(2018年まで在籍した会社での実績となります。現職での取り組みは年収評価シートを参照お願いします)
Webサイトの構築・開発・保守業務を行うチームをマネジメントしていました。
時期によりますが、15~30名のチームマネジメントです。
開発メンバーの生産性を最大化し、会社としての利益に貢献する責務がありました。
また、メンバーを成長させ、社内の技術レベルを向上させる必要もありました。
保守部門においてはECサイトを安定運用させると共に、販促のための機能追加にも対応
していく必要がありました。また新規構築部門においては、パッケージ製品をベースにした
カスタマイズを行う必要があり、またそれと同時に自社パッケージの開発も勧めていました。
# 考えたこと
私がマネージャーに就任した時に以下の問題がありました。
1) 業務の属人化
2) 開発業務外のタスクが多い
3) 長時間労働
まず、仕事量に対して人数が足りておらず、長時間労働になっていました。
また、各案件の属人性が高く、手が空いてる人間がいても、すぐにヘルプに入ることが難しく、
負荷分散をすることができませんでした。
開発業務以外のところでは、社内業務(開発に関わらない勤怠関係のタスクなど)が多く、
また明文化されたルールなどもなかったため、各自が判断に迷うケースがあり、無駄な工数になっていました
簡単にいうと上記3つの問題があり、まずこれを改善することを目指しました。
# 問題解決
## タスク管理方法の統一
タスク管理方法が人によってバラバラだったため、Redmineを導入し、全タスクをRedmineで
運用するようにしました。導入にあたって、Redmineの運用方法を定義し、課内で複数回説明会を
実施し、共通の運用方法になることを徹底させました。
これにより、どのようなタスクが発生し、進捗し、完了したかというのをシステム的に
把握することが可能になりました。
また、タスクが明確にチケット化されたことにより、他の人がチケットを見て対応する、と
いうことが可能になり、以前よりヘルプに入るハードルが下りました。
## 情報共有方法の統一
技術的なノウハウや失敗の情報などを全員がまとめて見れる場所がなかったのでQiita Teamを導入しました。
Qiita Team上では、障害情報・技術的なノウハウ・MTG議事録・対応手順をまとめるようにしました。
これにより、サイト保守運用で手動対応が必要な場合など、Qiitaを見れば対応可能になり、
運用担当者が休みを取りやすいようにしました。
また、障害情報なども投稿されるので、失敗のノウハウが共有され、障害をへらすことにつながりました。
それ以外でも議事録を残すことで「言った/言わない」のトラブルがへり、組織運営が円滑になるなど、大きな効果がありました。
## 業務標準化(開発業務以外)
勤怠の申請やその他の福利厚生に関連することは、すべてQiita Teamに手順をまとめていきました。
また、全社でのルールが多かったので、まとめる中で他部署への働きかけを行い、全社ルールを
改善させていきました。
これにより、管理する側/される側双方とも工数・コストを削減することができました
## 業務標準化(開発業務)
開発フローは個人によって依存が大きかったので、業務の標準化を進めました。
開発ドキュメントのフォーマットを定義し、開発フローを見直しました。
元々の開発フローは、顧客の要望にできる限り応える形になっていたので、機能の分割リリースや
無理なスケジュールでの開発が頻発しており、障害の一因になっていました。
それを避けるため、開発スケジューリングを徹底させ、安全な開発期間をとれるようにしました。
開発スケジュールについては、営業サイド・顧客と連携し、顧客理解を得るとともに、
安全な開発期間をとれるよう時間をかけて少しずつ切り替えていきました。