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リブセンスのエンジニアが語る デブサミ登壇の裏側

2017-10-31 10:00

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7月28日に開催された、Developers Summit 2017 Summer(夏サミ2017)。スポンサーセッションにて「組織と文化のリファクタリング」というテーマで登壇し、好評を博したリブセンスの内山氏。当日のセッション内容を振り返りながら、その背景に込められた思いなどに迫った。
(※本記事は、リブセンス社内用インタビューを転用しています)

■当日のスライドはこちら
「さびれた勉強会を復活させる”文化のリファクタリング”」

内山高広(うちやまたかひろ)
1987年生まれ。前職では大手SIerにて通信業界向けシステム開発に取り組む。2015年4月、リブセンスに入社し、アルバイト求人サイト『マッハバイト(旧ジョブセンス)』の開発を担当。マッハバイトへのサイトリニューアルにおいてはプロジェクトマネージャーを務め、サーバーサイドの改修など現場業務にも携わっている。夏サミ当日が誕生日だった。

リブセンスで行われているLT大会『0x64物語(ひゃくものがたり)』

ーデブサミの登壇お疲れ様でした。登壇してみていかがでしたか?

内山: 緊張しました!でもプレッシャーはそんなになかったです。社内の人はチャットでも温かかったですし。ゼロで終わることがあっても、決してマイナスにはならないと感じていました。

ーなるほど、デブサミのテーマにもなった『0x64物語』について聞かせてください。

内山: 簡単に言うとテーマ縛りのLT大会です。毎回勉強したいテーマを投票で決めて、LTをしています。今まで扱ったテーマは「機械学習」や「システムアーキテクチャ」などがあります。

ー具体的にどんなLTがあるんですか?

内山: テーマが「システムアーキテクチャ」だった回は「5分ちょいでわかった気になるラムダアーキテクチャ」とか「actor model」とかがありました。

ー今までで一番おもしろかったLTは?

内山: 一番……難しいですね。個人的には「機械学習」をテーマにしたLTがおもしろかったです!切り口も多彩で、将棋盤を機械学習で認識させようと試みた人や、コモディティ化していく機械学習に対してエンジニアはどこを目指していくべきなのか、という深いテーマについて考察する人などさまざまです。

中でも私のイチオシは、「rubyで機械学習 -キュアップラパパ! rubyよプリキュアを見分けなさい!-」です。

ー…どういうことでしょう?

内山: 何言ってるのかわかりませんよね(笑)。これは何かというと、システムに投入したプリキュアのキャラクターの画像が、数多くいる“キュア◯◯”のどれなのかを判別する機械学習をあえてrubyでつくってみたのでみんなでやってみよう!という内容です。

補足:プリキュアには現在51名ほどの主要キャラクターがおり、それぞれ「キュア◯◯」という名前があるとのこと

その回では識別対象を1シーズンのシリーズに絞れば、色情報から識別を行えるのではないかという考察のもと、5名のプリキュアを取り上げ、機械学習によりキャラクターを判別していました。発表中にデモを見せてもらったのですが、私の知らない範疇だったのでこれは勉強になりましたね。

ちなみにこの機械学習では、画像から色情報を取り出して一番近いプリキュアの画像を返すという仕様でしたので、プリキュア以外の画像を投入しても判別されます。今回のセッションのスライドにも登場するリブセンス創業メンバーの桂の写真を投入してみたところ、キュアホイップというキャラクターが返ってきたのは大いに笑わせてもらいました。

ーキュアホイップ、、、(笑)それはおもしろいですね!

内山: テーマが意図しないものになることもあるので、普段は絶対出会わないようなことがテーマになったりもするのはおもしろいです。もちろん、おもしろいというだけでなく、私が発表する側に立ち、知らないテーマに出会うことで、エンジニアとして技術面で成長を実感しています。

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事例紹介で終わらないよう、一般化を意識

ー内山さんのセッションはアンケート結果も好評でした。うまく話をするコツは何かあるでしょうか?

内山: 私としてはうまく話をできたとは思っていないのですが、そう言っていただけるとありがたいです。やはり『0x64物語』でのLT経験は役に立っていると思います。
LTって、話す時間がとても短いですよね。だからスライドをパッパッと切り替えながらテンポよく話す技術は、LTで鍛えられたと思います。とはいえ、LTよりも長い時間話すことになるので、テンポだけで押し切らないように、スライド内容の緩急は意識しました。もちろん登壇する場所の規模が大きかったので、スライドは入念につくりました。

ーセッションのタイトルにある、「文化をリファクタリングする」とはどういう意味なのか、具体的に教えてください。

内山: 登壇時にもお話したとおり、『0x64物語』という勉強会の文化は一度廃れてしまいました。なぜ廃れてしまったのかを考えてみたところ、決してエッセンスが悪かったわけではないなと気づきました。端的にいうと、勉強会が「やってること自体は価値を生むけれど、そのやり方に改善点がある」という状態だったんです。なので、「大きな枠組みは変えずに、やり方を変えた」ということがリファクタリングといえるのかなと思い、このタイトルにしました。

ーセッションで工夫した点を教えて下さい。

内山: 今回はリブセンス社内で行っているエンジニア勉強会を題材にしたセッションでしたが、ヘタをすると「リブセンスの勉強会にはこんな問題があって、あることを試したところ上手くいきました」という単なる社内勉強会の共有に終わってしまう恐れがありました。

そうではなく、聞いてもらった方に役立ててもらうために、私が勉強会の改善を通して得た気づきや学びをできるだけ一般化してお伝えするようにしました。

例えば、今回「HUNTER X HUNTER」にヒントを得て勉強会の資金集めを工夫したのですが、他の勉強会でも同じことをやれば上手くいく、というわけではないはずです。でも普段何気なく手に取っているマンガや身近にあるサービスからヒントを得ることはできるかもしれない、そこはきちんと伝わるように注意しました。

また、今回は勉強会の改善が事例になっていますが、勉強会≒コミュニティと考えると、同じようにコンセプトは良いけど上手くいっていなかったり、活気がなくなってしまったコミュニティや文化はたくさんあるはずです。今回のセッションがそんなコミュニティや文化の改善のヒントになって欲しいという思いがあったので、タイトルに「文化」と入れたり、スライドのまとめでも触れるようにしました。少しでもヒントを得てもらえたら本当に嬉しいですね。

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リブセンスのGeekな文化を社外に知ってもらいたい。だから手を挙げた。

ー内山さんが今回デブサミ登壇に立候補したのはなぜですか?

内山: 一番の動機は、「リブセンスにはGeekな文化がある」ということを社外の人たちに知ってもらいたかったからです。一般的にエンジニアは技術自体を楽しむ文化が好きですし、そういう文化を持っている会社に魅力を感じると思います。一方で、外部のコミュニティで知り合った人と話をしていても、リブセンスにGeekな文化があるとはあまり思われていない感覚があったので、そのイメージを少しでも変えていきたいなと思い手を挙げました。

ーなぜリブセンスにGeekな文化があると知ってもらいたかったのですか?

内山: 私自身も転職する前は、リブセンスに対してGeekな会社というイメージを持っていませんでした。転職活動をしていた際、リブセンスからスカウトをもらったことがきっかけで、リブセンス社内で開かれていた「TechNight」というエンジニア向けのイベントに参加しました。「TechNight」に参加して初めて、リブセンスにもGeekな文化があることを知り、応募することを決意したんです。

現在エンジニアの採用活動にも携わっていて、面接にいらっしゃる方々と話をすると、過去の私と同様に「リブセンスにはGeekな文化がある」ということが知られていないことを身に沁みて感じます。だからこそ、もっとリブセンスの文化を知ってもらいたいし、興味を持ってほしい。その上で採用面接も受けてほしいと思っています。優秀なエンジニアを採用するために登壇したわけではないんですが、もっとリブセンスのプレゼンスを上げたいという気持ちは強くありました。

ーそんなに深い動機があったんですね!最後に、今後チャレンジしてみたいことを教えて下さい。

内山: デブサミへのに登壇により、思いがけず表舞台に立つチャンスをいただききました。外部にリブセンスの情報を発信できたという意味で非常にありがたいと思っています。また、ツイッターでの反響や、スライドがホッテントリーに入ったりと好評も得ることができました。ただ一方で、私自身はあくまでエンジニアであって、エンジニアとしてまだまだ未熟な部分がたくさんあります。より一層エンジニアとして技術を磨いていきたいと思います。

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