物流系企業の業務自動化プロジェクト。
親会社にて社外クラウドサービスを利用する機運が高まり、セキュリティ規定が改訂されたことでSaaS導入が可能になった。
UiPathのライセンス形態が変わり、オンプレミス環境のメリットがなくなってきたため、また、現行のバージョンのサポート期限が迫っているため、
バージョンの最新化とランニングコストの削減を狙い、
UiPathのクラウド化を企画。UiPath社とNDA締結し、8カ月かけてRPAを移行するプロジェクトを立ち上げた。
方針検討、接続確認、影響確認、支援費見積もり、セキュリティチェック、
移行プラン策定、手順書作成、移行と動作確認、ドキュメント更新を主導。
UiPath社、ライセンス代理店と連携しながら3名体制で取り組んだ。
【どのような機能の開発・実装か】
・現在稼働しているサーバーのクラウド移行(自社VM→SaaS)
・OCRをUiPath IDPソリューションに移行することでOCRの品質向上とクラウド移行
・UiPathの最新バージョン(生成AI)の活用による開発省力化(22.10→24.10)
・現在の稼働サーバー、OCRのサーバーを廃止によるサーバー運用コストの削減
【課題・問題点】
自社環境が「2022.10」という古い安定版のため、クラウド化にあたり、RPA環境のバージョンアップが必要となった。
クラシックフォルダの移行、Orchestratorの更新、Studio、Robotの更新、クラウド設定、動作確認といった工程が必要となり、
既存のRPA開発とバランスを取りながらライセンス期限までに移行を行う必要があった。
【打ち手・使用した技術】
メーカー確認しながら引き継げる内容と引き継げない・引き継ぐべきでないデータを確認し、あらかじめ工程を洗い出し移行プランと手順書を作成。
旧環境を残したまま新環境の作成が行えるため、バージョンアップ→クラウド移行→動作確認の順に中長期で対応を行った。
実務利用:UiPath、UiPath Orchestrator(24.10) 、UiPath Automation Cloud, UiPath Document Understanding
検証:UiPath Communication Mining、 UiPath Automation Developer