## プロジェクト概要
取引所システムの基盤アーキテクチャEOLに伴うフルリプレイスで、清算領域の帳票設計・実装およびテストリーダーを担当しました。
## 役割・体制
### 自身のポジションと役割
- バックエンドエンジニアとして、清算領域の帳票作成における技術選定(JasperReports)、基本設計・詳細設計書の作成、物理DBのチューニング、帳票のたたき台作成および実装を担当しました。
- テスト領域のリーダーとして、約15名のテストメンバーの進捗管理、打鍵方法の共通化、ベンダーコントロール、テスト仕様書作成、テスト実施、品質改善を横断的に推進しました。
- テストフェーズの炎上状態の鎮静化に向け、自ら難易度の高い打鍵作業を優先的に担い、チームの立て直しに貢献しました。
### チーム規模と構成
- 約80名規模の大規模プロジェクトで、設計・開発・テストおよびベンダーを含む多職種で構成されていました。
- テストチームは約15名で構成され、複数チームと連携しながら進捗管理と品質向上に取り組みました。
## 背景・課題
- 取引所システムの基盤アーキテクチャのEOLに伴い、安定性と性能要件をを満たす新システムへの全面リプレイスが必要でした。
- 清算領域における帳票作成は業務の根幹を担い、適切な技術選定、実装、性能チューニングが必須でした。
- テストフェーズでは知見不足による打鍵進捗の悪化に加え、エビデンスの統一性欠如による不具合検知漏れやレビューコストの増大が、深刻な遅延リスクを招いていました。
## 実際の取り組み
### 開発環境
- 開発手法はウォーターフォールを採用し、設計からコーディング、テストまでを段階的に実施しました。
- バックエンドはJavaを用い、帳票作成にはJasperReportsを導入しました。
- Pythonを用いてテストフェーズでの効率化ツールやエビデンス作成ツールの開発を実施しました。
### 設計・改善内容
- 物理DBの性能課題に対し、インデックス作成を中心としたチューニングを実施し、必要十分な性能を確保しました。
- JasperReportsを用いた帳票のたたき台と実装を約9割作成し、設計と実装を並行して進めました。
- テスト工程では打鍵進捗の悪化に対し、メンバーへのヒアリングで原因を特定し、打鍵方法の徹底的な共通化およびチーム横断的な知見共有の場を設けてキャッチアップを促進しました。
- テストのエビデンス管理を改善するため、Excel出力機能を備えた専用ツールを開発し、AIを活用した打鍵結果のサマリ作成によりレビュアーの負担軽減を実現しました。
### その他アピールポイント
- JasperReports導入が初めての部署であったため、Tipsやハンドアウトを作成し、後任へのスムーズな引継ぎと技術的負債の軽減に貢献しました。
- 炎上状態にあったテストフェーズの鎮静化に向け、マネジメントと技術支援の両面からチームを牽引しました。
## 成果・価値
- テスト進捗の深刻な遅延を計画どおりの進行まで回復させ、プロジェクト全体の遅延リスクを大幅に軽減しました。
- IT/UTにおける打鍵漏れ起因の後続テストでの大きな手戻りをほぼ解消し、品質改善に大きく寄与しました。
- エビデンスの均一化とレビュアー負担の軽減により、テストフェーズの効率化と品質向上を実現しました。