kouroku

## プロジェクト概要 個人開発として、夜尿症患者向けiOS / Androidアプリ「おねしょカレンダー」をリリースしております。 iOS: https://apps.apple.com/jp/app/id6480280974 Android: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.kourokuroom.bed_wetting_calendar&pcampaignid=web_share 2024/08/28現在、アプリ評価はAndroid: 4.855★(69ユーザーが評価)・iOS: 4.9★(70ユーザーが評価)と、高い評価を受けております。 ## チーム体制 * 開発者：1名 ## プロジェクトにおける自分の役割 個人開発のためすべて担当しています。 ## 業務内容 * 企画 * 設計 * コーディング * テスト * 運用/保守 * ランディングページ作成 * マーケティング（SNS運営・コラボ依頼等の連絡・カスタマーサポート） ## 実績・取り組み ### 技術選定 フリーランスとして活動する際に、この程度のアプリであれば作成できますという実績が必要と考え、何かしらの個人開発を行おうとスタートしたものとなります。 最初の技術選定においては、スキル向上の意味も込めてSwiftUI / Jetpack Composeについて調査を行っていましたが、やはり個人で収益を上げるためにはクロスプラットフォームなフレームワークを採用するのが必須だと考え、クロスプラットフォームの調査に切り替えました。 当初はKotlinの学習も含めKotlin Multiplatformでの開発を行っていましたが、UIロジックなどAndroid / iOS向けのコード部分も書く必要がありクロスプラットフォームとして全て省略できる訳ではないことに気づき、最終的にはより省略できるコード部分が多いことやフレームワークの人気度を考えFlutterを採用する形となりました。 ### 評価の高さ アプリページの評価が高いほど、「おっ、なんだか凄そうだ」と実績として評価されやすくなります。 その評価を実現するために、以下のことを考えていました。 * 強い競合アプリが少ないほど、自アプリを触った時に「あのアプリは◯◯できたのに / ◯◯のデザインが良かったのに」というネガティブな気持ちが湧きづらい。 * 強い競合アプリが少ないジャンルを調べることで、少なくとも最初は自アプリに好感を抱きやすくなる形を目指しました。 * アプリ内にアプリ評価の機能を実装するが、不満点を持つ人はフィードバックへの遷移へつなげる。 * 自分もそうですが、アプリで★5以外をつける場合は「もっとここがこうなればいいのに！」というユーザーの想いが存在することは間違いありません。 そのため、アプリを継続的に利用した方にのみ「アプリの使い心地はいかがですか？」と問いかけるダイアログを表示し、不満点がなく★5評価したい！というユーザーにのみ評価への遷移を実装することで、高い評価を得ることができました。 もちろん、不満点があるユーザーにはフィードバック画面への遷移を行うことで、ユーザーの細かな不満点までキャッチアップできる状態を作り上げることもできました。 ### 個人開発の強みを活かす 複数人が関わるプロジェクトだと、最初に「〇〇なアプリにしたい」という要件があり、それを実装するために調査を行うというフローになってしまいます。 今回は個人開発で自由に作れるという強みを活かすため、まずはFlutterのライブラリ一覧(Pub.dev)をじっくりと眺めました。 そうすることで、見ていて楽しいUIライブラリや、開発に便利なライブラリを認識しておくことで、もしアプリに組み込むことができるならアプリ設計は〇〇という形にしておいて、もし組み込まない場合でもこのクラス単位で分離しておけば外しやすいという見込みを建てながら設計を始めることができました。 これにより、個人開発というリソースが限られた状態でも、リッチなUI/UXのアプリとしてリリースすることが可能となりました。 当初はクリーンアーキテクチャを意識した設計を行う予定でしたが、Flutterにおいてはライブラリの恩恵を活かせる構造にしづらいというデメリットがありました。 個人開発の限られたリソースでボイラープレートコードの作成作業が大量に発生してしまうことは避けたいこともあり、4層のレイヤードアーキテクチャ(application / data / domain / presentation)を各機能毎に作成するような設計となりました。 ### アプリの開発からリリース、営業まで全工程の担当 個人開発のため、アプリの作成だけでなく、リリース作業、全世界でアプリ内課金を実装するために必要な書類提出・GDPR対応、Google AdMobによる広告収益を得るための申請やメディエーションのための各広告企業様へのご連絡、アプリと実商品コラボのご提案を企業様に行うなど、実装以外の様々な処理も行いました。 そのため、アプリリリースに関する知識だけでなく、運営に関する様々な知見も得ることができました。