# プロジェクト概要
### 背景/目的
再生可能エネルギーの利用価値を最大化する上で「需給調整市場」が重要な役割を果たしています。
この、需給調整市場で主に取引される調整力として、各企業や家庭が有している、蓄電池や発電機が注目を集めています。
そこで、VPPを構築することで、顧客の付加価値想像に貢献することを目的としています。
* 用語補足
|用語|補足説明|
|----|-----|
|VPP<br>(バーチャルパワープラント)|仮想発電所<br>各企業が有している蓄電池や発電機を、制御することによってあたかも1つの発電所のように機能させるシステム|
|需給調整市場|電力が不足したり、過多になった際に、電力の調整力を取引するための市場|
|調整力|需給の調整に使う電力のこと|
### 規模感/チーム構成
40名~50名(1チーム6~10名 ✕ 4,5チーム)
### 体制
スクラムで開発を行い、各チームにプロダクトオーナー1人、スクラムマスター1人、その他は開発メンバーという体制で開発を行っていました。
# 取り組んだ課題
### スプリントレビューでステークホルダーからのコメントが少ない
スプリントごとに行うレビュー内でステークホルダーからのコメントが少ないため、インクリメントがユーザーにとって価値が高いものかを正確に評価できずにいました。
■改善するために実施した内容
・開発メンバー全員で説明内容を検討する
・ステークホルダーに気にしてほしい部分を強調して説明する
・ステークホルダーにレビューの意義を伝え、どうすればより価値が高いものを作れるか、コメントを貰えるようにした
### プロダクトコードが複雑で機能追加に時間がかかる
私がプロジェクトに参画した時点では、ある程度開発が進んで、機能が出揃っている状況でした。
ただ、プロジェクト立ち上げメンバーの中にPythonやDjangoに精通しているメンバーが少なかったこともあり、
プロダクトコードが複雑で機能追加に時間がかかっている状態でした。
■改善するために実施した内容
・知識を共有する場を設けた
→Slackで知見を共有するためのチャンネルを作成
→コードレビュー時にコードの意図や、コーディングの手法を伝えるようにした
・開発メンバー全員でコードレビューする
→当時は修正したメンバー + チームに在籍する歴が長い人という少人数でコードレビュを行っていた。
・既存コードを参考にコピペする文化の撤廃
→既存コードには車輪の再開発になっている部分や、共通化できる部分もあったため、
コードレビューで指摘して、メンバーの意識改革に取り組んだ