ID:17792さん

POSシステムとユーザーシステムの橋渡しをするシステムの開発を行った。 # プロジェクト概要 エンドユーザーの社内にある基幹システムなどから、POSのデータを自動的に取得したいという要望があり、連携システムの構築に関わらせていただいた。 ## 環境・仕様 - 日次バッチにて実行 - POSシステムはセキュリティ上、ネットワーク外部との直接接続は不可能。 - 一方通行でデータを送られるようにネットワーク、サーバーを構築。 - 手動でデータをテキスト出力する仕組みはすでにあり、データの書き出しは主にそれを流用。 - エンドユーザーから取得する方法は主にFTP。 - 一部のエンドユーザーは、ダウンロードしたデータに変換・集計をし、結果をFTP上に配置する。 # 担当業務と実績 ### データ配置サブシステムの設計・開発 POS内からテキストファイルを出力・圧縮してファイルサーバー上に配置するサブシステムを担当した。４D環境はファイルの圧縮はできるが、暗号化には対応していなかったため、堅牢かつ、すぐに開発できるよう、某有名OSSの圧縮解凍ソフトをコマンドライン実行させる仕様とした。 ### データ取得・配置サブシステムの設計・開発 Webサーバに置かれた暗号化ファイルを解析して、FTPサーバー上に配置するサブシステムの設計・構築を行った。一部クライアントの要望で、SFTPサーバーの導入が必要になり、その選定・インストールや設定も行った。クライアント先の技術や予算を鑑み、某有償ソフトウェアを選定した。 ### データ変換サブシステムの設計・開発 FTPサーバー上に配置する際に、データの変換が必要なエンドユーザーがあったため、一部のエンドユーザー向けに、データを変換・集計するシステムの設計・開発を行った。 ###### 変換の具体例 - 商品コード等を変換する - 販売データを、ヘッダと明細ファイルに分ける - 更新データを、赤黒伝票を自動的に作成する 開発の平易さと、クライアント先の技術に合わせ、４Ｄにより開発。４Dは全ての処理を一列に書けてしまう言語であり、クライアント先ではメソッド分割等の風習はなかったが、役割ごとにメソッドを分けるなど、可読性や保守性の高い設計の重要性を提案し、DB環境と実行環境が統合されている４Dの特性を活かした高速なバッチ処理を実現した。 ### リアルタイム連携システム 上記システム群が１年半ほどの安定稼働後、ユーザーから自社内システム内で当日のリアルタイムなPOSデータを参照したい、との要望があったため、担当した。 クライアント先から徐々に脱４Dをしたいから新しいものは4D以外でとのことで、開発言語や環境はお任せいただいたため、下記の仕様とした。 ##### バッチ処理 安定性とクライアント先の既存技術を重視してC#.NETとした。起動は安定性や保守性からWindowsタスクマネージャーとし、設定ファイルは念のため管理画面が使えなくなった時には直接更新しやすいことと、データベース設計の手間や工数を省けるよう、JSONテキストファイルとし、データベースを使用しない、実体も開発も計量なプログラムとした。 #### 管理画面 社内LAN内・社内向けかつ、JSON形式の設定ファイルを社内の人間が手軽に扱えるようにすることと、手軽にログを参照できることが要件であった。そこで、バッチ処理とコードの共通化や開発期間を減らすため、ASP.NET MVC + Bootstrap3+ vue.jsの実装とした。 また、設定ファイルの編集画面は、入れ子を多用した複雑な設定ファイルで、しっかりした画面を作るには１週間ほどの工数になる見込みだったが、開発中にOSSのjson_editorを発見し採用、JSON Schemaを入力するだけで自動的に画面を生成する仕組みを利用することで、検討含めて２日と言う僅かな開発期間で製造することを達成した。

既存のPOSシステムの改修と機能追加および、関連システムの新規開発を行った。 # システム概要 POSのパッケージソフトで、4D環境のインストール型アプリ（クライアント・サーバー）を仮想環境を使用してASPサービスとして提供しているクライアント先への常駐案件。 売上管理、仕入、在庫管理（製番管理）、実績分析機能、代理店請求管理機能など多機能で、当システムがターゲットとする特定の業界ではシェアNo.1である。 メインのパッケージリリースバージョンと、顧客用にカスタマイズされたバージョンの他に、エクスポートしたデータを外部で集計・分析するツールが含まれる。 ## 開発環境 開発当時の事情もあり、日本ではあまり一般的に使用されていない4Dという統合開発運用環境で作成されており、特有の4D言語や環境であったが、クライアント先の数名の4D技術者に教わったり、公式のマニュアルを自ら参照したり、4D社の講習会に参加させてもらえた事で、かなり深い部分まで知り、思いのままに使える用になった。4Dは日本ではマイナーだが、プロのエンジニアでなくても最低限の開発ができる点で素晴らしい開発ツールで、次のステップとしてはプラグインを設計・製造したいと思っているため、英語のドキュメントを解読中である。 # 担当業務 当初は既存システムの改修・追加機能案件を任され、解析・設計・製造に当たらせていただいた。 その後、Javaでリプレイスするプロジェクトが立ち上がり、在庫・原価計算の設計や、画面UIデザインの提案、プロトタイプの製造などを任され、中心となって設計や製造に当たらせていただいた。 しかし後にその業界トップ3内の大手企業からカスタマイズ案件の発注があったことで、既存システムを大規模な改修をするプロジェクトへと変更となり、そちらに向けた追加機能として、RFIDやBluetoothバーコードリーダーでの棚卸機能の設計・開発、タブレット対応をしたWeb版売上画面UIのデザインと設計・製造を任された。 # 実績 ### Webサーバー機能開拓 4Dの講習会に参加し、クライアント先では未使用であった、4DのWebサーバー機能を開拓することを任された。PCからもタブレットからも快適に操作できる画面UIのデザインも任され、素早くコーディングできて見た目にも美しいjQuery UIを使ったデザインを作成・提案し、足りない部分はjQuery UI Widgetを自作することで、MVC的にビジネスロジックとその他のコードを分離させ、エンドユーザーにも使いやすく、堅牢で見通しの良いフロントエンドコーディングを実現してクライアント先に大変評価された。 ### Web API実装と、外国人技術者とのやり取り RFID・Bluetooth棚卸機能の構築では、フロント処理を担当する「様々な開発言語が扱えるが日本語だけは未習得な日系外国人技術者」と、英語でやり取りして調整する事となり、簡易な英語でのコミュニケーションを行い、自分がバック側のAPIを担当することで、彼と言葉のやり取りだけでなくデータのやり取りを行った。 ### エクセル(xlsx)出力機能の検討と実装 関連システムとしてPOSの入力データを自動連携するBIツールを構築する案件では、エクセル(XLSX)出力機能が欲しいという要件があった。4Dの既存のプラグインは旧エクセル(XLS)のみの対応となっており、通常では対応が難しかったが、4D上のPHP機能を利用してPHPExcelライブラリを使用することでで実現した。検討の際、PHPで行うことでメモリ多用の懸念があったが、開発期間が短く、エンドユーザーが主に1名で使用するツールであったため、デメリットがメリットを上回ると言う判断でPHPExcelでの実装とした。 ### テーブル作成の自動化 また、クライアント先での慣習は、4Dの開発UIから手動操作でテーブルを作り非効率的であったが、使われていなかった4DのSQL機能を使用したVBAによるテーブル作成の自動化を実現した。 # 所感 システム自体が20年ほど前に作られ、明確な開発ルールや設計書もなく、更に一度もリプレイスやリファクタをせずにメンテナンスされ続けている状況で、ビジネスロジックは複雑を極め、詳細仕様は口伝など、コミュニケーション能力と、PGを解析して本当にやりたいことを察する能力、4D環境ではできないことをできるに変える能力を求められる案件であった。 5年前から現在まで、このプロジェクトとその関連プロジェクトに在籍しており、こちらの現場でマネジメントの経験や、クライアントの大まかなイメージを元に１から構築する経験など、非常に多くの経験をすることができた。

大手の食肉流通企業の基幹BIシステムにおけるz/OSからIBM iへの再構築案件 # システム概要 既存のシステムのサーバー保守期限切れに対応するためのシステムの再構築として、受発注・仕入・売上・在庫・会計等を扱うBIシステムを構築した。 環境は既存システムがRPGで製造されており、新システムはRPGLEでのコーディングあった。 # 担当業務 ### コーダからPMOチームリーダへ 当初は300人規模の大規模な中で最底辺の仕入・在庫チームのコーダとしての参加であったが、結合テストフェーズに入り、メンバーが減っていく中で、受注・売上チームのコーディングも任され、更に兼任として共通基盤チーム(PMO)として選抜された。最終的な保守フェーズでは設計者兼PMOチームリーダーとなって、データベース変更申請の対応や、リリース対応、開発環境のユーザー管理などの責任が求められるPJ運営管理業務を任された。 ### 在庫系機能 仕入・在庫・受注・売上チームとしては、在庫管理部分の最重要なプログラムである在庫と受払を更新する機能と、仕入・売上画面を主に任された。機能追加や不具合改修時のデグレは許されない慎重さと責任を求められ、小さな修正でも多くのテストを行い、詳細なエビデンス資料を作成・ベンダーやお客様側システム担当者へしっかりとレビューを行うことでこれに答えた。 ### データパッチ作業 とは言え、かなりの回数の不具合データを生み出したため、修正するためのデータパッチの作成を強いられ、そんな中で通常のコーディングだけでなく様々なCLコマンドやSQLを駆使し、修正にあたった。すると、それらを使いこなしていることが認められ、不具合データ発生時には各サブシステムのリーダに助けを求められ、データの更新パッチの設計・製造に協力し、不具合修正パッチのほとんどは自分に任されるまでになった。