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# プロジェクト概要 LLVMをバックエンドとしたコンパイラをRustで実装しています。実装対象の言語はオリジナル言語です。 # チームの編成と業務内容概要 個人の趣味プロジェクトです。 # 課題 - 言語処理系の実装やRustに強い興味があり、オリジナル言語を実装したいと考えておりました。 # 取り組み - エラーの取り回しにanyhowを使用するなど、現在のRustでの標準的なベストプラクティスに従っています。 # 工夫した点 - パーサを工夫し、式の区切りのセミコロンが不要になっています。 - 高機能な中間表現を備えています。 - ある程度高度な型推論を備えています。 # 成果（数値 or 表彰 or 誰に喜んでもらったか等 ） - 本プロジェクトから派生したプロジェクト（RustでLLVMを触るための調査の一環）であるコンパイラフレームワークをGitHubに公開したところ、2024年4月8日現在スターがふたつついています。 - 本プロジェクトで得た知見をもとに、RustとLLVMを使用してコンパイラを作成するチュートリアルをQiita上で連載しています。その第一回は27 likesを貰っています。

# プロジェクト概要 ブラウザ上で動作するコンパイラをRustで実装しています。ターゲットはWebAssemblyであり、実装対象の言語はオリジナル言語です。 # チームの編成と業務内容概要 個人の趣味プロジェクトです。 # 課題 - ブラウザ上で動作し、WebAssemblyをターゲットとするコンパイラ実装は多くありません。 - 既存のコンパイラ実装をWebAssemblyにクロスコンパイルすることも可能ですが、ファイルサイズがとても大きく非効率なものとなってしまいます。 # 取り組み - WebAssemblyで動作し、WebAssemblyをターゲットとすることに特化したコンパイラを作成することとしました。 # 工夫した点 - ユーザが書いたコードをコンパイルしたバイナリとランタイムをリンクし、一つのWebAssemblyファイルにする処理について、その方法を完全に独自で考案しました。具体的には、ランタイム用のコードが既に書かれているWebAssemblyバイナリに、ユーザが作成したコードを注入することで解決しました。 * WebAssemblyのリンカの仕様はいまだにドラフト状態であり、実装も実質的にlldしかない状態です。lldをWebAssemblyに移植するのは難しいため、リンカ部分については自作する必要があります。 - 上記のリンク方法では、ユーザコード内に出現する文字列リテラル等をある特定の領域に注入する必要がありますが、その専用領域は注入時点では書き換えることができません（[cf.](https://qiita.com/_53a/items/2ed7be658bd5b820b139)）。その点についても解決する手段を[考案しました](https://qiita.com/_53a/items/337ec5d61b353b525e0f)。 # 成果（数値 or 表彰 or 誰に喜んでもらったか等 ） - 本プロジェクトで直面した課題について、解決方法を[記事](https://qiita.com/_53a/items/337ec5d61b353b525e0f)にしたところ、有名なRustエバンジェリストの方にTwitter上で言及していただきました。