## 概要
IEOとは「イニシャル・エクスチェンジ・オファリング(Initial Exchange Offering)」の略で、暗号資産を用いて企業がプロジェクトの推進のために資金調達する方法です。IEOで資金調達したい企業がトークンを発行し、その販売を取引所に委託します。取引所が自社のユーザーに対してIEOを実施し、新たなトークンが販売されます。こうして集められた資金(暗号資産)は、手数料を差し引いて発行元企業に渡り、それを資金源としてプロジェクトの開発が進められます。株式上場をイメージするとわかりやすいと思われます。
* IEO上場のための実装
上場を行う企業が発行した暗号資産を取引所で利用できるようにするための実装を行いました。
以下がその主な作業です。
* ブロックチェーンと自社DBの同期するコードの実装
* 顧客からの入金を自社DBに反映コードを実装
* 顧客からの送金申請を受け付け、自社で管理しているウォレットから送金を行うコードの実装
※他の暗号資産の新規上場と違う点としては、通常の暗号資産であれば、ブロックチェーン上に参考となる取引のデータが残っています。
しかし、IEOの暗号資産は新規のブロックチェーンのため、そのような参考データが無く、実装のハードルがかなり高くなってしまいます。
* 暗号資産発行体との調整
ビジネス要件や、技術的なすり合わせを行うため、暗号資産発行体と調整を行いました。
* 運用保守確立
他に上場している暗号資産と同じく、安定した入出金を実現するための運用保守の確立を行いました。