名刺管理のCMでおなじみのSansan。同社は法人向け名刺管理「Sansan」と個人向け名刺管理「Eight」という2つのサービスを展開しています。中でも「Eight」は昨年夏に100万ユーザーを突破し、名刺管理の概念を超えたLinkedIn的なビジネスネットワークサービスへ急速に進化しています。
第一回転職ドラフト会議開催前に、Eight事業部 開発統括責任者の宍倉氏にEightのビジネスの無限の可能性、同社で働く魅力をおうかがいします!
今回力を入れたいのは、100万ユーザーを超えた「Eight」のビジネスネットワーク活用
Q.今回のドラフトではどんなエンジニアを求めていますか?
各事業部で募集をしますが、本日はEight事業部を中心に話をさせてもらいますね。今、求めているポジションはスマートフォンアプリの開発エンジニア、Ruby on Railsを使うサーバーサイドエンジニア、画像分析・画像解析の研究職、データサイエンティストですね。
Q.これらのポジションを求めている理由は?
Eightのサービスをしっかり成長させていくために必要な人材が、慢性的に不足しているからです。Eightで僕らがやりたいゴールは、個人のビジネスパーソンの働き方を変えるプラットフォームを作ることです。Eightは、去年の夏にユーザー数が100万人を超えたことをきっかけに、名刺管理以上にビジネスネットワークの機能やUXを強化しています。今回人材を増やしてより強化したいのは、そのビジネスネットワークの活用の部分です。
Q.現在の事業フェーズをもう少し詳しくお聞かせいただけますか?
立ち上げた2012年当時、名刺をOCRでデータ化して管理するサービスはありましたが、実名や個人情報をクラウドに載せることは障壁が高く、かつスマートフォンが普及する前でした。そこで試行錯誤した結果、最初は圧倒的に使いやすい名刺管理アプリを作ることにしました。そして去年の夏にユーザー数100万人を超えその世界観を出しやすくなったため、ビジネスネットワーキングの世界観を前面に出すことに切り替えた段階です。
これまでは、外出先でユーザーがスマホを見て活用するというユースケースにかなり焦点を当てて開発していました。一方、今後のビジネスネットワークの活用というユースケースになると、コミュニケーションが主体になってきます。ですから去年の夏から半年間は、PCでブラウザを開いて色々やり取りをするUIの強化をやってきました。
日本だけでなく、世界中の紙の名刺をなくしたい
Q.このサービスによって、貴社は社会をどのように変えたいのですか?
Eightで言うと、「個人個人のビジネスパーソンの働き方を本当に変えるサービスを作ること」、「Eightをみんな使っていて当たり前である社会を作ること」です。
ビジネスネットワークを作ることもあくまで通過点の一つです。つながりができた上で、自分たちのビジネスやサービスでどう活用できるかが、まさに僕らがこれからやっていきたいことです。また名刺のビジネスをやりながら紙の名刺をなくしていくことを僕らは本気でやっていきたいです。
Q.紙の名刺をなくすというのはチャレンジングですね。
はい。紙の名刺は自分のことを知ってもらう上で良い文化だと思うんですが、紙自体の情報はもらった瞬間に陳腐化しやすいものです。例えば数ヶ月経ったら部署が変わって使えないとか。
それをデジタルにすると、例えば名刺が代わると自動で通知されてデータを置き換えたりできます。お互いを知るという文化を維持しつつ、紙であるデメリットを解消していくことをEightは目指しています。
Q.最近拠点は日本だけでなく、アジアや北米の拠点も作られていますね
日本でビジネスパーソンが当たり前に使っている状況を数年で達成し、その先は世界です。名刺文化はよく日本しかないと言われてますが、アジアやアメリカなど海外で広く使われています。
僕らが一番の軸と考えている、ビジネスネットワークからの働き方の変革という価値が形になってくると、特に紙の名刺がなくなっても関係ない文化やサービスになってくると思います。このような世界を作りたい人とぜひ一緒に働きたいですね。
Q.例を一つ挙げるなら、働き方をどんな風に変えられるとお考えなんですか?
一つは、XXさんの今のコミュニケーションの状況を基に、XXさんは今こんな人と出会いたいだろう、などと推測して勝手に提案できるような仕組みですね。提案する人は知り合いか、もしかしたら知り合いの知り合いかもしれませんが。
Q.画像分析・画像解析、データサイエンティスト等の方はこの仕組みの開発に取り組まれるということですね。
まさにレコメンデーションのあたりが一歩目だと思います。レコメンデーションしていく中で見えてくる部分・新しい知見が出てくると思うので、それをベースに次のサービスを作っていく…多分その繰り返しになってくるはずです。最終形がどういう形になるかは本当に未知で手探りですが(笑)
ただ「働き方を変えていこう」という軸はブレずにあります。ですので、この軸に共感しチャレンジしたい方と一緒に働きたいです。
今回求めるのは、言語経験問わずミッションに共感し、一歩でも成長させてもらえる人
Q.ドラフト指名や採用の際に見ていらっしゃるポイントはどのあたりですか?
一つは僕らのミッション「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」に共感できて、サービスを良くしていける人かどうかです。もう一つは、僕らのチームを小さな一歩でも成長させてもらえそうかどうかです。私たちはRubyでサーバーサイドのアプリケーションを作っていますが、Ruby経験はなくとも、エンジニアとして何か強い部分を持っている方であれば良いと思っています。
Q.エンジニアの方に活かせる強みがあれば言語は問わないと
そうですね。今年入った方の例を挙げると、その方はRubyの経験は全くゼロでしたが、UIやフロントエンドの品質向上にすごく貢献してくれました。年末にサーバーサイドをリニューアルした時に、React.jsというFacebookでも使われているライブラリを用いて全面リニューアルしたんです。その時に彼はデザイナーに対してReact.jsのコンポーネントのデザインの仕方を、設計思想に基づき教育をしてくれました。一方でRubyの経験は、彼が3〜4ヶ月間トレーニングを並行して積みつつ進められる開発体制を作ったので問題ありませんでしたね。
Q.今のお話はフロントエンド分野に限った話なのでしょうか。
そうではないです、どの分野でもいいですよ(笑)例えば今僕らのインフラはAWSを使っているので、AWSをとことん使い込んだ方、使い込みたい方も歓迎です。
Q.選考の際にスキル面はどういうところを見ていますか?
言語を問わず、一つのプロジェクトに関わった長さを見ていることが多いです。結局一つのサービスを維持するとなると、色々運用観点で問題が起きたり、長期の視点での設計が必要だったり、実装に対する考え方ってあると思うので。
Q.長さというのはどれくらいの期間なのでしょうか?
2~3年あれば全然いいですが、例えば数ヶ月で転職、大きいプロジェクトに数ヶ月しかいなかった等の方の場合、Eightのサービスの本質的な考え方まで辿り着かないケースが多いですね。ただ、例えばサーバーサイドの開発経験が長ければNGじゃないです。その場合は、弊社の技術に対する考え方をもっと知って、マッチするか考えていただく時間を設けています。
エンジニアも企画から携わる。勉強会でLTする人が半分以上。技術顧問陣も面白い
Q.今までご入社された方はどんな方が多いのでしょうか?
中途は比較的SIer出身が多いですが、Webサービス、組込系の方など多様ですね。入社動機は弊社のビジョンに共感している方が一番多いです。またSansan事業部では、法人向け自社サービスで.NETを使ったこれだけの規模のサービスは他にない、という理由もありますね。
Q.今のEightの開発体制や、開発の進め方はいかがですか。
100万人のユーザーに対し、事業部は25名。エンジニアはその半分以上の15名です。かなり見渡しは良いし裁量も広いですよ。エンジニアは、プランニングチーム(企画・マーケティング担当)が挙げる企画素案に、一緒に具体的な企画内容やビジネス要件を考えるところから関わります。
Q.なるほど、かなり裁量がありますね。
ビジネス要件が決まったら、開発、リリース、リリース数週間後に数値分析。その後、その開発に携わっていたメンバー全員で振り返りをし、エンジニアも一体となって次の打ち手を考えます。作って終わりというもどかしさがなく、非常にやりがいを感じますよ。エンジニア発案の企画も多いですね。
またチームとして経験や能力に関わらず早い段階でリーダーになる機会を平等に提供しています。任されることで逆に持っていた能力や自分らしさを爆発できることもありますので。受け身ではなく自分でどんどん動いていくことが弊社でイキイキと働くキーだと思います。
Q.エンジニアの自主的な勉強会も多いんですか?
はい。今後の戦略や企画に対し、自分たちの技術をどう底上げしていくべきか自発的に考える文化があります。社内勉強会だけでなく、フランクに読書や議論しながらのランチが活発に行われています。事業に直結しないものもありますが、最終的には自分たちの事業に貢献する部分もあるので、良い文化だと思っています。
Q.エンジニアの方はどんなタイプの方が多いですか?
社内外問わず勉強会で発表しているメンバーが多いことが魅力だと思います。勉強会で発表してみたいけど今はまだ自信が持てない方でも、弊社に入ると自然とできるようになりますよ。
Q.それは素敵な環境ですね。あと技術顧問陣が充実しているとのことですが。
Rubyはまつもとゆきひろさん。iOSはiOS/OS X開発者の岸川克己さんと堤修一さん。AndroidはよくAndroid系の技術書を出しているウフィカのあんざいゆきさんと山﨑誠さんが顧問としていらっしゃいます。一緒にオンサイトmtgやSlackでやり取りしたり、技術的に相談しやすい環境です。
またWEB+DB PRESS等でも記事を書いている高い技術レベルの方が7人位、週に数回Eightの開発にjoinしてくれています。彼らが、イケてる技術を自分たちのプロダクトに導入する手助けをしてくれるので、結構面白い環境ですね。
在宅勤務やサテライトオフィスなど福利厚生も充実。最初は本当に気軽に応募してくれれば
Q.社内にハンモックがあったり、面白い名前の社内制度が多くて働きやすそうな環境ですね。
社内制度は名前勝ちもあります(笑)福利厚生は全社員対象のモノと、エンジニア限定のモノがあるんです。
まず全社員の福利厚生ですが、「イエーイ」という在宅勤務制度。「どにーちょ」は平日の出勤日を土日に振り返る事が出来る制度です。静かな環境の方が開発が進むというエンジニアの方によくご利用いただいています。
続けて、徳島県神山のサテライトオフィス。1〜2週間行って、集中的に実装してきたり、チームの合宿ができますよ。あと「know me!」。他部署の人との飲み会の補助が一人3000円出ます。のんべえにはいいですよね(笑)他にもコミュニケーションを活発化させる社内制度が充実しています。
Q.すごく充実していますね。エンジニア限定の福利厚生ではどんなモノがありますか?
2つあるのですが、一つは月5000円迄の技術書購入支援です。もう1つは設備購入補助制度。エンジニアが自分の環境を良くするために一定の金額までなら何でも買っていいよという制度です。購入実績は様々です。椅子、PCを持ち歩くためのバンドバッグ、集中しているときに足をブランブランさせるための机につけるハンモックとか(笑)エンジニアの環境はかなり手厚いと思います。
Q.素晴らしいですね。サテライトオフィスは良い気分転換にもなりそうですね。
本当に都会と働き方が違いますよ。一番特徴的なことは出勤が無いこと。まず人と会うことが無い土地なので、そういう所で集中してやれるのは結構良いですね。
Q.最後に、今回のドラフト参加者にメッセージをお願いいたします
少しでも興味があったら本当に気兼ねなく問い合わせていただけたらと思います。まずは僕らのことを知ってもらうことからだと思っていますので。名刺から連想されるイメージでは、先ほどお話したような僕らの狙いやビジョンにまだ気づいてない方は多いと思っています。ちゃんと説明したいと思いますので、気兼ねない応募を待っています!
略歴:
Eight事業部 開発統括責任者
宍倉 功一(ししくら こういち)
成蹊大学大学院工学研究科修了後、株式会社オージス総研に入社し、組み込み系システムの開発に従事。
在学中に参画したベンチャー企業での挑戦が忘れられず、ほどなくしてベンチャー企業に転職。
その後ベトナムでオフショア開発拠点を構築し、代表取締役に就任する。
2009年にSansan株式会社に入社。Eight事業部の立ち上げを担う。
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