アプリレビュー評価は驚異の5.0!ユーザーから愛されるプロダクトをつくるためにTimersが貫く信念とは

2017-04-02 18:00

https://jdraft.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/blog/4948e5a9-eeab-4a06-8b20-cbf3939524b1.png

カップル専用アプリ・Pairy、そして子育て家族のためのアプリ・Fammで知られるTimers。今や恋人や家族専用のクローズドSNSは珍しくないが、Timersのプロダクトはそうした競合サービスとは明確に一線を画す。その証明といえるのが、レビュー評価5.0(取材日時点)という高い数字。なぜTimersのプロダクトは愛されるのか。競合サービスとの違いは何なのか。CTOを務める椎名アマドに話を聞いた。

椎名 アマド(しいな・あまど)
早稲田大学卒業後、2010年、DeNAに新卒入社。『Mobage』スマホ版の立ち上げなど様々な業務に携わる。その後、創業メンバーである高橋、田和との出会いを経て、2012年5月、株式会社Timersを設立。

ただのクローズドSNSじゃない。追い求めるのは、ユーザーへの新しい価値提供

――Pairy、Fammともに非常に好調ですね。競合他社の同様のサービスとの違いとはどこにあるのでしょう?

テクノロジーを通じてユーザーにどんな価値を与えるのか。その視点が、最も大きな違いだと思います。
具体的に言うと、たとえば他の恋人専用アプリがデジタルコミュニケーションに重点を置く中、我々が重視しているのは、顔を合わせた上でのリアルコミュニケーション。予定を共有し合えるカレンダー機能や、映画や温泉など人気のデートスポットを割引価格で利用できるプレミアムパス(※有料)といった、オフラインを絡めた機能に主軸を置き、運営をしております。

――Fammで言うと?

こちらもやはりアプリを使うことで、ユーザーの暮らしをもっと豊かにしたいというのが第一。その象徴として、写真を選択し住所登録をするだけで毎月1冊フォトカレンダーを無料で作成できる機能を提供しています。

――あれはすごく素敵ですね。

今の時代、お子さんの写真をオンラインでシェアしたり整理するなんて造作のないこと。しかし、画面の中で写真を見るのと、実際の印刷物が届くのでは、ユーザーへのインパクトは何倍も違う。そういう感動や体験性が大事だと思っているから、デジタル全盛の世の中で、敢えてアナログな手段を採用しているんです。

――確かに受け取られたおじいちゃんやおばあちゃんは嬉しいでしょうね。

これもすべて「古き良きを新しく」というTimersの理念に基づくもの。今や急速な勢いでテクノロジーは進歩していきますが、単にトレンドを追いかけたり、新しい技術を使ってちょっと面白いことをするためだけのサービス開発をTimersでするつもりはありません。
我々がやるべきことは、時代が変わっても決して褪せることのない普遍的な価値を、最新のテクノロジーを使ってパッケージングし、ユーザーに届けること。だから常に人にとって大切なものは何か、人生を豊かにするものは何かという視点からサービスを企画・開発しています。家族や恋人、友人に「自分はこういうことをしているんだ」と誇れる事業をつくり続けることがTimersのアイデンティティなんです。

https://jdraft.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/blog/86f59dca-b05d-4cde-8d11-81ac76e11233.png

エンジニア発の機能も続々。ディレクター、デザイナーと三位一体で取り組むUI/UXへの深いこだわり

――技術者目線での特色はありますか?

サーバサイドで言えば、今やサーバレスが注目を集める時代。当社もAWS Lambdaや、注目度の高いmBaaSであるFirebaseを使っています。この最大の狙いは、運用コストの削減。これまでエンジニアの手を煩わせていた運用作業について自動化できるところはどんどん自動化することで、空いたリソースをサービス向上など価値創造に投入してもらいたいというのが、我々の考えです。

――様々なツールを活用されていますが、中でも特徴的なものはありますか?

モバイルのCI環境に関しては、ネイティブエンジニアが自発的に推進してくれたおかげで、非常に整備されていると思います。使用しているCIツールは、iOSはBitrise、AndroidはCircleCIです。
GitHubで何かpushすれば、テストからビルドまで全自動。ビルド結果もSlackで通知してくれて、記載されているURLをクリックすればそのビルドのアプリがダウンロードできる。「修正をpushしたので、Slackに流れた○○というブランチのビルドをダウンロードしてください」の一言ですべて完了するんです。これは非常に快適ですね。

――サービスを見ていると、UI/UXに相当なこだわりを持っていらっしゃるように感じます。このあたりについてはエンジニアにどのような意識を求めますか?

一昔前のwebのように、デザイナーの描いた静的な絵コンテですべてのデザインが完結する時代は、もう終わっています。たとえばひとつボタンを押した時、どういったインタラクションであれば気持ち良いのか。それを考えていくためには、ディレクターとデザイナー、そしてエンジニアの三者が密にコミュニケーションをとり、アイデアを出し合わなければいけません。
これはネイティブエンジニアだけに限らず、サーバサイドエンジニアにも言えること。特にモバイルアプリはスピーディーで気持ちの良いリアクションが重視される傾向にあるため、それを実現するにはサーバサイドの知見とアイデアが不可欠です。なので、機能開発を行なっているエンジニアである限り、ネイティブ・サーバサイドに関わらずできる限り積極的にUI/UX面にも関わってもらっています。

――実際にエンジニア起案のアイデアが採用されたこともあるんですか?

たとえばiPhoneのホーム画面でアイコンを3D Touchをすると、メニュー一覧が表示されるようになっています。このアイデアは、エンジニアによるもの。iOSのことを深く理解しているエンジニアだからこそ、こうした新機能にも自発的にスピーディーに出せるんです。
あとは、フォルダの中に写真が大量にたまっていると、古い写真を見ようと思ったら相当スクロールしなくちゃ辿り着けない。このストレスを解決するために採用したのが、画面右端のスクロールバー。このバーを動かすだけで、フォルダの最下部まで一気に飛べるようになりました。これもあるエンジニアのアイデアから搭載した機能のひとつです。

https://jdraft.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/blog/717bef81-6a2b-4847-8bb3-e26e1bd41a33.png

それは「ブランド」として価値があることか。誠実に問い続ける姿勢が、No.1評価アプリの秘密

――Timersだからできる技術的チャレンジはありますか?

Fammのカレンダー印刷はまさにその最たる事例のひとつですね。画像の自動生成から、毎月入る様々な施策を踏まえた上での課金などの処理、さらに印刷業者へのデータ納品まで、毎月大量の印刷物を印刷するためのあらゆるプログラムを設計開発しなければいけません。当初、印刷システムなんて組んだことがない私たちがその仕組みを確立することはそれなりにチャレンジングでした。
しかも、現在進行形で部数は伸び続けていますから、それに伴ってプログラムの実行時間も増え続けています。ですが、商品がカレンダーだけに、必ず毎月1日にはユーザーの手元に届いていなければいけない。遅延が許されない中で、プログラミングのスピードを上げるには、アーキテクチャの考え方そのものから考え直すことも必要です。ここもエンジニアの腕の見せどころですよね。

――そういったチャレンジングな環境に身を置くことで得られるエンジニアとしての成長は何があるとお考えですか?

当社の場合、社内に前例やナレッジがなくても、ユーザーに価値があると判断したら、迷わず実行に移します。過去に誰もやったことなくても、とにかくどんな技術を用いればそれを実現するのか、チーム一丸となって必死に考えます。数々の技術的な難題に対し、自分たちの頭を使って解決するという能力は圧倒的に鍛えられると思いますよ。

――改めてですが、そうしたサービスや機能の検討をする際、Timersにおいて最も尊重すべき判断基準というのは何なのでしょうか?

「ブランド」という考えに尽きると思います。我々はただのアプリをつくっているわけではない。数十年にわたって愛され続けるブランドをつくっているんだという信念こそが、Timersの原点。だから何かあれば、それは数十年後も残るブランドとして正しい選択なのか、という基準に基づいて決断をくだすようにしています。

――その信念があるからこそ、非常に高いレビュー評価を獲得できているんですね。

そうですね。短期的にユーザーの目線から見て少しでも違和感を覚えるものであるならば、そうした機能は入れないというポリシーを貫いています。これは言葉にすると当たり前のことのようですが、現実には決して簡単なことではありません。それを有言実行し続ける姿勢が、ユーザーのみなさんからもご評価いただいているのかなと思います。

https://jdraft.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/blog/98030cec-f3e0-44a0-91be-4e5ee57006a2.png

二人以上でランチに行けば1000円支給! 社内コミュニケーションを促進する嬉しい仕組み

――さて、ではここで社内のお話について。社内活性化や社員のモチベーションアップのために取り組んでいる制度などあればぜひ教えてください。

非常に好評なのが、チームランチ制度です。これは二人以上でランチに行くと会社から1000円支給されるというもの。みんなが一人でデスクで、コンビニで買った弁当を食べているという景色があまり好きではなくて。せっかくのランチなんだから、普段の業務ではなかなか関われない人と気軽にコミュニケーションができる場であってほしいという願いがあるんです。しかし一方で強制もしたくない。そこで、社内コミュニケーションの活性化を目的に、設立初期からこの制度を取り入れました。

――いいですね。そういう場がないと、なかなか他のプロジェクトやセクションの人と話す機会ってないですし。

ただ、やっていくうちにどうしても一緒に行く顔ぶれが固定化しているという課題が出てきて。そこでさらにランチbotをつくり、Slack上でランチに行くメンバーを募り、締切時間までにリアクションをした人たちを自動的にシャッフルしてグループ分けできる仕組みをつくりました。普段あまり関わりのない人をランチに誘うのは、なかなか勇気がいるもの。このbotができたことで、一層コミュニケーションが活発になりましたね。
これは、コーポレートスタッフのアイデアから生まれたもの。botをつくったのは、私自身です。最初はなぜかグループ分けが上手くいかなくて、アルゴリズムの問題点を社内のエンジニアに指摘され改善してもらいました(笑)。

――その会話だけで、Timersさんの空気感が伝わります。すごくフラットに話ができるんだろうなあって。

コミュニケーションは、とても大事にしていることのひとつです。Timersでは裁量労働制を採用していて、コアタイムは10:30~16:30。それ以外の時間の使い方は一人ひとりに任せています。だけど、フルリモートというのは今のところ考えていない。それはなぜかと言うと、まだ我々のようなフェーズだと、Face to Faceのコミュニケーションが大事だから。みんながまったく別々の場所で働いていると、作業効率の面では確かにメリットはあるけれど、コラボレーションという意味ではやはり難しいところがある。我々は決して機械ではありません。人間同士コミュニケーションを取りながらのモノづくりと、それぞれが快適に働ける自由さのバランスはこれからも考え続けていきたいですね。

――サービスにしても、働き方にしても、会社のビジョンが一貫している印象があります。それは企業としては当たり前のようで、実行するのはとても難しい。それができているところが素敵だな、と。

だから採用においてもTimersのビジョンに共感してもらえるかが最重視するポイントです。スキル面も大切ですが、やっぱりビジョンが共有できていないと、一緒にひとつのものを目指していくのは難しいですから。

https://jdraft.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/blog/b8b19afb-1955-4313-94ef-c1322ab6c459.png

今求めるのは、変化に対応できる幅の広さを持ったエンジニア

――今回の転職ドラフトでも最多の77名を指名されました。特に重視していた面はどんなところですか?

主にサーバサイドエンジニアの方にオファーを送らせていただいたのですが、システムの構成や設計といったアーキテクトの部分にどれだけ裁量をもって関わってきたか、という点がひとつのポイント。中でも自分で技術選定までしたことがある方、もっと言えばその中でもモダンな技術にも手を伸ばしてきた方に関しては特に高く評価をしました。
正直、どんなプログラミング言語を使っていたかというのはそれほど見ていません。なぜなら、今後も技術の選定によって使う言語はどんどん変わっていくだろうから。今この瞬間で何の道具が使えるかだけではなく、変化に柔軟に対応できる順応力や学習力を持った方かという点を我々としてはしっかり見たいなと思っています。

――非常に多くの方のプロフィールをご覧になったかと思います。その上で、指名されるプロフィールの書き方をアドバイスするとしたら何がありますか?

単に使ったことのある技術名を羅列するだけでなく、その技術を使って、どういう問題を解決したのか。そこをぜひ詳しく書いてほしいですね。あとは、GitHubやQiitaなど外部にアップしている情報があるなら、ぜひそれもアピールしてほしい。
プロフィールは、決してただの職務経歴書ではありません。言うなれば、自分のポートフォリオだと思うんです。だからあなたがどんなことをやってきたのか、その中身を詳しく伝えてもらえると嬉しいですね。

※アプリレビュー評価は取材時点の評価です。最新の評価と異なる可能性があります。

ENTRY
pickup
interview

タグ一覧

年収診断 登録不要!30分で結果がわかる!
SIGN UPSIGN IN


転職ドラフトを友人や同僚に薦める可能性はどのくらいありますか?