# プロジェクト概要
300万MAUのC向けWEBサービスのオーガニック流入増を目的とした、20万MAUのサテライトメディアサイトのSEO対策プロジェクト。
昨今のSEOにおいて重要性が叫ばれているEATとCWVの対策と主とした、情報の質向上と構造整理を含めた開発を行いました。
## 背景と課題
2021年中旬のGoogle検索アルゴリズムのコアアップデートの影響を受け、弊サービスはGoogle検索の平均順位を大きく落としました。
そこで、本体サイトのSEO対策と並行してサテライトサイトのSEO対策も行う運びとなりました。
## 担当
- 企画
- PM
行うべきSEO対策をもう1名の企画メンバーとともに洗い出し、要件定義と詳細設計を行い開発担当者へお渡しする業務を担当しました。
## メンバー
6名
- 企画 兼 PM: 2名(私)
- デザインチーム: 2名(アウトソース)
- デザイナー 兼 ディレクター: 1名
- フロントマークアップ: 1名
- バックエンドエンジニア: 2名(アウトソース)
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# 使用技術・ツール
- 調査・企画
- Google Analytics, Google Search Console, Page Speed Insights, DemandMetrics, Keywordmap, SimilarWeb, Confluence, Figma
- プロジェクト管理
- JIRA, GitHub Issues
- 開発レビューを行っている技術
- サーバサイド:Java, Struts, Apache Tomcat, JSP, Velocity
- フロント:HTML5, CSS3, jQuery
- インフラ:Route53, VPC, ALB, EC2
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# 取り組み
企画、要件定義、詳細設計、開発マネジメントを担当しました。
## 企画、要件定義、詳細設計
- 別の企画メンバーとともに施策立案。
- ドメイン移行
- EATを主張するためのArticle構造化データマークアップ
- パンくずリストの論理構造の変更
- CLSの対策
- その後、要件から詳細設計までまとめました。
- レガシーな環境であることによりテーブルのリレーションを組めないという制約のもと、新たに加えるべき要素のデータ構成を設計。
- レガシーな環境であることによりServletに変更を加えることができないという制約のもと、Viewのみで吸収可能な要件に分解して実装方針を提案。
## 開発マネジメント
- 詳細設計までは社内で行い、コーディングやテストといった開発業務は外注。その進捗管理と技術的な質問の対応を行っていました。
- 早めに効果が表れるようにするために、プロジェクトを5つほどのフェーズに分割し細かくリリースを行う方針で進めました。
- そのうち何度かは見積もった工数から溢れることがあり、リリースを数日遅らせる事態が発生しました。遅れが発覚した時点で企画メンバーおよびステークホルダを招集し状況を共有したことで、運用委託会社や関係各所への影響を未然に防ぐことができました。
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# 成果
- 全リリースが完了後、3ヶ月連続でオーガニック流入数が30%増。
# 工夫した点
- SEOの効果が早く現れるように、リリースを細かく分割し、サイトマップ送信やクロールリクエスト提出を駆使しました。
- SEOの効果が早く現れるように、レバレッジの効きやすい施策から優先的にリリースを行いました。レバレッジの効きやすさを判断するために、別プロダクトを担当しているSEOスペシャリストへ能動的に相談しに行きました。