# プロジェクト概要
各企業・業態ごとにカスタマイズ可能なEコマースプラットフォームの管理システム開発に、SE/PGとして参画。バックエンドAPI設計から実装、運用保守までを担当。
## 【課題】
1. ### ビジネスロスを招く不具合リスク
- 会員ランク割引機能において、無効会員にも割引が適用される重大な不具合が存在。
不正な割引適用により、売上損失と顧客データの整合性に問題。
2. ### 拡張性の低いシステム構造
- 配送会社追加のたびに属人的な改修が必要で、ドキュメント不足により対応コストが増大。
新規配送会社追加時の開発リードタイムが長期化。
3. ### UX上の操作ミス誘発
- カート機能で追加済み商品が選択リストに残り、顧客が同一商品を重複追加するミスが頻発。
4. ### リモート環境での認識齟齬リスク
- フルリモート6名体制で、テキストベースのコミュニケーションによる仕様の認識ずれが発生。
## 【解決策・工夫点】
1. ### 多層的な不具合対策とビジネス影響の最小化
- 無効会員への割引適用不具合を発見し、API側のバリデーション強化とフロント側の表示制御を両面で実装。
- 不具合発見時、3パターンの実装案を用意し、ビジネス影響とコスト面から提案。
- ディレクター・テックリードと即座に合意形成し、仕様変更を回避。
2. ### 拡張性を考慮したアーキテクチャ設計
- 配送会社連携バッチの既存ロジックをドキュメント化し、追加手順を標準化。
- 外部API連携処理を共通化し、新規配送会社追加時の開発コストを削減。
3. ### データ整合性とUX改善の両立
- カート機能でAPI側にフィルタリングロジックを実装し、重複選択を防止。
- フロント表示を最適化し、顧客の操作ミスを未然に防止。
4. ### リモート環境での効率的なコミュニケーション設計
- チケットに「背景・目的・懸念点」を必須記載し、図解・画面キャプチャを活用。
- スプリント開始前に要件・API仕様をOpenAPIで明文化し、実装ミスマッチを予防。
- シーケンス図による処理フローの可視化で、関係者間の認識を統一。
## 【成果】
1. ### ビジネスロスの防止
- 会員ランク割引の不具合修正により、不正な割引適用による売上損失を防止。
- 顧客データの整合性を確保し、システムの信頼性を向上。
2. ### 開発効率の向上
- 配送会社連携のドキュメント化により、今後の配送会社追加対応を効率化
- 実装ミスマッチの事前回避により、仕様変更による手戻りを削減
3. ### 顧客体験の改善
- カート機能のUX改善により、重複追加による顧客の操作ミスを防止
- フロント・バックエンド両面での対策により、安定したサービス提供を実現
4. ### スムーズなリモート開発の実現
- テキストベースのコミュニケーションでも認識齟齬を最小化
- アジャイル開発(2週間スプリント)において、安定した開発サイクルを維持
## 【担当フェーズ】
基本設計、詳細設計、実装、テスト、運用保守
## 【チーム構成】
10名(フロントエンド、バックエンド、ディレクター、テックリード)/ フルリモート6名 / アジャイル開発(2週間スプリント)
## 【使用技術】
バックエンド: Python 3.9, Django 4.2.13, Django REST Framework 3.14.0
フロントエンド: Vue 2, Element UI
データ処理: pandas 1.5.3
インフラ: Amazon EC2, S3, RDS, CloudWatch, CodePipeline, SQS
DB: MySQL 8.2
開発ツール: Git, Backlog, Docker, Notion, Figma, Slack
設計: OpenAPI(API仕様書), ER図, シーケンス図