新卒で地方自治体へ公務員として就職。
## 概要
保険医療、福祉領域の部署にて、後期高齢者医療と福祉医療という制度を担当。
## チーム構成・役割
係長1名、係員2名、会計年度任用職員(非正規)3名
課長以下 全25名
## 担当業務
チームで協力して、属人化しないようすべての業務ができるように取り組んでいました。
### 福祉医療制度
子ども医療費助成、障がい者医療費助成、ひとり親等医療費助成制度を統括した福祉医療制度。制度合計で対象者は約8000名。
- 資格業務
資格取得の案内、手続きを窓口で受付け、証明書を発行する
- 給付業務
医療費助成金の支払い事務(伝票処理/支払いデータ伝送処理)を行う。
医療機関より受領した受診データをもとに助成金額の決定を行う。
領収書による助成金支払申請を受け付け、助成金額の決定を行う。
- 所得判定事務
市民税情報から所得情報を取得し、所得判定を行う。(医療費助成の種類により所得制限がある)
転入等の場合はマイナンバーを用いて自治体間での所得照会を行う。
- 年次作業,発送等
年に1度更新申請書を発送し、提出のあったものについて更新の証明書を発送する。
市民担当が課税額を決定した6月から、所得判定・発送準備を開始、8月から利用するための証明書を発送する業務があり、6~7月にそれぞれ8000件程度の申請書発送・受付、更新決定ののち、証明書の発送を行う。
### 後期高齢者医療
75歳以上の方、65歳以上の一定の条件を満たす方が加入する健康保険制度に関する事務で、対象者は約9000名。
- 資格業務
75歳になる方の資格を取得し、保険証を簡易書留で送付する。
- 賦課/収納業務
市民税の情報より、保険料を計算し、保険料の決定通知書や納付書を送付する。
特別徴収(年金天引き)に関する手続きを行う。
納付された保険料の消込処理、過誤納金の還付の手続きを行う。
- 給付業務
高額療養費および療養費(コルセットなどの補装具)の保険給付の申請を受け付ける
- 年次作業,発送等
年に一度、保険証を更新するため7月に一括送付を行う。作成のため抽出したタイミングのデータと発送時のデータを突き合わせ、発送時に送付しない・差替え等を判断し発送する。
高額療養費の限度額認定証の更新のため、申請書を送付し、申請のあったものに対し認定証を送付する(対象約2000名~3000名)
### その他
- 他部署と連携した市民への対応
- 基幹システムの切り替えにより、CS版でカスタマイズが多いシステムをWEB版パッケージシステムへ移行する際、現課での運用について、担当SEと打合せ等にメインで出席した。
- 過去の職員が作成したAccessマクロについて、改元対応の際に作業手順全体を見直しを行って作業を簡便化した。
## 心がけていたこと
- ナレッジマネジメント
問題点として、個人的なノートには情報があるが、それをナレッジとして残す文化がなかったため困ることが多々あった。そのため共有フォルダへ手順や注意点をドキュメントとして作成するようにした。
1年目の後輩や、異動してきた職員に対し、①ドキュメントベースで説明→②一緒に実施→③何度か一人で実施してもらい、結果を確認する。という流れで引継ぎを行うようにしていた。
- 段取りよくすすめ、期限を守る
数千件の一括発送を月に数回行う必要のある時期があり、予定の送付日は厳守のため、係内でチームとして効率的に作業を進められるように心がけていた。
例えば、8000件発送する場合の作業は下記のようになる。○の作業を会計年度任用職員へお願いするにあたり、●はいつ頃に必要なのか意識し取り組むようにしていた。
●送付物のデータ準備
○印刷 案内など3枚*8000件
○封入 機械で紙折り封入、返信用封筒の同封
●送付リストの作成 印刷以降で引っ越し等の手続きを行ったため送付しない人の抜き取り確認、同世帯分を同封するための確認
○同世帯分の同封作業
○郵送料の計算、郵便局への引き渡し
一緒に働いていた会計年度任用職員の方は皆、優秀で作業が速かったため、依頼する作業の準備ができていないことによって無駄な時間を生まないように心がけた。
- **チームで**取り組むこと
チームメンバー同士、他の人が行っている作業やお客様対応等についてお互い把握しており、困っていたり忙しそうなときには手伝う・助言する・巻き取るという意識を共有できているチームを維持することができた。
会計年度任用職員の方が窓口や電話口でクレームを受けている場合には、代わって対応することができるように等、周りの状況にアンテナを張って業務に取り組む姿勢は市役所での勤務時代に特に身についた。