Pythonスキルの習得と画像処理・GUI開発の理解を深めることを目的に、趣味としてWindows向けの画像認識OCRツールを個人で開発しました。
本ツールは、Windows上で任意のアプリケーションウィンドウを選択し、その表示内容をキャプチャして画像内の日本語テキストを抽出・表示・コピーすることができる、GUIベースのデスクトップアプリケーションです。
開発にはPyQt5を用いてユーザーインターフェースを構築し、ウィンドウ一覧の動的取得やOCR結果のリアルタイム表示、クリップボードへのコピー機能などを実装。Windows API(win32gui/win32ui)によるスクリーンショット取得、OpenCVを使った画像のグレースケール化やヒストグラム補正処理など、実用的な画像前処理も組み込みました。さらに、GPUが利用可能な環境ではCUDAを活用し、画像処理を高速化する工夫も取り入れました。
文字認識にはTesseract OCRエンジン(pytesseract)を用い、日本語の読み取りにも対応。低解像度の画面や小さな文字サイズでも精度が出せるよう、画像のリサイズやコントラスト補正などの前処理を重ね、実用に耐えるOCR結果を得られるよう調整しました。
開発過程では、ウィンドウ取得処理の安定性や、OCR精度の向上、UI操作の直感性といった点に注力。単なる学習にとどまらず、実業務での利用を想定した堅牢性やユーザビリティの向上にも配慮しました。
この趣味開発を通じて、Pythonを用いた実践的な開発力だけでなく、画像処理・OCR技術・Windows APIの理解も深まりました。今後もこうした個人開発や技術検証を通じてスキルを磨き、実務での業務自動化や内製ツール開発などに積極的に役立てていきたいと考えています。