HR系転職システム開発
# プロジェクト概要
転職希望者と採用希望会社の、マッチングを目的した大規模システムの開発
# 要件1:直接勧誘求人一覧スマートフォンサイトで、求人企業のロゴを画面に表示させる
・リクルーティングコンサルタントが使用する企業情報入力画面に企業ロゴデータの登録・削除機能を追加
・求職者が閲覧する求人一覧画面に、求人に紐ずく企業の企業ロゴを表示する
・企業ロゴデータをAWS_S3に保存する機能を追加
・企業情報を社内システムから、求人一覧に移送するバッチに、企業ロゴデータの移送を追加
# 要件2:LINEプッシュ通知_性能改善
背景:日次で22時まで5分毎に求人データを求職者へLINEプッシュするバッチがあったが、性能不足により全件の送信が出来ていなかった。
対応1:スレッドを増設し、並列処理を導入することで、未送信件数を0件にした。
対応2:各スレッドに別の求人データの送信処理を割り当てる事により、二重LINEプッシュされる障害を防いだ。
# 要件3:バッチJOBNET変更
データ削除系の日次バッチJOBの実行開始時間を早める為に、JP1の「先行JOB」「後続JOB」の設定と、開始時間の設定を変更。
# 要件4:LINEプッシュ通知_残データ削除バッチ削除データ可視化(ログ出力)
対応1:LINEプッシュ通知_残データを見やすく集約・加工して、ログに出力するように改修。
対応2:ソースコードからネスト構造を削除することで、可読性を向上させた。
# 要件5:求人応募完了メールに、類似求人を載せる
背景:現行システムで、求職者が求人に対して応募すると、応募完了画面で類似求人が表示される仕組みになっている。
対応1:類似求人取得APIを流用して、応募完了メールにも類似求人が表示させるようにした。
対応2:APIエラー時の運用設計を0から設計した。
【発揮したバリュー】
本プロジェクトでは、バックエンド・フロントエンド・インフラ・QAにわたる複数の職種を横断しながら、要件定義から運用保守、さらにはデータ分析に至るまで一貫して対応した。以下のようなバリューを発揮した。
1.課題解決力・パフォーマンス改善への貢献
LINEプッシュ通知に関する性能問題では、並列処理を導入し、スレッド単位で求人データを分散処理することで、日次バッチの未送信件数を0件に削減した。これにより、システム全体の信頼性とパフォーマンスを大幅に向上させ、サービス品質の維持に貢献した。
2.技術横断的な開発対応力
AWS S3、LINE Messaging API、JP1、Oracle DB など、幅広い技術に対応し、求人一覧画面に企業ロゴを表示させる機能や、データ可視化ログの改修を成功させた。フロント・バック・インフラといった技術分野をまたいで設計・実装を行ったことで、チームに技術的な幅と安定感をもたらした。
3.ユーザー視点の改善提案と実行力
求人応募完了メールに類似求人を追加する提案では、既存APIを再利用しつつ、エラー発生時の運用設計をゼロから行い、ユーザー体験を損なわない設計を実現した。単なる機能追加に留まらず、サービスの使いやすさ向上を意識した開発を行った。
4.可読性・保守性の高いコード設計
LINEプッシュ通知の残データログ出力処理において、ネスト構造を排除し、可読性・保守性の高いコードへリファクタリングを行った。将来的な拡張や障害調査の効率化にも寄与している。