協力会社メンバー2名の進捗管理を担当した。チケット管理にはRedmineを使用し、日々のタスク状況の確認や課題の早期発見・解決に取り組んだ。また、既存の不明瞭な仕様書を整理し、メンバーが迷わず開発を進められるよう体制を整えた。
担当メンバーがタスクの目的や仕様を正しく理解し、納期内に品質の高い成果物を安定的にアウトプットできる状態を維持する責任を持っていた。そのため、Redmine上でタスクの進捗を管理し、滞留や遅延の兆候を早期に察知してサポートを行った。仕様が不明瞭なことで作業に支障が出ないよう、自ら仕様書を整理・補足し、メンバー全員が共通理解を持てるようにした。定例の進捗確認ミーティングや1on1での声かけを通じて、心理的ハードルを下げ、困りごとを相談しやすい雰囲気作りにも努めた。
プロジェクトの初期段階では、協力会社メンバーが仕様の意図を正確に把握できず、実装ミスや認識のずれによる手戻りが頻発していた。原因を分析した結果、既存の仕様書が断片的でわかりにくく、前提知識がないと理解が難しいことが明らかになった。また、チケット管理も粒度が粗く、タスクの目的や優先度が曖昧なまま作業が進んでいた。
この状況を改善するため、以下の取り組みを実施した。
- 仕様の再整理と可視化
元の仕様書を読み込み、目的や前提、背景などを補足して再構成した。図や具体例を用いて、協力会社メンバーが初見でも理解できるドキュメントを整備し、Redmineのチケットにもリンクを追加した。
- タスクの粒度と優先度の調整
タスクを機能単位ではなく「完了条件が明確な作業単位」に分割し、優先度を見直してRedmineに登録した。これにより、メンバーが「次に何をやるべきか」を常に明確に把握できるようにした。
- 進捗確認の仕組み化
毎週の定例MTGとは別に、毎朝Slackで簡単な進捗報告を行う運用を提案し、導入した。これにより、小さな問題の早期発見と対応が可能になった。
- 心理的安全性の確保
認識違いを責めるのではなく、課題の背景を一緒に探る姿勢を意識した。Slackや1on1でこまめにフォローし、質問や相談がしやすい雰囲気作りを行った。
その結果、作業の滞りや品質のばらつきが減少し、協力会社メンバーのパフォーマンスが安定した。仕様に対する質問も減り、開発スピードの向上と手戻り工数の削減につながった。