# プロジェクト概要
大手通信会社向けのプロジェクト。
目的: 基地局のトラフィックをAIで制御するシステム基盤として、OpenShiftの機能検証を実施。
内容: ARM版のオンプレミスサーバーおよびVMにOpenShiftをインストールし、ロギング、モニタリング、バックアップリストア、GPU認識などの機能を構築・検証。
# チーム情報
基盤構築・検証チームとして3名で参画。
チームメンバーとして、以下の役割を担当。
顧客との週次定例会で進捗報告および質疑応答。
- ベンダーへの問い合わせ対応。
- 手順の確立および手順書の作成。
- 進捗管理の補佐。
# 開発・実装内容
## 概要
OpenShiftのインストールおよび機能検証。
## 実装内容
Rocky Linux上でOpenShiftに接続するための踏み台サーバーを構築。
踏み台サーバー上でOpenShift用インストーラーを作成し、使用サーバーに配布後インストールを実施。
ロギング、モニタリング、バックアップリストア、GPU認識、ノードの追加・削除など、多様な機能を検証。
## 課題・問題点
OpenShiftに関する情報が少なく、特にARM版に関する情報が非常に限られていた。
## 使用技術
- Minio
- NFS
- OpenShift
- OADP
- Grafana
- loki
- Prometheus
- etcd
- GPU Operator
## 課題解決
情報が不足していたため、トライアンドエラーで検証を進める必要があった。
海外ベンダーへの問い合わせや、海外の技術サイトを参考にし、使用できるリソースを最大限活用して検証を完了。
作業量が多く、一人で複数の検証タスクとその構築方法の手順化を担当したが、期限内にすべて完了。
## 成果
顧客の期待に応え、信頼を獲得。
自身の契約延長を勝ち取ることができ、プロジェクトが打ち切られる予定だったのを回避。
複数のアプローチ(海外のサイト検索、ベンダー問い合わせ、トライアンドエラーなど)を実践し、課題解決に成功。
## 概要
顧客との週次定例会で進捗報告を行う。
## 課題・問題点
客前で話す経験がほとんどなかった。
## 対応
プロジェクトの進捗を深く理解し、顧客からの質問にできる限り即答できるように準備。
自身の話し方を録音し、改善を試みた。
最先端技術を扱っていたため、誤った伝え方がプロジェクトの方向性に影響を与えるリスクがあったので、特に慎重に対応。
## 成果
客前で話すことへの抵抗感が軽減し、自信を持って進捗報告ができるようになった。
また、上長からしっかりと話せているとの評価をいただいた。
# 自身の成長
- 最新技術を学ぶ姿勢
最新の技術を学ぶ際、世界中含めて知見が少なくキャッチアップには相当の時間がかかるということを理解。プロジェクト参画当初はここまで大変になるということを理解できておらず、危機感が足りていなかったと現在では思う。
- 自分自身の進捗管理
明確にいつまでにタスクを完了させると決めて作業することの大切さを学んだ。複数のタスクを抱え、スケジュールもかなりタイトかつ、打ち合わせも多かったため、工数を予測し遅延が発生しそうな場合にはすぐに対応することの大切さを感じた。