもちろん重要ですが、直接的でない中間成果も重要。そして、作り方や、中長期的な視点でどういう風にしておくべきか、ということも大事にしています。作り手一人ひとりの納得感も重視しています。
Q 納得感というと、メンバーに裁量があるということですか?
極力、裁量は持ってほしいし、持たせたい。まぁ現実問題として、例えば新卒の人に100%裁量を持たせるか、というとそんなことはないですが(笑)。裁量を持てるようにメンバーを育てています。理想形はサッカーのブラジル代表みたいになることですね。
Q ブラジル代表、というと?
個々の能力が高い人間が集まって、組織として機能している状態です。この「ブラジル」は私じゃなくて、チームメンバーが言い始めたこと。「みんなでそういうチームがいいよね、そうなりたいよね」ってよく話しています。
Q 具体的にはどんな裁量を持っているのですか?
大枠の方針のもと、具体的な機能の詳細や開発は、極力チームメンバーに主体的に考えてもらっています。そのため技術選定など技術的な部分も、基本メンバーが決めていますね。過去を踏襲しなければならないとか、そんな縛りも設けてないです。キチッと論拠が立つのであればOK。
Q 使ったことのない技術でもOKですか?
使ったことない技術でも、積極的に採用しています。やりたいと言っているメンバーが何人かいて、新技術導入の合理性や、運用に対しての考慮、将来的なメリット・デメリットをきちんと検討した上で合意形成できるのであれば、やる、という感じですね。また最近だと、もうすぐあるサービスをリリースするんですが、それをオープンソースとして出すか、という話もしています。
メンバー発信の企画を取り入れる仕組み
Q 中途入社された方は流れは?
うちのチームでは、中途入社された方対象にブートキャンプを行っています。要は「携わるサービスのことを知って、課題を見つけて、改善して、誰かに感謝されよう」という取り組みです。入社したらまずは1ヶ月、これだけに注力してもらっています。サービスに目を向けてもらい、問題解決するための工夫や、チャレンジングな姿勢を身につけてもらいたいというのが目的です。
Q メンバーは普段からチャレンジングな試みを?
チームでは、私が考えたロードマップにないことでもできる仕組みを取り入れています。隔週でメンバー全員と1on1をやっているのですが、そこでメンバーが何か発信してくれたら、それをやれるように検討・調整しています。
Q メンバーの意見を大事にしているのですね
やっぱりメンバーが20人いたら、私が考えたものよりベターなアイデア持っている人っているじゃないですか。これはすごく真理だなと思っていて。なのでメンバーが意見を言いやすく、またその意見を取り入れやすい環境を大事にしています。
Q メンバー発信の施策のはどんなものがあったのですか?
去年の6月くらいに、転職会議にある求人情報の応募数のグロースハックをやったんです。1ヶ月間、これしかやらないと決めて。その結果、昨月対比200%、昨年対比300%の応募数を達成しました。
このきっかけはメンバーの1人が「転職会議の求人ページってイケてない。もっと求人ページらしいUIにしたら、絶対に応募数は上がると思います。」と言ったことなんです。そこでまずは限定的に一部の求人ページでUIを変更して試したんですが、CTRが二倍になって。そこから全リソースを突っ込んでガンガン伸ばしました。もしロードマップを優先して時間を割かなかったら出なかった成果です。
Q 島川さんのこれからの野望は?
転職会議には足りていない部分が多いと感じています。先にも少し触れましたが、転職会議は、人々の不安を払拭して、より価値のある転職を可能にするサービスだと思うんですよね。そんな転職会議をもっとメジャーにしていきたい。また、クチコミ以外でも、会社の中身を把握できるようになるためにやれることって、いっぱいあると思うんです。ちょっと詳しくは言えませんが、今ある『クチコミ』という武器以外にも増やしていていきたいと考えています。
リブセンスは、ユーザー目線で仕事ができる会社
Q ではちょっと視点を変えまして、リブセンスのいいところはどんなところですか?
技術に関する勉強が好きなメンバーが多いことですね。勉強会もよく開かれていて、直接web開発の業務につながりづらいようなコンピューターサイエンスや数学についての勉強もあって(それが結構おもしろい)。技術的好奇心が高い人が多いので刺激を受けます。その一方で、エンジニアでもサービス・ユーザー目線を持っている方が多く、この辺のバランスの良さが良いところではないかな、と思っています。
また、リブセンスは事業部制で、仕事の仕方がそもそもサービス中心だし、チームごとに色が違う。色はチームにいるメンバーが作り出すものであって、自分たちのサービス、自分たちのやり方、というものを生み出しながら仕事ができるのはおもしろいです。私もマネージャーとして、チームの色を大事にしたいと思っています。あと、柔軟に対応してくれるインフラがいるというのはいいですね。うん、これは大きい(笑)。
Q 転職ドラフトについてはどう思いますか?
こういう、エンジニアの評価を客観視できるサービスは必要だよな、と思う反面、いちエンジニアとしては怖い面もあると感じています。中途半端な仕事をして過ごしていたら、「やばいどうしよう生き残れない」という危機感が生まれる。でもエンジニアの評価って、すごく難しいじゃないですか。何ができたらいくら、みたいなのって主観が入りがちというか。だからこそ、その評価を市場原理に任せるというのは、経済原理としては正しい気がしています。また、そこで提供される情報は、たとえ転職しなくても価値があると感じています。
これからどんどん、自分の価値をより客観的に判断される時代になると思います。そのときに、企業と人は対等であるべきだ、と私は思っているんです。企業が人を選ぶ、だけじゃなくて、人が企業を選ぶ、世の中であるべきだと。同じ転職サービスの分野に身を置く身としては、転職ドラフトに期待したいなと思います。
Q 本日はありがとうございました。
ありがとうございました!
略歴:島川 悠太(しまかわ ゆうた)
前職では大手Webサービスの会社にてWebエンジニアとして飲食店の検索システムの開発に携わる。2013年9月リブセンスに入社し、転職会議の開発を担当。2014年から現職。
リブセンスに興味が湧いた方は転職ドラフトにエントリーを!第一回ドラフト会議でリブセンスが入札します。