ID:78755さん

## サービス概要 保育施設向けのエンゲージメント可視化サービス。 施設側が従業員へアンケートを配信し、回答結果をもとにエンゲージメントを数値化。スコアが低い従業員に対しては、面談などのサポートへつなげる仕組みを提供。 --- ## プロジェクト概要 保育施設向けのエンゲージメント可視化サービスの保守運用。 主に不具合修正、新規機能追加、リファクタリングを担当し、サービスの安定運用と品質改善に寄与。 --- ## メンバー構成 チームリーダー：１名 メンバー：１名（私自身が担当。主にコーディング業務を担当） ### 役割 Webエンジニア（フロントエンド／バックエンド） --- ## 使用技術 - 言語: PHP - フレームワーク: Laravel - DB: MySQL - インフラ: AWS - メール配信：SendGrid --- ## ストレスチェック機能 ストレスチェック機能という**新規機能開発**を担当。既存アンケート機能とは別軸での導入を求められたため、要件定義から実装、リリースまで一貫して対応。 ## 担当業務と成果 ### 課題定義・設計 - クライアントからの要望をヒアリングし、既存アンケートと独立した設計が必要と判断。 - 質問作成〜回答〜集計〜PDF出力までの全体設計をドキュメント化。 - スケジュールの遅延リスクを避けるためにJIRA上でタスクをチケット化し、進捗を可視化。 ### 実装対応 - ストレスチェック配信用のUI構築、回答画面の作成。 - 結果集計およびPDF出力処理（Bladeテンプレート + DOMPDF）。 - 本番リリースまでセルフマネジメントを徹底し、スケジュール通りにリリースを完了。 ## 実装した主な機能 - ストレスチェック質問作成／編集／削除機能 - ストレスチェックCSV出力機能 - ストレスチェック配信機能（既存配信機能との分離構成） - ストレスチェック結果のPDFダウンロード機能 ## 開発上の課題と対応 #### 課題 - ストレスチェック機能は既存のアンケート機能と類似した処理を一部共用する必要があり、**PDF出力・CSV出力・結果画面のロジック**において既存実装への影響を与えずに実装することが求められました。 - また、PDF出力時に処理が瞬時に完了するUXを維持する必要があり、得点算出ロジックにおいては「可読性」と「実行効率」を両立した設計が課題となりました。 ### 工夫したこと - 既存アンケート機能とストレスチェック機能を明確に区別するため、Enumによる識別定数を導入。処理の分岐やテンプレートの切り替えに活用し、安全性と保守性の両立を図った。 - スコアリング項目ごとに最小値・最大値・中央値を設定し、各項目のEnumにそれぞれの値を導出するメソッドを実装。ロジックの一元化と共通化を実現。 - 共通のロジックを持つTraitを作成し、各スコア項目用Enumで利用することで再利用性を高め、効率的な拡張と保守が可能な設計を行った。 ### 成果 - 既存機能に一切影響を与えることなく、新機能をバグなく本番リリース。 - 汎用性・再利用性の高い設計により、今後の機能追加や変更にも柔軟に対応できる基盤を構築。 - 開発した新機能が顧客ニーズにマッチし、新たな利用者を獲得。他の関連サービスへの展開にもつながり、事業成長に貢献。 --- ## アンケート配信開始通知のメール送信対応 アンケート配信後、法人担当者に対して事前にメール通知を行いたいという要望に対応。 毎回通知するわけではないため、配信予約一覧画面にて「通知しますか？」というモーダルを表示させる仕組みを新規で実装。 ## 担当業務と成果 ### 課題定義・設計 - 配信予約と通知タイミングを制御できる設計が必要だったため、配信予約一覧から通知を操作するUIと通知処理の疎結合設計を行った。 - 通知処理の可視性とログの保存を考慮し、通知履歴としてアンケート結果モデルに通知ARNを保存する構成を設計。 ### 実装対応 - 配信予約一覧画面に通知用モーダルボタンを設置。 - 通知処理は AWS Step Functions を使用して構築。既存のSendGridによるメール配信ロジックを活用。 - 通知履歴のトレーサビリティを担保するため、通知ARNをDBに保存する項目を追加・管理。 ## 実装した主な機能 - 配信予約一覧から通知操作が可能な通知ボタン＆モーダル表示 - 即時メール通知機能（Step Functions + SendGrid） - 通知履歴の永続化（ARN保存） ## 開発上の課題と対応 ### なぜ「AWS Step Functions」を使用する必要があったのか - 本件は、配信予約に対して「自動」ではなく「任意で通知を実行したい」という要件があり、通常の同期処理ではユーザーの操作や後続処理との連携に制限がありました。 - そこで、非同期かつ状態遷移を明示できるAWS Step Functionsを導入。任意実行フローを明確にしつつ、通知の柔軟性と処理の可視化を両立しました。 ### 課題 AWS Step Functions を用いた初めての通知フロー構築であり、当初は「遅延送信（Wait State）」を想定していたが、途中で「即時通知」に仕様変更された。 ### 工夫したこと - リーダーと実装方針を逐次確認しながら、AWS公式ドキュメントやチュートリアルを活用してキャッチアップ。 - Wait State の実装方法を事前に学び、即時通知への対応後も知見として活かせるように知識を蓄積。 ### 成果 - お客様の意図通りの即時通知機能を構築でき、信頼を獲得。 - 本機能をきっかけに、通知系の追加開発依頼を複数いただくなど、技術対応の品質とスピードに対して高い評価を得た。 --- ## 同一法人内における従業員の事業所異動機能の実装 法人 – 事業所 – 従業員の階層構造に基づき、同一法人内の別事業所へ従業員を異動できる機能を追加。あわせて、異動履歴の記録・表示や、アンケート配信／回答との整合性確保が求められた。 ## 担当業務と成果 ### 課題定義・設計 - 異動に伴うアンケート配信・回答データの整合性保持を考慮し、システム全体へ波及する影響範囲を洗い出した。 - 異動履歴を記録・表示する仕様と、異動取消時にデータを正しく戻す仕組みの要件を整理。 ### 実装対応 - 従業員編集画面上で、同一法人内の異動可能な事業所をドロップダウンで選択し異動できるUIを実装。 - 法人IDをもとに異動可能な事業所を抽出し、選択肢として制御。 - 異動が発生した場合、アンケート配信履歴・回答内容を整合性を保った状態で連動更新。 - 異動取消しの際は、データの巻き戻しが可能な処理を構築。 - ロジックの複雑さを可視化・整理するため、考えうるパターンを洗い出し、グループ化して設計・実装を分割管理。 ## 実装した主な機能 - 従業員異動機能（法人内事業所間の異動） - 異動履歴の記録・表示機能 - 異動取消機能 ## 開発上の課題と対応 ### 課題 - 異動時における回答データの整合性を維持するための処理設計 - 異動取消しによるデータ復元処理の安全性担保 - 多様な異動・配信・回答の組み合わせパターンの整理と仕様確定 ### 工夫したこと - 異動パターンを洗い出し、影響範囲ごとにグルーピングしロジックを分離・整理 - 可読性・保守性を考慮し、各処理に対して「なぜこの処理が必要か」を明示したコメントを残すことで後続対応も見据えた実装を行った ### 成果 - 異動機能と履歴表示を通じて、顧客の従業員管理業務を効率化 - データの整合性・操作性を保ちながら複雑な仕様に対応し、品質の高いリリースを実現