完全無料送金アプリから始まる金融革命。かつてない資金調達の実績が物語る、Kyashの先進性に迫る。

2017-03-27 10:50

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2017年初春に無料送金アプリ「Kyash」のリリースを予定する株式会社Kyash。昨年末に、シリーズAラウンドで総額11億円超の資金調達に成功したニュースは、業界にセンセーションを巻き起こした。その開発メンバーには、楽天、サイバーエージェント、DeNA出身者と優秀なエンジニアが集う。なぜKyashはこれほど巨額の資金調達をなし得たのか。なぜKyashには優秀なエンジニアが集まってくるのか?Kyashの謎に迫る。

株式会社Kyash
代表取締役
鷹取真一
早稲田大学国際教養学部卒。新卒で三井住友銀行に入行。海外拠点設立や海外出資案件などを担当した後、アメリカの戦略系コンサルティングファームにてB2C の新規事業支援などに携わる。2015年、株式会社Kyashを創業。

株式会社Kyash
インフラエンジニア
中野雅之
SIer、web制作会社を経て、2012年、株式会社gumiに転職。サーバエンジニアとして従事した後、インフラ周りにも守備範囲を広げる。その後、株式会社Kyashの先進性と、身近な人に使ってもらえるプロダクトである事に惹かれ、2016年4月、参画。コアメンバーのひとりとして活躍している。

1回10万円までの個人間送金を簡単に行えるKyash!どんなアプリ?

ーー「Kyash」といえば「割り勘精算などを始めとする、個人間送金に使える」と話題ですよね。どんなサービスなんですか?

鷹取: 「Kyash」は、スマートフォンを通じて簡単に無料送金ができるアプリです。送金に口座情報は必要なく、手数料も一切かかりません。FacebookやTwitter、LINEなどSNS経由で送金先を指定できるんですよ。

他社だと、アプリをダウンロードしていない相手は送金先に指定できないサービスもありますが、「Kyash」は違います。ソーシャルでつながっている友達であれば、無料で送金可能。相手がすでにKyashユーザーであればワンタッチで受け取りができますし、まだインストールしていなければ、そこからApp Storeなどに飛んでアプリをダウンロードしてもらう仕組みになっています。

ーーなるほど。簡単で便利そうだし、利用シーンは多そうですね。

鷹取: グループ消費を伴うものなら、どんな場面でも利用できると思います。たとえばチームでフットサルをする際のコートの使用料金や、タクシーの乗車料金など。代理購入に視野を広げれば、旅行に行く際に友達からお土産を頼まれた場合にも、先に「Kyash」で送金してもらうことで安心して買い物ができますね。

――細かいお金のやりとりって、ついルーズになっちゃいますからね。

鷹取: 少額だからこそわざわざ取り立てるのも気が引けて、黙って損を引き受けている人も多いのではないかな、と思うんです。でも、それも積もり積もればストレスになると考えています。 そういった日常のささやかな不便をシンプルに解決する存在になっていきたいです。

――割り勘アプリなど、すでに競合サービスも市場に登場しはじめています。その中で、「Kyash」ならではの差別化ポイントは?

鷹取: 1番大きいのは、送金システムをゼロから自前で作り上げた事ですね。これは、国内ではなかなかないケース。VISAとの接続が実現できたのも、この送金システムにおける実績によるところが大きいと思います。

――VISAのシステムと接続できたってすごいですよね。VISAと連携したことで何が可能になったんですか?

__鷹取:__例えば受け取ったお金を銀行へ引き出すとなると、実際に銀行に出向いて引き出す必要があるかと思いますが、Kyashでは貰ったお金をそのまま4,400万店舗のVisa加盟店で使えます。個人間の送金に加えて、その残高が店舗での支払いとして利用できるようになるんです。

――それは便利ですね!

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海外にも広がるKyashの発展性に投資家が注目

――そもそも鷹取さんがKyashの創業に至った理由は何ですか?

鷹取: 日本の銀行業界の構造に問題意識を持ったのがきっかけですね。私は以前、三井住友銀行で海外部門の拠点設立・事業企画を担当していたのですが、そこで業界が抱えるジレンマがあることを発見しました。

日本は銀行とクレジットカード会社がまったくの別業態として確立していて、ショッピングはカード会社、送金は銀行と、業務もチャネルも完全に分離しているんです。業態が分かれているから、自分のクレジットカード使用履歴を確認するには、カード会社の管理画面にログインしないといけませんし、それも一定のタイムラグが発生します。

一方、北米では送金業務もカード業務もすべて銀行がワンチャネルで行っています。だからカードで支払いをしても、システムが同期できていて、リアルタイムで自分がいくら使ったかわかるんです。

――確かに、北米の業界構造はユーザーにとって便利ですね。

鷹取: はい。構造的にシングルチャンネルにできれば、それだけで新しい価値になるのではないか、と考えました。業界の構造を越えて、個に最適化されたサービスをスマートフォンという今後の主要チャネルで提供し、より豊かなライフスタイルを可能にしていけたら本当に素晴らしい、そう考えた事がKyash設立のきっかけになりました。

――昨年末には資金調達成功が大きなニュースになりました。今回の資金調達が実現した要因は何だと思いますか?

__鷹取:__我々のプロダクトやチームが、市場から見て発展性が高いことをご評価いただけたと考えています。VISAのシステムと連携して送金システムを自前で作り上げた事で、国内のみならず海外のプレイヤーとの提携も十分に期待できる状態です。日本発の金融インフラというレイヤーで仕組みをつくれたのが評価ポイントになったのではないかと思います。

――グローバルレベルでの発展性に期待が集まったというわけですね。

鷹取: 今回、三井住友銀行が我々に出資をしました。これまで系列のベンチャーキャピタルが出資を行うことはありましたが、メガバンク本体が国内ベンチャーに直接出資をしたのは初めてです。特に我々のサービスは、銀行サイドから見れば本来競合としてベンチマークされうるもの。その境界線をこえて、中長期的な業界の発展に向けて手を取り合えたことは、とても嬉しく思います。

――現在、Fintechの分野では金融機関とITベンダーの連携が重要視されています。Kyashの取り組みは、その先進事例といえるわけですね。

鷹取: ぜひそうなりたいと思います。

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楽天、サイバーエージェント、DeNAなどで活躍したエンジニアが揃う

――Kyashに集まるエンジニアはどのような人たちなんですか?

中野: 今は僕を含めてエンジニアが6名。僕がインフラで、サーバーメインが1名、インフラ/サーバーの両方を担当しているエンジニアが1名。あとはセキュリティエンジニアが1名とiOSエンジニアが2名という構成ですね。

――みなさんのバックボーンは?

中野: セキュリティエンジニアはカナダ出身の者で、カナダのTD銀行でシステム開発に従事した後、楽天でセキュリティグループのリーダーを務めていた者です。サーバーサイドエンジニアは以前サイバーエージェントでリードエンジニアをしていて、Go言語を使った開発経験や決済APIの開発も担ってきました。彼が技術面でチームを引っ張ってくれています。

また、インフラ/サーバーサイドを担当しているエンジニアも東京大学大学院を経てDeNAに入社し、マネージャーも経験した者です。

――外国人のエンジニアもいらっしゃるんですね。

中野: 最近入社したiOSエンジニアも外国人です。スタンフォード大学卒で、決済システムを提供するスタートアップで開発に携わっていました。海外で個人間送金が普及する中、日本になかった個人間送金の仕組みに強く興味を惹かれ、弊社のサイトを見て、直接応募してくれました。

――設立2年が過ぎたばかりのアーリーステージながら、なぜ優秀な方々がスタートアップのKyashに参画を決めたのでしょう?

中野: すごく新しいのだけれど、それでいて日常に溶け込むプロダクトである事だと思います。僕は、知人の紹介で代表の鷹取と出会い、Kyashのサービスを聞いたときに、「そんなことができるのか」と驚きました。今までにないものだけど、自分の身近な人がこのサービスを使っているシーンがクリアにイメージできたのは大きかったです。

他のメンバーにしてもプロダクトの作り出す未来の面白さを感じながら働いている、というのは共通だと思います。僕たち技術者にとって、自分の携わるプロダクトが魅力的であるかどうかは、最も大事なことです。

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早く欲しいのは「Go忍者」。最先端でありながら堅牢な送金・決済の仕組みをGo言語で全部作れるチャンスは滅多にない

――開発環境は?

中野: システムはGo言語を使っています。インフラはAWSを、ツールはJIRA、Confluence、Github、Slackあたりを使っていますね。

鷹取: 多くの方々にご利用いただけるシステムの堅牢性、パフォーマンスを考えたとき、最もマッチしているのがGo言語だったんです。

中野: Kyashなら決済システムをまるごとGo言語で構築できるので、自分の磨いてきたスキルをフルに活かせる。そこは絶対的なやりがいになりますね。今、特に募集しているのが Androidエンジニアとサーバーサイドエンジニアなんですけど、Go言語を使える方は間違いなく即戦力。僕らもいつも「Go忍者がほしい~!」って言ってるんですよ(笑)。

――Go忍者?

中野: そう(笑)。比較的新しい言語なので、チームの中でも開発に必要な情報は随時キャッチアップしながら進めていきます。そんなとき、忍者みたいにササッと解決してくれる人がいたらなって。一時期は、「Go忍者来てくれ~」っていうのが社内の流行語になってました(笑)。

――実務では使ったことないけど、趣味でGo言語を使っているというレベルの方でもOKですか?

中野: プライベートでバンバン書いているという方でしたら大丈夫です。もしGo言語の経験がなかったとしても、スクリプト言語の技術に長けている人であれば、入社後にキャッチアップしてご活躍いただけると考えています。

――ではKyashに向いているのはどんなタイプですか?

中野: サーバー/インフラの両方をある程度理解している人ですかね。まだスタートアップ期なので、サーバーサイドからインフラ周りまで、様々な要素を考慮して開発を進める必要がある。

実際、今のメンバーも守備範囲が広い人が多いですね。たとえばサーバサイドでこういうことがやりたいって話が出たときに、じゃあインフラではこれが必要だね、とスピード感を持って話が進んでいく。カバーする領域が広いということは、一人一人がチーム全体の動きを把握し、自ら提案していけると考えています。少数のチームだからこそ大事なことです。

――メンバーのスキルアップ支援などもありますか?

鷹取: 書籍購入支援やセミナー・研修の受講支援などがありますが、1回1万円以下なら個人の裁量で自由に購入できます。PCや機器周りの環境にも投資している方だと考えています。業務に関係するもので、今の自分に必要なものは積極的に取り入れ、チームとしてプロダクトをより磨きあげていけるよう、個人の力を応援していきたいです。

また、組織構造は極めてフラットです。オープンオフィスで、私のデスクもみんなと同じ並びにありますし、何かあればその場ですぐに声をかけられる環境ですね。

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2020年7月24日 東京オリンピック開会。歴史的な日に描くKyashの夢

――Kyashは年内100万人ユーザー達成を掲げていますが、もう少し先のビジョンは?

鷹取: 今、僕たちの掲げるマイルストーンは、2020年の東京オリンピックに向けてまずは国内1,000万ユーザーを達成することですね。

オリンピックの開会式で入場してくる選手のユニフォームなりホームページにKyashのQRコードが貼ってあって、感動したパフォーマンスをした選手がいたら、そのQRコード経由でKyashから1ドルでも10ドルでも価値の移動(送金)できるような、そんな世界を目指しています。

――面白いですね。今まで、どんなにいい試合を見せてもらっても「感動をありがとう」としか言えなかったのが、目に見えるかたちで気持ちを届けることができるようになると。

鷹取: 今後は流通のあり方そのものが大きく変わっていくと思うんですよ。たとえば、本にしても、今までは出版社と定価を決めて販売していました。でもこれからは無料で配布して、読んだ人がそれぞれふさわしいと思う金額を決めて、最後のページについているQRコードから送金する、というような、原価に紐付かないプライシングがなされる時代がきっとやってくる。

Kyashは、価値の流通に対して自由な取引を実現し、より良い価値の経済的循環を起こしていきたいと思っています。

――そんなKyashさんは今、転職ドラフトで人を探していますが、どんな人に声をかけたんですか?

鷹取: どういうサービスに携わりたいか、が明確である人ほど声はかけやすかったですね。先端の技術にふれたいとか、エンジニアリングとしてのスキルを上げたいというのも素晴らしいモチベーションではあるのですが、我々のフェーズを考えると、サービスをいかに良くするかというプロダクトマインドの方が重要。その強いマインドさえあれば、今いらっしゃるのが、事業会社か受託会社かというのはさほど関係ありません。

――想いを共有し合うというのは、やはりスタートアップならではの部分ですよね。では、最後にこれを読んでいるエンジニアにメッセージをお願いします。

中野: 何といってもKyashの魅力はプロダクトの先進性と身近さです。私たちはこのプロダクトが世界中の人に使われるものになると、自分のキャリアを賭けられるプロダクトを自分たちの手で育てていけるのが、Kyashの面白さです。

Go言語という魅力のある言語で、自分の身近な人にも使われるプロダクトを1から作り上げていく事に携わりたいという人は、ぜひこれからの大勝負を私たちとご一緒してもらえたらと思います。

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