## 概要
- ゼロトラスト環境のPoC、および社内情シスチームへのPoC結果の提案プロジェクト
- 完全にゼロベースのところから、コンサルティング会社にサポートいただき、実際のポリシーや導入、設計、構築等を担当
- 年末11月頃から初めて、今年1月にデバイス配布を開始
- 対象デバイスはmacOS 20台程度
- IdP, IAMとしてAzureADを採用
- EDR, MDATP
- CASB, Netskope
- MDM, Jamf Pro, Jamf Connect
- SIEM, Splunk
## 課題
入社されてすぐに配布された端末はWindowsとiPhoneで、iPhone至っては自由にアプリも入れられず、ブラウジングもまともに出来ず、大企業ならではの厳しい制限がかかった端末のみが配布されたため、同時入社したWeb系出身のエンジニアたちは、開発環境の構築に疲弊をしていました。
## 解決
部長を中心に、概念実証をもとに、ゼロトラストという今まで以上にセキュアで且つ開発環境に適した環境を構築するというプロジェクトを立ち上げ、情シス未経験ながらも短期プロジェクトに参画することとなりました。
コンサルに入ってもらいながら、技術選定を行い、AzureADを中心としたmacOSとWindowsとiOSデバイスを管理していくことになりました。
私は主にmacOSを担当しながら、周辺の管理サービスも実装を進めていきました。
NetskopeはSWGとして利用して、独自のスコアの低いサイトへは動的に、またサイトカテゴリ(ギャンブルやアダルトなど業務に適さないサイト)のアクセスを制限するなどを実施しました。
また誤判定されたサイトにおいては、Slackのワークフロービルダーとスプレッドシート連携したツールを作成して、申請と管理を簡単に行えるようにしたことで、簡単に審査と解除が行えるようにいたしました。
macOSは野良ユーザーがログインできないように、AzureADで管理しているユーザーのみがログインできるようにJamfとAzureADを連携して、リモートでデプロイが行えるようにいたしました。
## 成果
結果として、macOSの配布はリモートでオンボーディングを行い、概ね成功することが出来ました。
緊急事態宣言2回目が行われて、リモートワーク需要が増えたことで、もともと配布された端末からはVPN環境のみアクセスが許可されており、トラフィック増大により、インターネットアクセスに時間を要して業務に悪影響が発生するなか、私達が構築した環境では問題なく利用できていると声を聞いています。
その上で今まで以上にセキュアな環境を提供出来ていることは大変に大きな成果と言えると思います。