現在の会社ではマネジメントの機会が無かったため、ボランティア活動においてマネジメントを経験しました。
A.レコーディングエンジニアとして活動し、自主制作音源の原盤制作のマネジメントを10年経験
B.地方コミュニティラジオ番組制作を5年経験
C.自己所有のマンション理事会を5年経験
D.息子が通う保育園の保護者会のコミュニティを立ち上げ、管理を3年経験
A.レコーディングエンジニアは、本来マネジメントをする立場ではなく、プロデューサーやマネージャーの支持に従う。
B.ラジオ番組をもっと多くの人に周知させる。
C.マンションの資産価値の向上
D.保護者同士の繋がりと保育園関係者との橋渡し
A.自主制作において予算上の都合でプレイヤーらが進行管理をしようとして迷走するケースが多い、そこで私は、ヒアリングを繰り返しゴールイメージやビジョンを策定する方向性を導くようにサポートに徹し、プレイヤーが制作に集中できる環境づくりを目指した。
C.インターネット回線の既存設備がVDSLであり、コロナ禍でマンション内で通信速度低下の問題が顕著になった。私は、FTTH設備へのリプレースを提案した。しかし10年前に同様の検討をし、ケーブルを敷設する管がないため敷設不可という結論となっていた。しかし、私は実際に図面を入手し、マンション設備を実際に確認し、VDSLの電話線やCATVの同軸ケーブルがパイプを通って敷設している事を確認し、敷設可能な仮説にたどり着いた。問題はMDF⇔IDF間の地下ピットの水抜きに数十万円の費用が発生するため、理事会内でも確証のない投資に反対の声が上がった。そこで私は、まずはIDF⇔戸別間の敷設が可能なのか再調査を提案した。経路の末端が敷設できなければそもそも実現できないし、中間部であるMDF⇔IDF間の地下ピットの水抜きの費用が無駄になってしまうと考えたからだ。
10年前とは真逆の結果となり敷設がかなり高い可能性で実現できる見通しとなった。
反対していた理事会も、根拠となる結果に伴い賛成に転じ、MDF⇔IDF間の地下ピットの水抜き実施、VDSLからFTTH設備の提供を実現ししました。
D.新設された保育園であり、いわゆるPTAのような組織は形成されておらず手探りであった。
園の伝達方式は紙や口伝が中心で保護者らの情報が錯綜するケースが多かった。
保護者らが円滑にかつ活発にコミュニケーションができる場所を作り、園からの正確な情報を伝達する場所にしたい。
まずは園とは別のコミュニケーションチャネルを作ろうと提案しました。
ツール選定は、保護者らからLINEの要望があったが、セキュリティを重視し、LINEライクなBandというアプリで、保護者のコミュニティSNSを用意した。(ピーク時は100名程度が参加するSNSコミュニティでした。)
しかしながら、スマートフォン操作にうとい保護者や、ガラケー利用の保護者もおり、すべてをキャッチアップできない。
リアルに会う定期的なミーテイングの開催、園庭の清掃活動を実施し、SNSに参加できない保護者らが交流する場所を確保するように努めました。
また組織編制をどうするか?
組織のリーダーは固定化されるのは負担が大きい。また組織長が単独になるのも同様だ。
そこで私は任期制と各クラス毎に2名選出した委員会によって保護者会を運営するしくみで園長に託し3年目でようやくコミュニティから離れる事ができた。
なるべく権限移譲すること、いろんな人に組織やマネジメントを経験する場として成長していきました。
しかし、昨年のコロナ禍においてコミュニティは分断の危機になりつつも、バトンを受けた次の保護者らがしっかりと運営を継続していました。
こうして、今年の3月、息子の卒園がやってきて、私も保育園との関係を終えるなかで、最後にできることを考えました。
「保護者同士の繋がりと保育園関係者との橋渡し」
卒園式の生配信を企画し、実行しました。
遠方にいた子供たちの祖父母や親せき、保育園関係者の親御さん。
コロナ禍なかなか会えなかった人々の橋渡しに少しでもお役にたてたと、私自身もいい思い出になりました。