# 時期
2024年12月
# 概要
3Dセキュアでのクレジットカード支払いが法的に3月から必須になるため、その対応を行いました。
本来の対応者が12月限りで退職することになったので、引き継ぎを兼ねて担当することとなりました。
前述の通り、期限までは日がありますが別のメンバーにも内容を共有するため、早めの対応をすることにしました。
# 主な取り組み、仕様
- 3Dセキュアでの支払いができるように決済機能を改修
- 他メンバーへの内容共有のため3Dセキュアおよび決済そのものの仕様ドキュメント整備
# メンバー
- バックエンドエンジニア 2名(自身・テックリード1名)
# 対応、打ち手
- ZendFrameworkでの予約決済に対する実装はテックリードの方が先行実装してくださったので、__Laravelでの有料会員プランの加入支払いの部分__に3Dセキュアを組み込むことの主担当となりました。
- 予約決済での組み込みを参考にする箇所もありましたが、実装面においては仕様が異なる部分もあったのでその点については有料会員プランの仕様を考慮しながら実装しました。
- 大きく異なるのは有料会員プランではプロモーションに関わるコードが存在するので、DBへのデータ登録の箇所でRedisを使用する必要がありました。
# バリュー
- 3Dセキュアの対応を早めに行うことでユーザーへの影響がどの程度あるのかを確認できる体制が整備できました。
- 早い段階でスポットでのリリースを行い、ユーザーの使用感に影響が出ないかを調査したい旨をPdMに伝えています。
- 退職するテックリードの知見や仕様理解を自身だけでなく、チームへ展開できました。
- テックリードの方が詳しく把握しているサービス仕様があるので、その部分については積極的に質問し、Notionにまとめてチームメンバーに展開することで属人化の解消を試みています。
# 振り返り
## 所感、良かった点
- 属人化していたテックリードの知見をメンバー間で共有(__チームとしての実績__)
- 長いサービスの歴史の中でテックリードの方にしかない仕様をメンバーに共有することで、属人化の防止に繋げることができました。
- 早めの対応による3Dセキュア導入の影響調査およびユーザーへの影響の最小限化(__チームとしての実績__)
- 3Dセキュア非対応カードを使用しているユーザーもいることを考慮して、事前にどの程度の影響があるかを判断できるようにしました。
- 上記点についてはPdMとも事前に話し合っており、リリース時期の調整を上手く行うことができたと考えています。(__個人としての実績__)
## 反省点
- 3Dセキュア非対応カードを使用しているユーザーを考慮することは反面、従来処理の実装コードが技術的負債として残ってしまうことになります。
- リリース以前に市場調査を進めることで、この部分のコードを残さない判断をできたかもしれないと感じています。
## 反省点から現在行えるようになったこと、組織に影響を与えられた点
- 今回のように対応必須かつユーザーへの影響度も大きな改修や修正については、設計や実装以前の対応でコストを下げることができそうであると実感しました。
- その点を踏まえて比較的対応が容易に思えるタスクについても、安易に設計や実装に踏み込まないようにPdMと知見共有して、チームとしての動きに繋げていけると考えています。