## プロジェクト概要
作業現場での治具の誤使用による不良品を削減し、不良品追跡と照合履歴記録を目的としたWebアプリケーションを開発し、運用・保守を行いました。
## 役割・体制
### 自身のポジションと役割
- フロントエンドとバックエンドの両面を担当し、企画立ち上げから運用保守まで全工程を担当しました。
- 仕様書情報のサーバからの取得や、現場で使いやすいUIの設計・実装を行い、アジャイル開発手法を採用し、迅速な改善とフィードバックサイクルを実現しました。
- システムの安定運用とユーザビリティ向上のため、UIのレビューと修正を繰り返し、最適化に努めました。
### チーム規模と構成
- エンジニアは自身一名だけで構成されており、個人の技術力と柔軟な対応力を最大限に発揮して短期間でのシステム構築と運用を実現しました。
## 背景・課題
- 作業現場で使用されている治具の誤使用や取り違えが頻発し、それに伴う不良品の発生が業務効率と品質管理に悪影響を及ぼしていました。
- 現場の作業者が治具の正誤を迅速に確認できる仕組みが求められていたが、従来の手作業や紙ベースの管理では追跡や照合の時間がかかり、問題解決に遅れが生じていました。
- プロジェクトの最大の課題は、現場の作業者が直感的に操作でき、かつ効率的に情報を取得・記録できるUI設計でした。
- このUI設計の最適化には、現場の使用者からのフィードバックを継続的に取り入れる必要があり、多くのレビューと修正を重ねる必要があったことも課題でした。
## 実際の取り組み
### 開発環境
- 開発手法はアジャイルを採用し、仕様書情報をサーバから取得するAPIの設計と実装に取り組み、PHPとMySQLを用いた既存インフラに適合させながら、JavaScriptとHTMLを使ったフロントエンドを構築しました。
- UIはBootstrapを活用し、現場作業者が直感的に操作できるシンプルかつ効率的な画面設計を行いました。
- Linuxサーバ上で運用し、安定した動作環境と、継続的なアップデート・保守性を確保しました。
### 設計・改善内容
- UIの最適化のため、現場の操作性を重視し、ページ構成を柔軟に入れ替えられるコンポーネント化を実装しました。
- UIレビューの結果に応じて、複数回ページのレイアウトと操作フローを調整し、現場作業者が治具の確認と記録を速やかに行える動線を実現しました。
- 照合ログの記録と管理については、MySQLに履歴保存し、不良品の追跡時間を短縮しました。
### その他アピールポイント
- 作業現場の声を反映させるため、導入前後の運用改善を目的とした現場インタビューとフィードバックを継続的に実施し、現場のニーズに即したUI改善を推進しました。
- UIの改善により、治具の取り違えミスを大幅に削減し、不良品の発生数とその追跡時間をともに削減しました。
- 運用開始後も、定期的なシステムの監視と改善を行い、現場の作業効率と品質管理の双方に良好な影響をもたらしました。
## 成果・価値
- 作業現場での治具の誤使用ミスを大幅に削減し、不良品の発生数を80%低減しました。
- システム導入により、作業者の作業効率が向上し、不良品対策に要する時間とコストを削減し、全体の生産性向上に寄与しました。
- これらの改善により、品質管理の正確性と迅速性が向上し、結果として、業務の効率化とコスト削減につながりました。