Rustでフル機能のGPGPUを実装するためのフレームワークを個人で開発しています。
RustはLLVMベースの言語であり、GPGPUの主要な処理系であるCUDAはLLVMから生成する機能を持っているため、RustのコードをLLVMを経由してCUDAで実行可能な形にコンパイルすることは原理的に可能ですが実際には多くの障害があります。
このプロジェクトではRustの非同期機能(async/await)の為に導入された手続マクロ(proc-macro)機能を使ってRustの関数をCUDAにコンパイルするための環境を整備しています。この成果の一部は現在ではrust-cuda working groupとしてRust本体へのインポート作業が進められており、私も参加しています。