# プロジェクト経験概要
東京都市大学大学院 医用工学専攻における修士研究
「経験的モード分解を中心とした信号解析による胃電気活動の抽出」の
実装コードを整理・リファクタリングしてGitHubで公開したリポジトリ。
本研究は**優秀研究賞**(東京都市大学大学院 医用工学専攻)を受賞し、
**IEEE EMBC 2019(ベルリン)ポスター発表**および
**生体医工学誌への論文掲載**(筆頭著者)を達成した研究の実装。
- **GitHub:** https://github.com/MasahiroTatsuta/egg-signal-analysis
- **論文:** 辰田昌洋ら, 生体医工学, Vol.57, No.6, pp.198-205, 2019
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# チーム情報
- **研究担当**:自身1名(筆頭著者として研究・実装を主導)
- **指導教員**:京相 雅樹 准教授(現在は教授)(東京都市大学)
- **学会発表**:国内外合計10件(すべて筆頭著者)
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# 開発・実装内容A:EGG数理モデルの構築と妥当性評価
## 【概要】
EGGに含まれる雑音除去法の性能評価において、実測EGGを用いた正確な評価は
胃電気活動成分と雑音成分の分離が困難であるという課題があった。
そのため、Van der Pol方程式を用いた**EGG数理モデル**を提案し、
実測EGGとの類似性を時間領域・周波数領域の両面から定量評価した。
## 【どのような機能の開発・実装か】
- Van der Pol方程式(RK45法)による胃電気活動数値解の生成
- 振幅制御パラメータ(α, β)の最適化による実測EGG模擬信号の生成
- χ²検定による振幅分布適合率、パワースペクトルRMSEによる周波数分布誤差評価
- 被験者4名の実測EGGとの比較検証
- 使用ライブラリ:`numpy` / `scipy` / `matplotlib`
## 【課題・問題点】
- 実測EGGには他臓器由来のアーチファクトが混在しており、
雑音除去法の正確な性能評価に実測信号を直接使用することが不適切だった
- 胃電気活動は約0.05 Hz・100 μVという極めて低周波・微弱な信号であり、
数理モデルでの再現が技術的に困難だった
## 【打ち手・使用した技術】
- Van der Pol方程式を差分方程式に変換し、RK45法で数値シミュレーションを実施
- 尖度差—ピークPSD差平面による2次元評価でパラメータ最適値を特定
- バンドパスフィルタ(0.02〜0.15 Hz)による前処理を組み合わせた評価パイプラインを構築
## 【成果】
- 全被験者(4名)の実測EGGに類似する数値解を生成可能なパラメータ最適値
(α=290〜350, β=2)を特定し、数理モデルの妥当性を実証
- 振幅分布適合率80〜100%、パワースペクトルRMSE 0.24〜0.37を達成
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# 開発・実装内容B:EEMDによる胃電気活動抽出とパラメータ最適化
## 【概要】
従来のバンドパスフィルタ(BPF)・経験的モード分解(EMD)では除去困難だった
胃電気活動周波数帯に重畳するアーチファクトに対し、
アンサンブル経験的モード分解(EEMD)を適用。
**EEMDのAWGNパラメータ(AWGNL)を手動グリッド探索で最適化**し、
BPF・EMDとの性能比較を定量的に実施した。
## 【どのような機能の開発・実装か】
- EMD・EEMDによるIMF/eIMF抽出パイプラインの実装
- AWGNL(-10〜40 dBの範囲、2 dBステップ)の系統的探索による最適値決定
- パワースペクトルRMSE・瞬時周波数時間推移RMSE・2chコヒーレンスによる多指標評価
- ヒルベルト変換による瞬時周波数時間推移(瞬時位相の定性的評価を含む)
- 使用ライブラリ:`numpy` / `scipy` / `PyEMD` / `matplotlib`
## 【課題・問題点】
- EEMDのAWGNパラメータの最適化は従来研究では実施されておらず、
Pythonライブラリのデフォルト値(AWGNL=12 dB)の適切性が未検証だった
- モードミキシング(複数IMF間での周波数混合)がEMDの主要課題であり、
EEMDによる改善効果の定量的実証が必要だった
## 【打ち手・使用した技術】
- AWGNL=0〜6 dBの範囲でRMSEが最小となることを13通りのEGG数値解で検証
- EGG数値解・実測EGG双方での評価により結果の再現性を確認
- ウィルコクソンの符号順位検定(p<0.05)による統計的有意性の検証
## 【成果】
- **AWGNL=4 dBが最適**であることを実証し、ライブラリデフォルト値(12 dB)より
高い雑音除去性能を達成(パワースペクトル相対RMSE:EEMD 0.550 vs BPF 1.00)
- 瞬時周波数時間推移においてもEEMDが最小の相対標準偏差を達成
(BPF比で約75%削減)
- EGG信号解析へのEEMD適用は国内初の試みであり、
生体医工学誌掲載・IEEE EMBC 2019発表(ベルリン)により国際的に成果を発信
- 本リポジトリはGeminiを活用してモダンなAPIでリファクタリングし、
再現性を担保したサンプルデータとともに公開