## プロジェクト概要
アプリユーザーのLTVを機械学習によって予測し、広告配信へ活用してロイヤリティの高いユーザーを効率よく獲得する。
## 担当フェーズ
- 要件定義
- 提案折衝
- 開発
- 運用保守
## 業務内容
- データクレンジング
- 機械学習モデル作成
- ワークフロー作成
- データ運用保守
## 使用ツール
- SQL
- Adjust
- GCP (BigQuery, Vertex AI, Cloud Composer: Apache Airflow)
- Google Analytics 4
## 実績・取り組み
### 背景
2名のチームでリード担当としてプロジェクトが開始した。しかしデータクレンジング工程の途中でスタッフが別のプロジェクトにアサインされることとなったため、自身が主担当を務めることとした。
### 課題
- モデルを構築後、広告配信を行うために予測結果をAPIリクエストする必要があったが、使用予定だったAPI (Google Ads API) が終了することが判明し、利用するAPIの変更および追加で必要なデータ取得が発生した。こちらについて顧客に対して期限の延長および追加データ取得依頼を説明し了承を得ることができた。
- Google Ads APIの後継としてMeasurement ProtocolというGA4を利用したアーキテクチャが必要になったが、これの利用方法についてドキュメント読み込みやGoogle本社へ問い合わせを行うことで実現可能性を調査し、無事再提示した期限内に配信開始を行うことができた。モデルの構築後は定期的に予測結果を広告媒体へ連携する必要があったため、Airflowを用いた自動化を行った。
### 成果
配信成果としてはクライアントKPIであるROAS 13.5%を達成し、高いときには20%となった。また、配信後の分析にてアプリの月次売上が徐々に落ちてきていることに気が付いた。そこから課金者と非課金者の行動の違いを分析したところ、一部のイベントにて両者の間で差があることや、未継続のユーザーはインストールから早いタイミングで離脱していることが判明した。
そこで、クライアントに対して機械学習によって行動ログからユーザーの離脱を予測し、確率が高いユーザーに対してPush通知を送り復帰を促す施策が効果的だと推測して提案。クライアントからは「まさに最近抱えていた課題で、是非協力してほしい」と返答していただき、新しい案件につなげることができた。