大手製造業向けの工程管理・生産管理システムの開発プロジェクトに参画し、3年間にわたり継続的なシステム開発および保守業務に従事しました。
プロジェクト体制は約10名で、私はメンバーとして、主に詳細設計、開発、単体テスト、総合テスト、リリース後の保守対応までを担当しました。
このシステムは、工場内での製造工程や生産実績、部品の在庫状況、納期の進捗管理などを一元的に管理するもので、製造現場の生産性向上およびトレーサビリティ強化を目的としたものです。
特に、生産計画に基づく工程の自動割当や、設備ごとの稼働状況の可視化、異常時のアラート通知機能など、現場業務に直結する機能を数多く実装しました。
現場からの改善要望も多く、実際のユーザーと密に連携しながら改修や機能追加を行うアジャイルに近い開発スタイルが求められました。そのため、システム設計においては変更に強く、保守性の高い構造を意識。Oracleを用いた大量データ処理の最適化、JP1によるバッチ処理スケジューリングの整備など、実務上の細かな改善も多数行いました。
障害対応やパフォーマンス劣化に関する調査・対策にも対応し、ログ解析やSQLチューニングのスキルも習得。運用チームとの連携や、仕様書の更新、業務フローの可視化など、開発以外のフェーズにも積極的に関与しました。
3年間の継続的な関与により、製造業における現場業務の理解を深めるとともに、業務システム開発における保守性・安定性の重要性を体得し、顧客視点に立ったシステム提供を意識できるようになりました。