【プロジェクト概要】
- 目的:社内システムのインフラ構築・開発チームのインフラサポート
(勤怠システム, 採用システム, 社内メールシステム, データ連携基盤, 社内申請ワークフロー)
- 自分の役割:インフラ周りの設計構築 / 開発チームにおけるインフラタスク発生時のスポットメンバー
- チーム構成:TechLead1名、フロントエンジニア1名、バックエンドエンジニア2名、自分 ← この構成で4チームほど兼任しておりました。
【課題】
- 独自仕様が多いが、ドキュメントが整備されていないプライベートクラウドでのインフラ構築
- 社内システムで利用しているCI/CD基盤の移行リードおよび利用の浸透促進
- 部門全体に発生していたインフラ業務以外でのリソース不足の解決
【解決策・工夫点】
- まずは、プライベートクラウドの開発部門とのコミュニケーション機会を増やし、気軽にクラウド仕様についてヒアリングができる関係性を築き、詳細な仕様をもとに独自仕様のプライベートクラウドでのインフラ構築をした。ヒアリング内容をもとにユースケースに応じたドキュメントの整備を同時に進行した
- 既存システムが利用しているCI/CDパイプラインの構成の洗い出し、他システムへの影響度が低いパイプラインから移行を開始した。その際、既存のパイプラインに組み込みたい処理のヒアリングを実施することで開発業務の効率化を向上させた。最終的にはデータ連携基盤のディザスターリカバリー体制の立案 / 構築 / デモ の実施を行うまでに至った。
- 業務委託のバックエンドエンジニアが複数システムに対応していたため、リソース不足が発生していた。これがボトルネックとなり、作業に遅延が生じていた。一方で、インフラタスクの自動化によってインフラ側のリソースに余裕ができていた。そこで、この余剰リソースを活用し、バックエンド側の軽微な修正やバージョンアップ対応のタスクの巻き取りを実施した。この対応により、バックエンド側のリソース不足が解消され、連携をしていた他部署の作業遅延問題を解決することができた
【成果】
- プライベートクラウドの開発部門と社内システム部門との関係構築を通じて、独自仕様の詳細な把握とドキュメント整備を早急に進行させることができた。この取り組みにより、社内システムの監視基盤移行における技術検証や調査をリードし、移行作業を効率的に実施することができた。
- CI/CDパイプラインの段階的な移行と構築を通じて、手動デプロイの削減と業務委託開発チームの権限最小化を実現した。この過程で、ディザスターリカバリを行うJenkinsジョブの作成を行い、システムのセキュリティと耐障害性を強化した。さらに、新規導入したGitHub Actionsの普及活動として社内勉強会を実施したことで、チーム全体のCI/CD理解度と利用率が向上し、開発プロセス全体の効率化とセキュリティの向上を達成した。
- インフラタスクの自動化によって生まれた余剰リソースを活用し、バックエンド側の軽微な修正やバージョンアップ対応のタスクを引き受けた。具体的には、Airflow DAGのバージョンアップ対応や契約管理システムにおけるファイルコンバートの実装を行えた。この取り組みにより、バックエンド側の知識を得ることができた。自動化の末、他領域の技術キャッチアップを行うことで自身の市場価値の向上ができる事も知ることができた。