ID:7882さん

magi(Android)アプリのアーキテクチャ変更とKotlinリプレース及びテスト導入 クラッシュや仕様に反する挙動をするといったアプリの品質が低い問題を解決するためにAndroidアプリのアーキテクチャ変更、Java->Kotlinへのリプレース、単体テストの導入を行いました。結果としてクラッシュフリーレートは90%から99%へ改善しました。 - アーキテクチャの変更(MVC->MVVM) レイアウトの描画に必要な情報をApplicationに紐づくシングルトンデータストアにオンメモリで保持しており、各画面からデータストアを変更する設計となっていたため、意図せず初期化が行われNPEが発生したり、参照した時点で意図しない値が代入されているという問題がありました。MVVMを採用し各画面の描画処理はそれぞれのViewModelに任せることでNPEを減少させることができました。 - Java->Kotlinリプレース 上記の設計の問題により発生するNPEはデータストアがJavaで記述されており、定義しているプロパティを安全に(Nullable)参照できないことも原因となっていました。この問題を解決することと後々の開発工数の削減を目的にJava->Kotlinへのリプレースを行いました。現在は0%->80%までリプレースが進んでいます。 - 単体テストの導入 クラッシュはしないものの仕様と異なる挙動をするという類のバグを減らすために単体テストを導入しました。これは開発者自身が仕様を把握できておらず意図せずデグレを発生させていることが原因と考えたためです。アプリケーションの正しい振る舞いを把握することが目的であったためテストフレームワークはBDD駆動に記述が可能なSpek2を採用しました。

株式会社ディー・エヌ・エーと日産自動車株式会社の共同プロジェクトである自動運転サービスEasyRideの開発を2年間行いました。1年目にQAでの不具合検出率が10%程度だったものを2年目は3%にまで減少させることを目標にプロジェクトを進め達成しました。 - プロダクトオーナーとして サービスを構成するコンポネントの中で自動運転車両に搭載されるドライバーアプリのプロダクトオーナーをプロジェクト後期に務めました。1年目に発生した不具合の原因を開発時に仕様がFixしていないことであると考えプロダクトオーナーとしてこの問題の改善に務めました。これは仕様のFixが遅れることで開発に十分な時間が確保できないことと、QA項目書を作成した以降に仕様の変更が行われQA項目と実装にズレが生じるという2つの事象により問題が発生すると考えたためです。 - エンジニアとして 1年目に設計されたサービスが技術的に複雑であったため2年目はこれの改善に務めました。具体的には1年目はアプリケーションが画面の描画に必要な情報をユーザーのステータス(Firebase RealtimeDatabase)と車両の位置情報(MQTT over WebSocket )という2つの情報を非同期に受け取り画面の描画をするという複雑な設計になっていたものを、2年目は画面のステータスをサーバーサイドで定義し1つのデータソース(AWS-IoT)から受け取り画面を描画するという修正を行いました。