### プロジェクト概要(目的・人数・体制)
システム老朽化による改修コストの増加解消、顧客対応リソースの増加解消、ターゲット層の固定化解消、他ECサイトとの分離を目的とするECサイトのリニューアルプロジェクトでした。
専任は4名(自分と業務委託メンバー3名)のみとし、マーケティング部とデザインチームは日常業務との兼任となるため、必要に応じて参加いただきました。
また、サイトデザインは外部のデザイン制作会社に依頼しました。
対象のECサイトは月間5億円の売上を誇る25年以上続くサービスであり、全面刷新は創業以来初めてという一大プロジェクトでした。
### プロジェクトにおける自身の役割
プロジェクト形式でタスクを進めるのが会社にとって初めての経験との事で、現行調査資料作成、コスト試算、計画書作成、各種契約書の稟議依頼、会議体の形成と運用、ファシリテーション、スケジュール&タスク管理、QA、リリース作業、開発メンバーのフォローなど、入社から間もなくプロジェクトマネージャーとして一連の業務に携わりました。
### プロジェクト技術要素
現行サイトはASP.NET Framework 4.7で構築されており、他サイトと合わせてAzure VMで運用されていました。
今回のリニューアルでFWをASP.NET Core 6にアップグレードし、Azure Serviceへ移行しました。
また、ECサイトの他に管理画面(Core 3.1)、Azure Functionsで稼働している各種ジョブ(Core 3.1~6)もあり、サイトのリニューアルに合わせて改修を行いました。
プロジェクトの管理やライブラリ管理、デリバリーはAzure DevOpsで行いました。
CDNはCloudflareを使用しており、リニューアルに合わせて設定調整を行いました。
その他の関連サービスとしてはGoogle Seach Console、Google Analytics(GA4)、Google Tag Manager、Azure Cache for Redisがあり、これらもリニューアルに合わせた調整を行いました。
### 当時の背景/抱えていた課題等
1. プロジェクト参画時、リニューアルにおける目的とコンセプトが曖昧な状態でのスタートだったこと
1. 経験豊富なエンジニアが退職し、現行サービスの全体像を誰も把握していない状態となっていたこと
1. デザイン制作会社に制作いただいた成果物の品質が想定より悪かったこと
### 課題に対して自身が発揮したバリュー及び成果
1. マーケティング部に積極的にヒアリングを行った上でデザインコンセプトの明確化と統一を進め、それをもってデザイン制作会社にデザインの制作を依頼することで解決を図りました。
1. 業務委託メンバーと現行サービスの調査を行い、調査結果をもってマーケティング部に確認を行う形でサービスの全体像と各機能の目的を資料化しました。
1. スケジュール上可能な範囲でデザイン制作会社に改修を行っていただいた上で、どうしてもスケジュールに収まらない部分については社内のデザインチームと協力し、品質の向上を図りました。
### 所属会社
株式会社オズ・インターナショナル