顧客の期待に応えられるITを活用したビジネス基盤を実現したい
【そう思う理由】 この10年ほどの中小企業2社での社会人経験の中で、以下のような考えを持ちました。 - どんな顧客にも通用する汎用的なサービスを作っても、大企業の規模には勝てない - 一方で、顧客のニーズに合わせたシステムの開発の分野は、大企業に勝てることがある なぜならば、以下のように考えているからです。 - 汎用的なサービスは、大企業の方が機能強化のスピードが圧倒的に速く、価格も安く、ブランドもあるので、中小企業にとっては勝ち目の薄いレッドオーシャンである - 一方で、大企業に「泥臭いことはやりたくない」「スマートに仕事をしたい」という感覚の方が多く、顧客の細かなニーズに応えられない 具体的なエピソードを二つ挙げます。どちらも業務システムの話です。 1. 大企業(F社)への移行プロジェクト 自社で運営していたシステムが、顧客の経営判断で「スポンサーがつくからF社のシステムに移行する」という話がありました。F社のプロジェクト担当者は「自ら動く」ことを嫌がり、こちらへの依頼も雑でした。その後そのプロジェクトは、そもそも機能がまともに動かないというレベルで大炎上し、「御社に戻りたい」と懇願された経験があります。 1. 大企業(N社)とのコンペ ある顧客の要件定義フェーズで複数社でコンペを行った際、当社とN社が最終選考に残り、そこで「コンペの内容に差はないが、大企業としてのブランド・実績があるのでN社に決める」と決まりました。これも計画から半年単位の遅延という炎上となり、当社の営業一人と新入社員二人がテストに参画し、そこでの功績からN社のサードパーティーサービスとして開発案件をいくつか受けることになりました。その2件目の開発案件に私はリーダーとして参画し、要件ヒアリングで客先を訪問した際に、旧システム利用者から「検索に20秒ほどかかるが、こんなもんだと思っていた」といった現状を聞きました。この発言から初期からこの状態であることが推測されるため、プロジェクト炎上の結果、細部まで手が回らなかったのだと思っています。 これらの経験から、顧客に合わせた業務システムという分野はまだまだ課題が多く、自分が価値を発揮できる場面が多いのではないかと感じています。構想から実現まで担うことができるため、効率的に実現までもっていくこともできます。 一方で、顧客ごとにサービスを作ると、特に人材不足が進んでいる現代ではビジネスのスケーリングが難しいという課題があるため、単に個々に対応していくのではなくドメインの理解から入って分野に特化した基盤作りが必要であると考えています。 社会人経験の中で、多数の有償無償の開発基盤を使い、比較検討してきました。有償の基盤はどの会社も自社の製品に自信を持っていて、私にとってもその強みが魅力的に映る側面もありました。しかし、自社の実現したいことと照らし合わせたときに機能が大きく足りていなかったり、習得が難しすぎたりして、採用を断念してきました。 たとえば、私が新社会人の頃に初めて開発した環境も他社の有償の開発基盤でした。その基盤開発会社とは不定期に会議を行い、自社製品(会員管理システム)の基盤への採用も見込んで機能追加の要望を出していました。しかし、フロント機能の強化が困難であるということから採用を断念し、自社でLaravelで開発していくことに決めました。 これらの経験から、会社ごと事業ごとに合わせた基盤を作っていくことが必要とされていると感じています。基盤というのはシステム的な基盤だけでは機能しにくく、プロダクトに関わるすべての業務プロセスの仕組み化も考えていく必要があると考えています。 【具体的にしたいこと】 システムの抽象化・業務の抽象化を行い生産性向上を実現しながら、個別のニーズも実現できる、自社や事業の目的・戦略・文化に合わせた基盤を構想~実現していくことが、私にとってやりがいのある仕事の領域なのではないかと感じています。 直近のプロジェクトでも、過去に経験した内容をモジュール単位で分割し、プロジェクトの性質に合わせてテーラーリングすることで高速に基盤を設計・開発することができ、現場では非常に高い評価を得ました。 また、作って終わりではなく、環境はどんどん変わるので、定期的にKPIなどを確認し、必要に応じて変化に合わせていくことも必要であると感じています。
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