### ■ プロジェクト概要
ビジネスサイドが本番データベースへ安全にクエリ実行できるよう、プロキシサーバーを構築。
従来バージニアリージョンに配置していた参照用DBを廃止し、東京リージョンの本番DBへ安全に接続可能な構成へ移行した。
背景として、コスト削減のためバージニアリージョンのDBを撤去する必要があり、代替としてセキュアなアクセス経路の設計が求められた。
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### ■ 役割
要件定義、設計、実装、切り替えまで一貫して担当。
利用者(ビジネスサイド約15名)の運用影響を考慮し、既存利用フローを維持したまま移行を実施。
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### ■ 課題(Before)
- レポート用途のDBがパブリックに配置されており、セキュリティリスクが高い状態
- クロスリージョン(東京→バージニア)構成により、不要なインフラコストが発生
- 本番DBはプライベート配置であり、GASやBIツールから直接安全に接続する手段が存在しない
- クエリ実行経路が複数に分散しており、アクセス制御や接続管理が統一されていなかった
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### ■ 施策・設計(What & How)
- ECS Fargate上にプロキシサーバーを構築し、NLB経由で外部クライアントからの接続を集約
- 本番DB(プライベートサブネット)への接続経路をプロキシ経由に統一
- セキュリティグループにてBIツールごとのIPレンジをPrefix Listで管理し、接続元を制限
- Lambda(GAS連携用)には固定IP(EIP)を付与し、アクセス元を明確化
- プロキシサーバーは443ポートのみ許可し、通信経路を限定
- 利用者は従来通りのクライアント操作で、READ権限によるクエリ実行が可能な構成とした
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### ■ 工夫・意思決定
- Googleサービス(GAS / Looker Studio)のIPレンジをPrefix Listで管理し、動的IPに対してもセキュアな制御を実現
- Lambda経由のアクセスはEIP固定とすることで、セキュリティグループによる厳密な制御を可能にした
- Fargateを採用し、OS管理不要とすることで運用負荷を削減
- プロキシサーバーをスケジュール起動(7:00〜2:00)とし、利用時間帯に限定してコスト最適化
- 移行期間中はバージニアDBへのフォールバック経路を残し、段階的に切り替えを実施
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### ■ 成果(After)
- バージニアリージョンのDBおよび関連リソースを削除し、月額約850ドルのコスト削減を実現
- パブリック公開されていたDBを廃止し、セキュリティを大幅に改善
- アクセス経路をプロキシに集約することで、接続制御および運用管理を一元化
- 利用者の操作フローを変更することなく、安全なクエリ実行環境を提供
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### ■ 使用技術
- AWS(ECS Fargate, NLB, Lambda, API Gateway, Step Functions, S3)
- GAS(Google Apps Script)
- Looker Studio