## プロジェクト概要
新型コロナウイルス検査機器と連携するための業務システムを一人で開発し、迅速に稼働させました。
## 役割・体制
### 自身のポジションと役割
- フロントエンドエンジニアとして、C#とWindows Formsを用いた検査機器連携システムの全実装を担当しました。
- 期間は1ヶ月以内と短期間であったため、要件定義から設計、コーディング、テスト、運用・保守までの全工程を一人で実施しました。
### チーム規模と構成
- 全工程を一人で担当したため、チームは存在しません。
## 背景・課題
- 新型コロナウイルス感染症の流行により、県から検査受託の緊急依頼があり、検査機器と連携するシステムの構築が急務となりました。
- さらに、検査機器との接続は未経験であったため、技術的なハードルとともに、未経験分野での学習と実装のスピード化が最大の課題でした。
- また、稼働まで一ヶ月という時間的制約の中、設置・テスト段階での遅延や不確実性も大きなリスクとされていました。
- そのため、システムの安定稼働と検査能力の最大化のため、検査技師との連携やシステムの多様な動作パターンに対応する必要があり、その調整と設計の工夫が求められました。
## 実際の取り組み
### 開発環境
- Windows Formsを用いたC#でのGUI開発に加え、データベースはMySQLを構築しました。
- アジャイル手法を採用し、短期間での反復と改善を行いながら、稼働直前の設置やテストに対応しました。
- 検査機器との連携に関しては、未経験だったため、検査技師と密に連携し、実運用を想定した複数の動作パターンを事前に取り決めておき、臨機応変に対応できる設計としました。
### 設計・改善内容
- 検査機器との接続に関して、安定動作を確保するために、動作確認とシステム動作パターンの想定を並行して進め、未経験の技術的ハードルを乗り越えました。
- 稼働直前の設置状況や環境の変化に対応するため、検査技師と事前に運用シナリオを共有し、システムの動作パターンを複数用意し、現場の状況に応じて切り替え可能に設計しました。
- さらに、検査結果のデータの正確性とリアルタイム性を高めるため、動作確認を繰り返し、必要に応じてコードの調整と運用マニュアルの整備を行いました。
- これらの取り組みにより、稼働直前の設置とテスト遅延のリスクを最小限に抑え、システムの安定稼働を実現しました。
### その他アピールポイント
- 全工程一人での開発のため、自己管理と迅速な意思決定を徹底し、最短期間でのシステム稼働を達成しました。
- コロナ禍の緊急性に対応し、社会的意義の大きいシステムを短期間で完成させた経験として、非常時における高い対応力と自己完結性を証明しました。
- 稼働後は、システムの安定運用により、検査可能な検体数を増やし、地域の感染検査能力の向上と、売上の増加に貢献しました。
- この経験を通じて、未経験分野においても迅速に技術を習得し、実務に活かす柔軟性と対応力を養いました。