# フォーサイト株式会社(通信教育事業 資本金7500万円 従業員数113名)
## プロダクト概要
* BtoC: 資格講座受講生向けの、e-Learning( https://manabun.foresight.jp/ )機能開発
* BtoB: 模擬試験一斉受験システム新規開発
Vue.js, Laravel, AWS を中心に開発しました。開発環境はdockerで構築しています。分析環境は、google analytics, google data portalを使用しています。ミドルウェアでは、主にnginxとmysqlを使用しています。
こちらのページ(https://www.foresight.jp/trial/) より、e-learning システムの体験版を申し込めますので、プロダクトにご興味お持ちいただけましたら、ぜひご参照ください。
## プロダクト詳細
### 1. BtoC: 資格講座受講生向けのe-learningシステム機能開発 累計利用者数約32万人
【規模】12人
【役割】フルスタックエンジニア
【担当】設計・実装
【環境】Laravel, Vue.js, AWS
#### プロダクト内容
宅建などの資格取得を目的とした学習者に対して、スマホで学習できる環境を提供しています。具体的には、講義動画の閲覧、過去問演習、ライブ授業、模擬試験、学習スケジューリングなどができます。
ルーティングはVue-router, 状態管理はvuexを使用しています。アプリはAWS上に構築してあります。冗長化したEC2とRDSを主に使用しています。
#### プロジェクト内容
UX改善プロジェクトでは、調査・企画・設計・実装・評価を担当しました。
* 調査では、マーケターと連携し、GA4で取得するログデータの設計を担当しました。問題演習を、誰が・いつ・どのような経路で・正解/不正解したのかを分析できる環境を構築しました。
* 企画では、教材開発と協力し、ペルソナとカスタマージャーニーマップの作成を担当しました。SQLで主なユーザー層の属性を特定し、BIツールで可視化しました。36歳女性子持ちワーキングマザーをペルソナに設定することで、議論の方針を提供しました。
* 設計では、デザイナー・CSと連携し、コンテンツの情報設計とFigmaでのワイヤーフレームの作成を担当しました。各機能ごとに、ファーストビューで見せる情報とデザインが異なっていました。わかりやすさを向上するために、それらを統一することを提案しました。
* 実装では、他エンジニアと協力し、これらの分析結果を生かした設計に基づき実装しました。すでに存在した、試用ユーザー向けのガイダンス機能を転用して、理想的な学習方法をガイダンスするナビゲーションを企画しました。
* 評価では、アルバイトの方の力をお借りして、ユーザビリティテストを実施しました。問題点をiMovieでビデオにまとめ、7つの課題チケットを作成しました。
#### 工夫と成果
弊社e-learningの問題は、機能が多すぎて、学習者が何から手をつければいいかわからないことです。なぜなら、各機能ごとに担当がついて開発され、その出来具合を測る指標もないため、機能ごとの統一性が損なわれやすい環境だからです。
この問題を解消するために、ログの分析とコンテンツの情報設計に注力しました。
ログ分析では、テスト機能について分析し、テスト機能自体への入口を残す判断をしました。なぜなら、動画を見てから取り組むユーザーと、テスト単体で取り組むユーザーのpage_viewを比較した結果、後者が多いことを発見したからです。
情報設計では、導線について設計し、現状の機能ベースのフローから、科目ベースのフローに変更することを提案しました。なぜなら、学習者はどの科目を勉強したいか決めた後に、講義動画を見るのか教科書を見るのか問題を解くのか決める、と考えたからです。
競合比較やOOUIの文献を読むにつれて、上のフローが自然であると判断しました。
これにより初回利用ユーザーの混乱を解消し、学習者の弊社e-learning利用率を向上しました。
### 2. BtoB: 模擬試験新規開発
【規模】3人
【役割】PL・フルスタックエンジニア
【担当】PL・要件定義・設計・実装
【環境】Laravel, Vue.js, AWS
#### プロダクト内容
BtoBのサービスとして、弊社e-learningは顧客企業の社員の資格取得のためにも使われています。
1. 顧客企業の社員(以下、法人ユーザー)が、e-learning上で模擬試験を受ける
2. 顧客企業の人事(以下、法人管理者)が、自社の社員の模擬試験の結果を閲覧する
システムを新規プロダクトとして開発しました。
要件定義から、セールスとの打ち合わせを重ねて開発しました。
#### プロジェクト内容
法人用webテスト新規開発プロジェクトでは、要件定義・設計・開発を担当しました。
法人ユーザーが模擬試験を受け、法人管理者が結果を分析できる機能を開発しました。
現在は、追試機能の企画に取り組んでいます。追試機能は、合格点に達しなかったユーザーが、できるようになるまでひたすら問題を解き続ける機能です。
また、法人ユーザーからの問い合わせに対する、CS・QA・セールスの対応フローを設計しました。
#### 工夫と成果
法人ユーザーの課題は、合格率が低いことです。なぜなら、会社に勉強を「やらされている」ため学習意欲が低く、「とりあえず」授業動画を見る程度が多いからです。
一方、法人管理者の課題は、本当に自社の法人ユーザーが試験に合格するのか確信がもてないことでした。なぜなら、学習意欲が低いため、ただ授業を聴いたり問題を解いているだけの法人ユーザーが多かったからです。
以上の課題を解決するために、法人用のweb模擬試験を企画・開発しました。
これにより法人ユーザーが「どれぐらい勉強したか」だけでなく、「どれぐらいできるようになったか」を確認することができるようになりました。