ID:77128さん

### 複雑な数値計算処理のパフォーマンス改善 - 状況 - 予算管理を行うSaaSサービスで複雑な数式計算機能を提供していた。 - 課題 - ユーザーから以下のような問い合わせが頻繁に発生していた。 - 数値計算処理が遅すぎて予算の数値を見たいときに表示できない。 - タイムアウトが連発してしまって予算変更ができない。 - 複数人が同時に操作すると数値が狂ってしまう。 - 実装した方が退職しており、チーム内にわかるメンバーがおらず、改修が不可能な状態であった。 - 行動・判断 - コードの理解 - 希望者2,3名を誘い、勉強会形式でコードを一緒に追いながら、デバッグを実施。 - よくわからない点は、次回までに図解やドキュメント化をするよう提案し、実行。 - ドキュメントを活用したことで議論が活性化され、最適な設計にブラッシュアップ、作り直しの意思決定に至った。 - コア機能のため、本番反映前に関係者に周知しながら慎重に進めた。 - マスクDBデータと過去のユーザー操作ログを用いて以下を事前検証。 - パフォーマンスが70%改善。 - 発生していた問い合わせの不具合が解消。 - 反映前後で数値のデグレ不具合が起きないことを確認。 - 開発チームやPdMに共有、レビューを実施し、本番へ反映。 - 結果 - ユーザーから「計算処理がスムーズになった」とフィードバックを頂けた。 - 同類の不具合の根本解決することができた。 - 図解やドキュメント化、勉強会を通じた知識共有により、属人化が解消。 ### フロントエンドのUX改善、不具合工数削減 - 状況 - 「エクセルのような表」を表示する画面で、ユーザーが「列の設定や表の表示切り替え」を頻繁に行っていた。 - 設定を切り替えるたびに画面のリロードが発生しUXは非常に悪い状態。 - フロントのJSはReactなどライブラリを入れていない。 - 課題 - リロード無しの改善要望に対して、一時的な暫定対応修正が続き、複雑になったり不具合が起きてた。 - 修正コード量も多くなってしまい、開発速度の低下につながっていた。 - 行動・判断 - 課題の共有と技術選定 - レトロスペクティブで課題の共通認識を実施。 - 根本解決に向けた案出しを希望者集まって進め、React、TSやその周辺のライブラリの技術選定を進めた。 - 実装 - React、TS未経験の開発メンバーも勉強したい希望があり、みんなでペアプロで実装をした。 - コアではない小さいUIに対して、実験的に戻せる状態で、本番反映を実施。 - 結果 - CS、PdMから古いUIの箇所にも反映して欲しい要望をいただくことができた。 - その後の新規UIに対してはReact、TSで実装するようになり、不具合を削減や体験向上に寄与。 - この対応を経て、他の実装時にも詰まった点があったときは、チームで相談、質問し合う文化が醸成されていった。 ### Terraformの導入 - 状況 - インフラ修正時にawsのコンソール上で個人が自由に書き換えていた状態。 - 課題 - 本番とステージングの設定が異なっており、本番でのみ異常が発生することがあった。 - 設定ミスが発覚した際に、設定者に負担が大きくなっていた。 - チームとしても失敗に対する振り返りができていなく、同じ運用を継続していた。 - 行動・判断 - 課題を提起し、インフラ対応しているメンバーと一緒に「起きてる課題感を書き出し」「課題に対して使える技術調査」を実施。 - Terraformの提案し、導入を決定。またインフラコードをGithub上でレビューしあうように決定した。 - 結果 - 本番環境とステージング環境での設定差異を解消し、安定性が向上。 - インフラの修正コストの削減。 - レビューフローにより、個人の負担も分散することができた。

### チケット座席検索のUI向上 - 状況 - チケット購入者が「1階S席」など、特定の座席のチケットを探す操作を頻繁に行なっていた。 - 課題 - 検索UIに以下の問題があり、チケットを見つけるまでに時間がかかり、体験が低下していた。 - フリーテキストで座席情報「1階S席」を入力するUIになっており、入力が手間。 - 似た座席のチケットとの価格を簡単に比較ができない。 - 行動・判断 - UIの設計、実装 - 座席表を画像で表示し、Google Mapのようにズームやクリックで操作できるUIの開発を担当。 - ユーザーは座席をクリックするだけで、簡単にチケットの絞り込みや、価格が確認ができる仕組みを実現。 - 技術調査から設計、実装までを担当し、直感的で使いやすい体験を提供できた。 - ABテストの設計と実装 - まだまだ仮説段階であったので、コストを抑えながら捨てられる状態でWebに限定して反映。 - ABテストの設計と実装をして効果測定。 - 効果が確認でき、モバイルアプリにも導入や、追加のUI改善の開発を担当。