ID:74617さん

# プロジェクト概要 公共サービスの電子版プロジェクトとなっており、自治体・学校様とその利用者がエンドユーザーとなるシステムです。現在800以上の自治体・学校様が利用されており、それぞれに独立したサイトが用意されるSaaS型システムです。 運用保守としてはエンドユーザー、顧客様、ベンダーからの問い合わせ対応を行います。チームメンバーは3名（派生案件時+α）。 現在担当エンジニアとして従事しており、派生案件時はリーダーポジションを担当しております。 仕様技術・環境について、言語は主にPHP/FuelPHP、クラウドはAzure、DBはMySQLとなります。 # 作業概要 ## ソースコード改修（要件定義からリリースまで） ### 統計出力系の改修 集計対象データのソートが効いていない問題があり、ORDER BY句を追加 ### コンテンツ停止日の仕様変更 「コンテンツ停止日」という項目が初期から存在していたが、実際の停止日を表示するものではなかった。 とある条件下の元では表示できることが判明したので、顧客様に説明し仕様調整を行いリリースに至る。 ## データ抽出（SQL、KQL使用しデータを抽出後Excelで提出） ### 統計データ出力 システムで出力される統計データが使用できない、求めるデータが取得できないといった場合に依頼され、その都度様々なパターンのデータを抽出する。 諸条件によるものの、100万レコードまでなら取得可能。 ### アクセス数取得 特定のテナント（自治体）に対するアクセス数をAzure上のログからKQLを使用し取得。 ## データ補正：SQLでの本番DBへの更新 利用者様のデータに不整合が発生した場合や誤って削除した場合にUPDATE文で補正 ## 機能開発：バッチ作成、単機能ページ作成 ### 集計バッチに関連した削除バッチ作成 データを集計し統合したのち、もともとのデータを削除（適応外に）するバッチをPHPファイルにて作成。 cron実行後に呼び出されるのでcron部分も修正。 ### 単機能ページ作成 外部APIとの連携機能を模したページを作成。 Laravelで制作、HTTPS通信でXML形式のデータを連携する機能となり、主に保守環境での動作確認に使用。 # 取り組んだ課題 長年従事しているメンバー以外の固定化ができておらず引き継ぎが多く発生する現場であったため、 新規メンバーにはスムーズにシステムを理解してもらう必要がありました。 そのため、一目でわかるようなドキュメントを整えること、メンバーへのフォローアップを細かくすることで自身の作業ペースを落とすことなく業務を回せるように改善しました。 また、運用保守業務の性質上、システム全体を把握する必要があることから、担当外の問い合わせも把握しメンバーから必ず調査のフィードバック受ける、ドキュメント化を徹底することを習慣づけました。 # 取り組みの成果 調査からソースコード改修、リリースまでを単独で行えるようになりました。