# プロジェクト概要
- kintoneで内製化されたアプリの受発注機能をSalesforceで実行可能にするためのプロジェクト。
- 背景: 顧客と売上の紐付けが不足していたため、Salesforceを導入して顧客管理と売上データの統合を図り、営業効率とマネージャーの売上目標意識を向上させることを目的とする。
# チーム情報
- PL 1名 メンバー 1名(私)
# プロジェクト規模
- 対象社員数: 約80人
- 影響範囲: 営業部門と物流部門に及ぶ、営業プロセス効率化とデータ駆動型意思決定の促進。
# 担当業務
- システム設計から運用までの全プロセスを担当。
- システム設計書および基本仕様書の作成。
- Salesforceでの新規オブジェクトとフローの構築。
- 既存システムとのAPI連携とDataSpiderを用いた連携ロジックの開発。
- kintoneとSalesforceのシステム改修。
- 成果: 業務フローの改善、UIの改善によるユーザー満足度の向上、営業活動の効率化。
# 開発・実装内容 (Salesforce)
## 概要:標準オブジェクトとカスタムオブジェクトの開発・実装
### 1.どのような機能の開発か
- 標準オブジェクトの項目構成
- カスタムオブジェクトを1から作成(画面構成も含めて)
- フロービルダーによるフローの作成(トリガーに応じてレコードの作成、更新)
- データローダを利用したbatの作成、データ連携
### 2.課題点、解決策
- 課題点:複数システム間のデータ連携の複雑性
- 解決策: API連携によるデータ連携
Salesforceとkintone間でのデータ同期を改善するために、REST APIを活用してデータ連携を行い、双方向のデータ同期を実現しました。異なるシステム間でのデータ整合性と処理の効率化を図りました。
### 3.打ち手・使用した技術
下記はすべて自身一人で実装いたしました。
- REST APIの活用:
kintoneとsalesforce間でのデータ同期を実現するために、RESTful APIを活用しました。
これにより、リアルタイムでのデータ更新と双方向の通信が可能になりました。API呼び出しはJSON形式で行いました。
-カスタムオブジェクトの設計と開発:
Salesforce内でカスタムオブジェクトをゼロから設計し、業務の特定ニーズに合わせてフィールドや関連リストをカスタマイズしました。
-フロービルダーの使用:
技術的詳細: Salesforceのフロービルダーを利用して、トリガーに応じたレコードの作成や更新の自動化を実現しました。このプロセスにより、業務フローを効率化し、ユーザーが手動で行う作業を削減しました。フローは非技術者でも理解しやすい構造を採用しました。
- データローダとバッチスクリプトの作成:
技術的詳細: データローダを利用して、大量のデータをSalesforceにインポートおよびエクスポートするためのバッチスクリプトを作成しました。これにより、定期的なデータ同期とバックアップが自動化され、データ管理の効率が向上しました。バッチはDataSpiderでデータを加工後に実行するように作成。
- DataSpiderの活用:
各システムからデータを取得、加工を行うロジックや、別アプリに連携するロジックを作成。
また、エラーハンドリングも行い、想定外のものはメールで通知来るように設定。