杣灰澄

# Discordテキスト読み上げBot ## システム概要 チャットサービスDiscordで使用できる、音声読み上げBot 通話で声を出せないユーザーの代わりにテキストで会話することを目的にしている。 音声はAHS社のVOICEROIDやSofTalkに対応している。 ## 作成動機 開発概要 友人と通話する機会が多いが外出中で声が出せないなど、読み上げBotが必要になる場面が多くあった。 読み上げBotはすでに類似するBotはいくつかあるが、 どのサービスも速度が不安定,音声の品質が高くないという問題があった。 その為、使用される場所がこちらで指定でき、ボイスモデルなどにもこだわれる、自作のBotが必要であった。 またサーバの設置にも自作という事にこだわりサーバの組み立てを含めて一から作成している。 ## 構成 バージョン情報 - ホスト 自宅PC - Windows Server 2019 - Python 3.8.2 - discord.py 2.0.0a3467+g08a4db39 - MySQL 8.0.23 - VOICEROID2 2.0.10 - SofTalk 1.93.47 - AssistantSeika 202110224/u ## 機能 - テキストの読み上げ - ユーザーごとのボイスモデルの切り替え - URLの読み上げ省略 - 辞書機能 - ルーム(サーバー)ごとに個別設定保存 ## 課題 この開発はdiscord.pyというライブラリを使用してのBot制作なる。 このライブラリ仕組み上、非同期の処理がメインとなる。 その為、開発初期は読み上げ音声がテキストが送られた順番に関係なく、発行されるという問題があった。 テキストの読み上げという都合上読み上げの順序が重要になるので、この問題は解決しなければならなかった。 また複数のルームで動作するがイベント処理自体は同一のもの為、各ルームごとに読み上げ順序を考慮しなければならない ## 課題に対する取り組み 解決方法として読み上げの対象となるルームごとにキューを作成し、 WAVファイル作成後、キューの0番目でない場合は待機させ、読み上げ後はポップするという仕組みを作成した。 これにより読み上げを順序を管理する事が出来き、動作する他のルームの気にしなくて良い作りにする事出来た。 ## 今後の取り組み 機能面としては大まかな機能が揃っており、実際に使用している友人達から機能追加の要望は来ていない。 その為、新規機能の追加ではなく、使用出来るボイスモデルを追加を目標にしている。 各ボイスモデル製品ごとの仕様を気にせず使用する事出来るようなインターフェースの改良と異なる製品が増えても保守しやすいような設計にリファクタリングする事が今後の課題になる